東京都中央區京橋の國立映画アーカイブ「発掘された映画たち2022」より、〈『紅葉狩』赤染色版の発掘と林又一郎コレクション─初代中村鴈治郎をめぐるフィルム群〉を觀る。九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎、そして子役時代の六代目尾上菊五郎──當時は尾上丑之助──が出演してゐる「紅葉狩」は、明治三十二年(1899年)に日本人が撮影した現存するフィルムの最古として既に有名で、平成二十二年に映画フィルムとして . . . 本文を読む
ラジオ放送で、喜多流の「飛鳥川」を聴く。鶯が鳴く長閑な五月の空の下、田植ゑをする女性たちの一人に生き別れた母を發見する子の話しで、能樂では定番の親子再會物だが、さうした雰囲氣はあまり感じないさっぱりとした曲。謠ひの節回しが明快な喜多流にはいかにも相應しく、ほかには金剛流に傅はるのみ云々。「世の中は 何か常なる飛鳥川 昨日の淵は 今日の瀬になる」──浮世は飛鳥川の流れのやうに常に変はるものだなど、む . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2022051401000703?fm=d骨片發見の第一報以来、本人のものか、或ひはまた別のものかと思ひは相半ばしてゐたが、つひに最惡の結果となる。神隠し同然に忽然と姿を消し、以後いくら捜索しても何一つ手がかりが得られず、それがなぜ . . . 本文を読む