巨星の御墨付き。 2019-04-17 17:52:35 | 浮世見聞記 県立神奈川近代文学館の特別展「巨星・松本清張」を見る。私がはじめて読んだ松本清張の作品は、税務署の内実を曝いた「歪んだ複写」で、新聞記者が鉛筆で記事原稿を書く場面に、“昭和”を感じたものだった。以来、代表的な作品をはじめ、手当たり次第に諸作読み続けて現在に至るが、不惑になってからの作家業といふ“遅れ”を取り戻すかのやうな量産ぶりは、やはり作品によって出来不出来の落差も大きい。傑作は徹底的に傑作だが . . . 本文を読む