東海道新幹線に続いて、山陽新幹線におゐても、事故が発生した。
しかも、外的要因による点までが、一致してゐる。
前者は自殺志願の気違ひであり、後者につひてはまだ捜査中のやうだが、だうせシゴトに疲れただのなんだのと勝手に悲観した、そんなところではあるまいか。
後者について、報道屋は運転士の不始末ばかりを騒ぎ立てるが、そもそもの原因となったホトケの迷惑行為の方も、糾弾するべきだらう。
新幹線の . . . 本文を読む
國學院大學博物館の「狂言─山本東次郎家の面─」展を観る。
能面展は玄人素人こき混ぜてよく行はれるが、狂言の面ばかりを展示した企画はなかなか珍しく、興味をもって出かける。
精選された約二十点の狂言面が横一列に並んだところはなかなか壮観、猿楽面との大きな違ひは、動物の顔を模した面──狸、狐、猿など──があることだらう。
神や人間を模した面は、その表情の一瞬を切り取って愛嬌で磨きあげた、なんとも . . . 本文を読む