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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ぜんちくのゆめ。

2013-10-07 09:30:46 | 浮世見聞記
国立能楽堂で、金春流の「楊貴妃」を観る。 作者は、世阿弥の女婿であり、また崇拝者でもあった金春禅竹。 禅竹は、岳父が大成した“夢幻能”の世界に憧れ、自分も筆をとり、いくつもの作品を世に送った。 玄宗皇帝の命令で今は亡き楊貴妃の霊魂を捜し求めに出た方士が、常世の国蓬莱宮で彼女に出会うこの曲も、そのひとつ。 禅竹の偉業は、岳父の世界を手本としつつも、二番煎じに陥ることなく、岳父とはまた異 . . . 本文を読む