夏の暑さにすっかり負けて、ぐだぐだと過ごしています。
まだ夏は続くけど、忘れてしまいそうなので読書日記。
『使いみちのない風景』村上春樹
『象工場のハッピーエンド』村上春樹、安西水丸
『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹
村上春樹のエッセイとか短編とかは、旅行のお供に最適。
シュワシュワとはじける言葉の粒と掴みどころのない読後の感覚が好きです。
『窯変源氏物語3、4』橋本治
明石へ行く件がやはり面白いですね。
人生は、出世と恋愛とで成り立っている、っていう分かりやすさと、個々の内面に渦巻く様々な思惑と、それらを形容する緻密な文章がいよいよ面白い。
『ライオンハート』恩田陸
時を超えて引き継がれる愛のお話。個人的には↓の方が好み。
『夏の名残りの薔薇』恩田陸
高級リゾートホテルを舞台に繰り広げられる謎めいた殺人。でも、殺人よりも恐ろしいそのホテルの経営者たる老三姉妹の過去。登場人物がみな妖しげで魅力的。
結末まできちんと落としてほしかった…。
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
不器用な家族4人の絆と自立のお話。家族であり一人の人間であるってことは、とても正しくて美しいことだと思いました。
すごく可愛くてひどく残酷でとてもとてもあたたかいお話です。号泣覚悟で読んでください。
『ハナとウミ』大道珠貴
コチラに感想がございます。
『ハードボイルド・エッグ』荻原浩
『明日の記憶』の作家さんだから、そういった真面目な小説かと思ったらとんでもなく面白くてでも最後にほろっとくる素敵なお話でした。
現代日本でハードボイルドに生きていくことほど難しいことは無いよねぇ。昔々、火浦功の小説でニヤニヤしたあの感覚をまた味わえるとは思わなかった!火浦さんの小説の主人公がバーでギブソンを頼んだらパール・オニオンが無くて「桃やのらっきょう」を代用された(でも、主人公は気付かない…)っていうネタがあったけど、『ハードボイルド・エッグ』の主人公は行きつけのバー「J」でやはりハードボイルド信仰者のバーテンとハードボイルドな雰囲気に浸っている(でも、傍らにはおでん鍋がある…)から、火浦功の小説の主人公よりは少しだけ幸せかもしれない。
ビバ★ハードボイルド!!
『東京タワー オカンとボクとときどきオトン』リリー・フランキー
今さらながらで恥ずかしい限りですが、号泣ですよ。
ずっと読めなかったのには訳があって、友人から「休みの日の前に読め。顔が腫れて出勤できなくなるから」って言われたからです。出勤できなくなるまでは腫れなかったけど、泣きましたとも。
テレビで拝見するリリーさんは、なんだか妖しい正体不明のヒトでしたが、時間を掛けて真っ当で美しく優しい人生を送って来た人なんだなぁと見る目が変わりました。
そのリリーさんを育てたオカンの無限の愛と優しさと明るさと希望と礼節と可笑しさに参りました。参って、ゴハンを作りました。
オカンとオトンの不思議な夫婦にもまた、ほろほろと涙が零れるのです。
傑作とは、こういう小説を言うんだと思いました。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』J.K.ローリング
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング
またまた今さらですが、ハリーもまた少年小説(児童小説かしらね?)の傑作に違いないです。
夏はまだまだ続くようです。さて、何を読もうかな
まだ夏は続くけど、忘れてしまいそうなので読書日記。
『使いみちのない風景』村上春樹
『象工場のハッピーエンド』村上春樹、安西水丸
『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹
村上春樹のエッセイとか短編とかは、旅行のお供に最適。
シュワシュワとはじける言葉の粒と掴みどころのない読後の感覚が好きです。
『窯変源氏物語3、4』橋本治
明石へ行く件がやはり面白いですね。
人生は、出世と恋愛とで成り立っている、っていう分かりやすさと、個々の内面に渦巻く様々な思惑と、それらを形容する緻密な文章がいよいよ面白い。
『ライオンハート』恩田陸
時を超えて引き継がれる愛のお話。個人的には↓の方が好み。
『夏の名残りの薔薇』恩田陸
高級リゾートホテルを舞台に繰り広げられる謎めいた殺人。でも、殺人よりも恐ろしいそのホテルの経営者たる老三姉妹の過去。登場人物がみな妖しげで魅力的。
結末まできちんと落としてほしかった…。
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
不器用な家族4人の絆と自立のお話。家族であり一人の人間であるってことは、とても正しくて美しいことだと思いました。
すごく可愛くてひどく残酷でとてもとてもあたたかいお話です。号泣覚悟で読んでください。
『ハナとウミ』大道珠貴
コチラに感想がございます。
『ハードボイルド・エッグ』荻原浩
『明日の記憶』の作家さんだから、そういった真面目な小説かと思ったらとんでもなく面白くてでも最後にほろっとくる素敵なお話でした。
現代日本でハードボイルドに生きていくことほど難しいことは無いよねぇ。昔々、火浦功の小説でニヤニヤしたあの感覚をまた味わえるとは思わなかった!火浦さんの小説の主人公がバーでギブソンを頼んだらパール・オニオンが無くて「桃やのらっきょう」を代用された(でも、主人公は気付かない…)っていうネタがあったけど、『ハードボイルド・エッグ』の主人公は行きつけのバー「J」でやはりハードボイルド信仰者のバーテンとハードボイルドな雰囲気に浸っている(でも、傍らにはおでん鍋がある…)から、火浦功の小説の主人公よりは少しだけ幸せかもしれない。
ビバ★ハードボイルド!!
『東京タワー オカンとボクとときどきオトン』リリー・フランキー
今さらながらで恥ずかしい限りですが、号泣ですよ。
ずっと読めなかったのには訳があって、友人から「休みの日の前に読め。顔が腫れて出勤できなくなるから」って言われたからです。出勤できなくなるまでは腫れなかったけど、泣きましたとも。
テレビで拝見するリリーさんは、なんだか妖しい正体不明のヒトでしたが、時間を掛けて真っ当で美しく優しい人生を送って来た人なんだなぁと見る目が変わりました。
そのリリーさんを育てたオカンの無限の愛と優しさと明るさと希望と礼節と可笑しさに参りました。参って、ゴハンを作りました。
オカンとオトンの不思議な夫婦にもまた、ほろほろと涙が零れるのです。
傑作とは、こういう小説を言うんだと思いました。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』J.K.ローリング
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング
またまた今さらですが、ハリーもまた少年小説(児童小説かしらね?)の傑作に違いないです。
夏はまだまだ続くようです。さて、何を読もうかな