Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

コクーン歌舞伎『東海道四谷怪談 北番』

2006-03-30 21:47:07 | kabuki
「三角屋敷の場」が見たくて取った北番のチケット。年度末の忙しさを放り投げて、平日の渋谷へ走りました。
いろんな恐ろしさが詰め込まれた舞台でした。書きたいことはたくさんあるけど、とりあえず思いつくままに。あ、これからご覧になる方はスルーしてくださいね。

・勘三郎さん、痩せましたね~。トレーニングのたまもの?
・扇雀さんの立役、とってもきれい。扇雀さん、勘三郎さん、橋之助さんのだんまりは、扇雀さんばかりに目が行った。
・髪梳き、怖かった。女であることが嫌だったり誇らしかったり。
・伊右衛門はなんてやつだろう。でも、この刹那的なところが人なんだろうなぁ。
・戸板返し、波がリアルでいい。とてもいい。
・七之助、いいぞいいぞ!北番にしてよかったよ!!
・乳母役の仲之助さん、気になりました。
・夢の場の遠見がほんとうに夢のように素敵。伊右衛門はほんとになんてやつ。
・ラストの演出はやっぱり怖い。いろいろ怖い。
・音楽は賛否両論あるだろうけど、どっちつかず。胡弓(でいいのかな?)とラッパはいいけど、全体にぺらぺらと薄かった。生がいいってことかしら?あ、帰りがけに胡弓の演者さんとすれ違ったよ。
・さっき、パンフを開いて分かったこと…
 笹野さんのお熊。鶴松くんの遠見のお岩。
・鶴屋南北って、凄い。意地悪いほど人を絡まらせておきながらリアルなのが凄い。
・3時間20分をとても集中して見入ってしまったよ。面白かった!!

とりあえず雑感。近々ちゃんと感想をUPしようっと。
シアターコクーン:渋谷・コクーン歌舞伎 第七弾 東海道四谷怪談

ファンクとかポップとか-お買い物メモ

2006-03-29 05:11:51 | music
ブログのエントリーが少ないのは、年度末のざわついた気分とそれを宥めるためのお酒のせいです。gooのトラックバック練習版のお題は「みなさんの二日酔い対策を教えて下さい」ってことなのでちょうどよいタイミングなんだけど、未だによい二日酔い対策を知らないので書けない。
そんな訳で、まだ酔いが醒めない状態でタイプしてます。

さて。
ちょっと放っておいたら、なかなか気になるリリースが相次いでいた音楽業界。
週末のお買い物メモを付けておきましょう♪


Different Strokes By Different Folks
最近気になりだしたファンク・キングSlyのトリビュートアルバム。2月に発売されていたんですね…。見逃してました。
オリジナルの「DANCE TO THE MUSIC」を聴いて熱い夜を過ごしているところですが、こちらのトリビュートは是非とも欲しい。
セルジオ・メンデスの「TIMELESS」同様、Will.I.Am が参加しているんですね。入手必須!


PRINCE/3121
苦手なイメージの強かったプリンスがなぜか気になります。
とっても淫靡で凄くクール。めちゃめちゃかっこいいですよ!あぁ、欲しい欲しい。
プリンスさん、シュールレアリズムの巨匠・ダリと化してませんか?黒いダリだわ。上の画像からプリンスさんサイトへ飛んでください。PVフル試聴できますよ、チェキッ!

 
CYCLE HIT 1991-1997 CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection
〆はさわやかにスピッツ。
「RECYCLE」についてはスピッツサイドでいろんなジレンマがあるようですが、コアなスピッツファンだけじゃなく多くの人に愛されるポピュラーアイコンとしてのスピッツの存在は、メンバーの意図するところじゃないにしても揺るぎようのない事実だし、普段あんまり音楽を聴かない人たちにとってもスピッツっていう幸せな音楽は絶対に必要なものだと思うから、この「CYCLE HIT」の発売はなんだかとっても嬉しいなぁ。
それにしても凄いタイトルですよ!「ヒバリのこころ」も「夏の魔物」も「青い車」も「スパイダー」も「冷たい頬」も「メモリーズ」も「ハネモノ」ももう書ききれないというかとにかく全部が大好きよ。
とりあえず、4月30日まで限定の壁紙はいただきました(笑)。→SPITZ/CYCLE HIT


4月1日追記:
あぁ、なんてことなんてこと!
pizzicato fiveのベストが出たなんて!!
 
pizzicato five I love you/pizzicato five we love you
小西康陽さんセレクトと平林伸一セレクトの2枚。平林さんセレクトのは、ファンならずとも絶対に聴いとくべきピチカートのポップな楽曲が並ぶよ。小西さんセレクトがまた、どれもこれもピチカート・マニア必聴ですよ。早く聴きたい!!
スピッツといい、ピチカートといい、なんで2枚出すのよ。どっちも買っちゃうに決まってるじゃない。

そしてそして、PE'Zまでベストを出していたなんて!

PE'Z BEST 1ST STAGE「藍」

うーんうーん、もうどうしようもなく貧乏決定です。でも、いいの。お財布はすかすかでも心はふかふかだものね。

花について

2006-03-26 20:28:01 | diary
花曇りの日曜日。家の周りをふらりお散歩した。
いつの間にやら梅は散りはじめ、竹林からは鶯の声。
ホーケキョ、ホーケキョ。
まだしっかり啼けない舌足らずの鶯。あぁ、春だ。

東京では桜が咲き始まったらしいけれど、桜よりも梅が好みの私にはちょっと淋しい。
日本人にとっての花は桜というのが大方の意見だろうけど、なぜか梅に心惹かれる。庭の梅の木を切ってしまったため、余計に梅が愛おしい。
ごつごつしてところどころ捩れた幹に、白い丸い花がぽつりぽつりと付いたのを見るととても心が穏やかになる。
梅畑に並んだ姿も可愛らしいけれど、庭先や山の中にぽつんと一本立つ梅が素敵だ。

梅が欲しいなんて、年を取ったものだと嗤ってしまうけど、気になってちょっと調べてみた。
翁、初雁、守の関、簾の内、鬼桂…。
驚くほどたくさんの園芸品種があるのは、梅が多くの人に愛されてきた証だなぁととても嬉しくなる。
そう思いながら、まだ梅の木を手に入れてない。

ところで、先日国立劇場で入手したフリーペーパー「東京文花座」では桜を特集していて、中でも「花見座談会」という歌舞伎役者の市川亀治郎さん、噺家の柳家花緑さん、歌人の水原紫苑さんの対談が面白かった。
それによると、亀治郎さんは桜が「大っ嫌い」だそう。ソメイヨシノみたいに薄い桜色よりも山桜のような赤が強い桜が好みっていうのがなんとなく亀治郎さんに合っているなぁと思う。
亀治郎さんの歌舞伎に対する真摯で大胆なお話も伺えるとても面白い対談。

梅が好きって言いつつも、この季節お店に並ぶのは桜に因んだものたち。
軟弱な私はあれこれと桜グッズを求めてしまう。
今日買ったのは櫻香。よざくら、しだれざくら、やえざくら、そめいよしのと桜の香りが並んでいたけど、お香を焚くのはどうせ夜だから、よざくらを選んだ。
みずみずしく爽やかな香りで、少し早い桜を楽しむ。
そして、桜のロールケーキ。しっとりときめ細かな生地に含まれた桜の香りが美味しい。
もう、すぐそこに春。


三月大歌舞伎 昼の部

2006-03-23 00:01:03 | kabuki


先の土曜日は、歌舞伎座へ行ってまいりました。忘れないうちに、感想をUP。

一、吉例寿曽我
亀三郎さん・亀寿さん兄弟のさわやかな奴での幕開き。
亀三郎さんがご自信のブログでもおっしゃっているように、極短な出演時間でしたがすっきりした形や声がとても素敵。もっと長く見たいと思うのは、私だけじゃないんじゃないかしら。うーん、もったいないなぁ。
続く鎌倉鶴岡八幡宮の大石段では、愛之助さん・進之助さんの(シベ超5コンビだ!)立ち廻り。石段が後ろに90度倒れる中、二人が真っ直ぐ石段に立っているのが面白かった。
石段が倒れると、そこには富士。
工藤祐経(我當さん)、曽我十郎(信二郎さん)、五郎(翫雀さん)、大磯の虎(芝雀さん)らの歌舞伎の役どころが揃います。
ここでは、吉弥さんの喜瀬川亀鶴が飛びぬけて綺麗でしたね~。観る機会の少ない役者さんだったんですが、観るときはいつも目が行きます。
ただ、とてもゴージャスな一幕なんだろうけど、どうもスカスカした印象を受けました。勢揃いしての対面やだんまりが、なにか物足りない。9人もの役者さんが並んでいるのに舞台がとても広く感じたのは、背景が詰まらないせいだったのかしら。

二、吉野山
何度か観たことのあるお芝居でしたが、今回の福助さんの静御前がとても楽しみでした。義経の恋人で白拍子の静御前を演じるのは、隠していてもどこか色気が漂う福助さんがいちばんじゃないかと勝手に思っていたからなんですが。
その静御前、期待に違わない品の良さと美しさでうっとりするばかりでした。
静と言えば白い打掛ですが、ちょっと古風な橙色の打掛をお召しで、これがとても似合ってましたね。私の雛人形のお着物の色とよく似ていて、嬉しかったのでした。
幸四郎さんの忠信は子狐色が弱いように思いましたが、その分、静との主従関係がはっきりと見えました。今まで観たいくつかのお芝居は、忠信と静の関係に男女の仲を濃く感じさせるものが多かったんですが、私はこちらのあっさり気味の方が好み。
逸見藤太は東蔵さん。東蔵さんのこうしたお役はちょっと苦手です。女房役は好きなんだけどなぁ。

三、道明寺
非常に楽しみにしていた一幕でしたが、うとうとと船を漕ぎまくっていた私には何も語る資格はございません(泣)。義太夫さんの語りが子守歌になってしまうなんて。。
富十郎さんの輝国、秀太郎さんの立田の前が素敵でした。あぁ、芝翫さんの覚寿と仁左衛門さんの菅丞相で寝るなんて(泣)。


ところで、新橋演舞場の火事はどうだったんでしょう?地下から出火したようですが、5月は無事公演されるよね?どきどき…。

當世流小栗判官 第一部 第二部

2006-03-21 21:47:42 | kabuki
先週末は、歌舞伎座-国立劇場と土日ともにお芝居を楽しみました。
しかし、春の眠気に勝てず、楽しみにしていた「道明寺」で居眠りをしてしまう体たらく。どちらの劇場も華やかで面白かったけど、澤瀉屋さんの花形による若さと熱情にあふれる「當世流小栗判官」が好印象。
本日は、こちらの感想をざっくりと。

■第一部

□乍憚口上
右近さん、笑三郎さん、春猿さんによるストーリー紹介。
遅刻してしまった私は、ドアの前でこっそり拝見。それにしても、国立劇場の3階席はなんて見やすいんでしょう。これでもう少し色気があれば素敵な劇場なのにね。

□発端 鶴ヶ岡八幡宮社前の場
お話の発端は、横山郡司(寿猿さん)が実の弟・横山大膳(猿弥さん)とその子らによって殺害されるところから。この殺害シーンが残酷です。
切腹に見せかけて殺すため、お腹に刀を突き刺して「ぎりぎりぎり…」と左から右へ切っていくんだけど、とてもリアルな描写で思わず顔を背けてしまう。歌舞伎の表現って、こんなにリアルだったっけ?

□序幕 横山大膳館の場
こちらの見せ場は小栗判官(右近さん)の馬の曲乗り。先月の歌舞伎座でも馬が活躍していたけど、この馬の難易度はかなり高いんじゃないかしら。
暴れ馬を御すんだから、まずは思いきり暴れなくちゃいけない。前足を蹴り上げたり、後足で蹴ったり、襖を破って座敷へ入ったり…。馬の足役の役者さんはたいへんな体力と演技力が必要でしょうねぇ。以前は、猿弥さんも馬の足になっていたとか。
馬の足役の役者さんに、大きな拍手を送りました。

□二幕目 第一場 近江国堅田浦浪七住家の場
     第二場 同  浜辺の場
先ほどまで上杉安房守役ですっきりと素敵なお姿を見せてくれた門之助さんが、女房役でご登場。色っぽくて頭の良さそうなお藤さん。
猿弥さんも、お藤の兄・鬼瓦の胴八というおかし味のある敵役に。滑稽な役どころは猿弥さんにぴったりだけど、終盤の凄みがよかった。
第一場は、私の集中力が持たず(お昼の後はどうしても…)途中からうとうとと。。はっと気付いたときには、橋蔵(右近さん)が七三に立っていましたよ。あれれれれ。「うこんの力」ドリンクを飲んだり、イナバウアーならぬウコバウアーを披露してくれたり、サービス満点。ところが、眠りから覚めたばかりの私はついていけない…。
浜辺の場では、照手姫(笑也さん)を守る浪七(段治郎さん)が立派。立ち廻りもエキサイティングで面白かったけど、姫を助けるために自らの命を捨てて神に祈り、はらわたを千切っては海へ投げる姿に胸が打たれた。
一方で段治郎さんの大きさを支えたのは、猿弥さんでしょうね。滑稽味は消え去り、憎い憎い敵役に。
幕切れまでよい緊張が保たれて、第一部いちばんの見せ場でした。


■第二部

□乍憚口上
第二部の口上は、段治郎さん。さっきまで壮絶な死闘をくりひろげた姿が嘘のようにさわやかな裃姿。
第一部の発端を役者さんたちが再現するという贅沢な趣向での幕開けです。

□三幕目 第一場 美濃国青墓宿宝光院門前の場
     第二場 同  万福長者内風呂の場
     第三場 同  奥座敷の場
第一部では、可憐なお姫様姿を見せてくれた笑也さんは、すっかり落ちぶれて下働きの女中(お萩)になっています。それでも、遊女として売られるところを救われたのは、不幸中の幸いだったのかしら。
この幕では、笑三郎さんの後家お槙とその娘お駒(春猿さん)親子の対比が鮮やかでした。照手姫への忠義を貫くお槙と、小栗にすっかり恋してしまい小栗しか見えなくなっているお駒。
忠義のために娘を殺さざるを得ないお槙の苦悩が笑三郎さんからひしひしと伝わり、目頭が熱くなりました。決して大袈裟じゃないのに、静かで深い思いをしっかりと感じました。それは、以前は武家の女だったという過去がハラにあるからなんでしょう。
春猿さんのお駒はただただ小栗が欲しいだけなんですね、それしかない。若くて可愛い女の子のストレートな恋心が悲劇を生むんだけど、幽霊になってもそんなに怖く感じられないのは、やっぱり可愛い女の子だからなんだろうな。

□大詰 第一場 熊野湯の峯の場
    第二場 常陸国華厳の大滝の場
お駒ちゃんの恨みで目は見えず足は立たなくなった小栗を曳く照手姫は、またもとのお姫様姿です。肩には当て布(?)がしてあったのが、ちょっと可笑しい。
段治郎さんの遊行上人により、熊野の湯ですっかり病が回復した小栗は、照手姫とともに天馬にまたがっての宙乗り。あの天馬って、やっぱり中には人が入っているんでしょうか?足が動いていたけど、もし入っているとしたらすっごい大変でしょうねぇ。
ところで、小栗判官と照手姫の二人はちょっと影が薄く感じられました。お芝居の構成からどうしてもあっさりとした描き方になるんだろうけど、照手姫にはもう少しコクというか欲というか何かが欲しかったような。
ラストは華厳の滝に場を移して、小栗と照手姫が無事敵を討ちます。天井からは大雪がぱーっと降ってきて、役者さんたちを覆います。うーん、素敵。


ところでところで、歌舞伎の小栗判官は説経節「小栗判官」とはちょっと性格が異なるようです。説教節の小栗は、なかなかやんちゃで生臭い。歌舞伎として上演するには、ヒーローとしての性格付けが必要だったんでしょうね。

私の住む茨城は小栗判官が赴任した地とされており、小栗という地名や小栗判官伝説が残っています。実は、我が家からそう遠くないところにあるので、時間があったら史跡などを散策してみたいと思ってます。

今日のHAPPY SAD

2006-03-20 22:43:31 | diary
お昼前に連絡があったのは、一年以上前の支払い内容について。
手元の資料と相手の言い分は違っていて、「私のメモは確かだ」って言い張られた言葉に対し、「そのような支払い種目はありません」って答えるしかなかったわけだけど、「そっちが送って来たことを今さら無いだなんて無責任だ」っていくら言われても、無いものは無い。そもそもなんで明細を失くすかなぁ。
恐らく相手方の勘違いなんだけど、さんざんお叱りいただいた後で「一年前にも電話したけれど、そのときは分からないと軽く流された。あんたは調べてくれただけまし」なんて言われても、なんの説明もつかなかったことは事実で、時間とため息だけが無駄に費やされた。

あまりやる気のしない午後に受けた電話。
私の仕事は一方的なんだってさ。相手は、次から次へと言いたいことだけを言ってすぱっと電話を切った。
でもさ、依頼した書類を出さず、催促にも応じず、指定した平日に来ることができなくて、土日もいつ来られるか分からなくて、夜もいつ帰るのか分からなくて、家族に委任することもできなくて、連絡先を教えてもらえなくて、いつかわからないけど来られるときに来る、っていう人を待つことができないってことは、一方的なんだろうか。
同僚によると、ウルトラ・スペシャル変わった人、なんだそうだけど、だったらもっと早く教えてよ!
まぁ、気楽にいられるのは私の上には3人も上司がいるからだ。あぁ、出来損ないのヒラ社員は無責任でイイネ!

退社後、行きつけの美容室で教えてもらったパン屋さんに行ってみた。食パンがびっくりするほど美味しいっていうそのお店は小さな町の小さな駅の前の小さな商店街にある小さなパン屋さんだった。
ちょっと道に迷ってうきうきしながらお店に入ったけれど、食パンが見当たらない。
お店のおじさんに聞くと「売り切れちゃいました」だって。プチ悲しい。
おやつパンをいくつか買った。

帰宅後、歌舞伎会から4月のチケットが届いていた。
「現在、○回目のご購入です。」の下に、
「お誕生日おめでとうございます!」だって。
ありがとう、歌舞伎会さん!お誕生日はまだちょっと先だけど、とってもとっても嬉しかった。
あんまり冴えない一日だったけど、歌舞伎会さんにすこし救われたよ。
明日は、のんびり心のお掃除。

『オハナ百景』ohana

2006-03-17 00:06:39 | music
またまた、うっかり忘れていたohanaのアルバムを購入。
先着プレゼントのポストカードは無くなってた
でも、いいよ。とってもほっこり優しくて素直な気持ちになれる音楽たち。
サイトもリニューアルされてて可愛い!→ohanaオフィシャルサイト

ohanaとはハワイでは家族を意味するそうで、とっても仲の良い素敵な家族の音楽。「みんなのうた」みたいに大人も子どもも楽しめる音楽。
やっぱりいちばん素敵なのは3人の声でしょう。郁子ちゃんと永積さんの空に飛んでいくような声を楽しめるだけで十分に満足してしまうんだけど、オオヤさんの優しい声がまたいいです。
だからってこじんまりと小さくまとまっているわけでもなくて、たまに意外なほどのギターのうねりなんかが絡んでいて心地よい。スカパラさんのホーンアレンジもハマってるよ。
手作り感が非常に高くて、それもとてもクオリティの高いハンドメイドなのね。こんな例え方が正しいかどうか分からないけれど、大橋歩さんの雑誌(「アルネ」)みたいなCDなのね。すっごい楽しく作っていて、だから受け取る私も楽しくなる。

私のお気に入りは4.オハナレゲエ。タカシの「炸裂ギターソロ」が泣かせるよ。
先行シングルの6.予感は歌詞が好き。誰もが持つはじまりの心模様がざくざくとした(言い方は悪いけど、上手くメロディーに乗らないような)言葉で綴られていて、いい。
7.I waana be sedatedは、3人の個性がスパークしててとっても楽しい。
予感のカップリング、8.ohana songは、2006年のみんなのうたに決定よ!ドゥビドゥビドゥー♪
10.くすりのくすりはビッグバンド風のジャズアレンジがかっこいいくせに、言葉遊びがまた楽しくてohanaの楽しさが詰まっている。

ところで、ハナレグミとクラムボンは日頃からよく聴いているんですが、ノーマークだったポラリス。どんなバンド(バンドなのか?)なんでしょう?今週末にチェックしてみよう!
(蛇足:「ポラリス」をブログ検索してみたら、冬ソナ関係の検索結果が多数出てきました。未だ根強い人気なのね、冬ソナ…。)

香港旅行-ふらふらお散歩編

2006-03-15 23:51:27 | trip
とてもとても今さらだけど、香港旅行の記事を書き忘れていた(というか、書く機会を逃したというか、書く時間がなかったというか)ので、ざっくりとUPしておきます。
前回の香港旅行記については、カテゴリー[trip]をクリックしてくださいね。

さてさて、香港最終日。
香港島の上環にあるホテルを出てふらふらとお散歩がてら文武廟(マンモウミュウ)を目指しました。
この日の私たちの目的のひとつは「かざぐるま」を入手すること!ガイドさんに教えてもらった「運命を変えたかったらかざぐるまを部屋に飾るのが香港の常識」という風水に従って、風水グッズの問屋さん街を彷徨いました。
オープン前の小さなお店で無事かざぐるまを購入して(二人で8個買いましたよ!もちろん帰りは手荷物で持ち帰りました。ピンクがベースのぴかぴか光る可愛いかざぐるま♪)、文武廟へ。


文武廟とは、関帝を祀る文武両道を祈願する中国寺院。観光客よりも地元の熱心な参拝客が多いようでした。
写真のとおり、天井にはたくさんの渦巻き式お線香が下げられ、廟の中は煙が立ちこめ目や鼻が痛くなります。しかも、お線香の燃えさしが落ちてくるので要注意。できるだけ端を通って中へ進むと、祭壇の前には熱心な地元の参拝客が正座してお祈りしていました。

文武廟を後にしててくてく歩いて行くと、香港島にいろんな顔を見つけられます。

 

高層ビルと高層ビルの間には市が開かれ、野菜や日用雑貨などを求める人たちで賑わっていました。
また、香港島はとても坂道が多い。生活するのは大変じゃないかと思うけど、旅行者にとってはうってつけの土地。およそ暮らしにくいと思われる街で上手に住んでいる香港の人たちのバイタリティって凄いな、と分かった風を気取ってみる。

ふらふらとお散歩しながらやってきたのは中環にある「チャイナ・ティー・クラブ」。一階が「上海灘」というブティック。二階から上にはアウトレットショップがたくさん入った雑居ビルの一角で、ちょっと分かりにくいかも。
色硝子が嵌め込まれた扉の向こうには、香港にいることを忘れてしまいそうな天井の高いコロニアル風のインテリア。お客さんは西欧人ばかりでした。


こちらではランチセット(スープorサラダ、メイン、デザート、ドリンク)をいただきました。
お野菜のスープとお魚のグリルがとても美味しかった。マンゴーのアイスクリームもコクがあって満足満足。

お腹がいっぱいになり、アウトレットショッピングで物欲も満たされた後は、九龍島へ渡ってリラックスタイム。全身&足ツボマッサージで旅行の疲れを癒したのでした。

マッサージで生まれ変わった後は、またまたショッピングタイム。だって、バーゲンなんですもの…。そして、私は女の子なんですもの…(なんてオコガマシイんだろう、ワタシ)。
まぁ、ショッピングのお話は置いといて、魅惑のペニンシュラホテル(のトイレ)について書きたいと思います(これこそがいちばん書き留めておきたかったこと!)。



ペニンシュラアーケードをふらふらしてふとトイレに行きたくなった私たち。折角だから、ペニンシュラホテルのトイレを利用しよう!とずうずうしくもホテルエリアに入り込み、トイレに案内してもらいました。
ちょっと言い訳をすると、本当はザ・ロビーでお茶したかったんですよ。もちろん、お茶するくらいの持ち合わせもあったし。でも、あんまり大荷物だったしその荷物もビニール袋やら紙袋やらあまりにもザ・ロビーにはそぐわないものだったので、自粛したんです。そのため、次はペニンシュラにお茶しに来ようね、と固く誓いました。
さて、トイレのドアを開けると「グッドアフタヌーン,マダム」と小柄で清潔な中年の女性が迎え入れてくれました。
!!!!!これは。一生出会うことは無いと思っていた「おトイレおばさん」だ!!!!!
もう、勝手に舞い上がってしまいました。
おトイレおばさんは、にこやかな笑顔で私を個室に導き、ドアを開けてくれました。
「わぁぁ、さすがペニンシュラ!おトイレおばさんだ、おトイレおばさんだ」と個室の中でも舞い上がる私。
「でも、ちょっと待って。小銭あったかしら?」とふと冷静になり思わずお財布チェックしてしまいましたよ。うーん、小心者。
無事に小銭を確認して個室を出ると、おばさんは洗面台に案内してくれて、ノズルをひねりタオルを用意してくれました。大判の白いタオルに「さすがペニンシュラ~」とまた感激。
「サンキュー」と何気ない風を装いつつも、「いつチップを渡そう」とどきどき。
鏡の前でお化粧直しをしつつ、小銭を用意。ドアを開けてくれたおばさんにチップをそっと渡しました。

トイレから出た私たち、「スゴイねスゴイね、ペニンシュラのホテルはスゴイね~」とひとしきり感動し合ったのでした。
次は、絶対にアフタヌーンティーしに来ますね、ペニンシュラさん。…お泊りとは言えないところがまた、ねぇ…。

ペニンシュラホテルに別れを告げ、ぐっとカジュアルなホリデイ・イン・ゴールデンマイルでお茶。ちなみに、ホリデイ・インのトイレは気軽に利用できますよ~。ホリデイさん、ごめんなさい。

チョンキン・マンションの怪しさを味わいたかったけれど、あんまり怪しそうなので1階だけで退散…。意気地無しな私たち。

なんとなくをもてあまして、ホリデイ・インの裏手にあるシグナル・ヒル・ガーデンへ向かいました。ここは、猫好きにはたまらない場所です。
 
急な坂を登る間、数え切れない程たくさんの猫たちが出迎えてくれました。香港の街中ではほとんど猫の姿を見なかったんですが、こんなところにいたなんて!
そして丘の上から見るヴィクトリア・ハーバーの美しさ。
かなり長い時間、丘の上のベンチでぼーっと海を眺めていました。

さてさて、長いことかかった香港旅行記もそろそろお終いです。
この後、香港島へ戻って中華料理を楽しみましたが、私の貧弱な胃袋はもうたくさんの美味しいお料理は入る隙間がなかったようです。

最後の最後に、湾仔からホテルのある上環までトラムに乗りました。ネオンが輝く大きな看板すれすれに走り抜ける2階席はとても刺激的。子どものようにわくわくして窓からの風景を楽しみました。
これにて香港旅行記終了。最後の写真は、かなりピンぼけ…。

   

STEP IT UP/THE BAMBOOS

2006-03-13 23:24:00 | music
小沢君の「毎日の環境学」と一緒に買ってきたバンブーズ。試聴した時からノリノリで衝動買いしてしまったんですが、聴き忘れていて今日CDを取り出しました(笑)。
帰宅してからずっと回し続けているんですが、すっごい気持ちいい。

ファンクがなんなのかっていう定義すら分かっていない私ですが、響くベース、繰り返すリズム、絡むギター、オルガンのぺこぺこした軽さ、ラッパ(サックス、トランペット)の叫び、全部ひっくるめてカッコイイ!!
このCDでディープなファンクに引きずり込まれそう。うねりながらループするサウンドがたまらない。
心地よいっていうのとは違うのね。リズムが体の奥から湧き上がるようなアッパー感、かな。こんなのライブで聴いたらとろけてしまうね。
ちょっと、ファンクにハマリそうな春の宵。
オーストラリアのバンドなんですね、バンブーズ。あぁ、素敵だ。とても素敵だ。

オフィシャルサイト(?) THE BAMBOOS

毎日の環境学/小沢健二 ECOLOGY OF EVERYDAY LIFE/KENJI OZAWA

2006-03-12 23:17:56 | music
最近、年下の友達からよく相談を受けます。「感動しない」「ドキドキしない」「毎日が詰まらない」とかなんとか。
このブログをご覧いただいている方はお気づきかと思われるけど、無闇に感動してしまう性質なんですね私。大体が、お天気がよければそれだけで嬉しいし、美味しいお茶をいただいたら単純に感動してしまう。
新聞かなにかで「現代日本人は感動したがっている。感動は求めるものじゃない、やってくるものだ」なぁんて記事を目にした記憶があるけれど、ある意味においては同意してしまう。
でもさ、やっぱり不安になるでしょう。同じ毎日を機械的に繰り返していると、無感動な自分自身に気付くもの。そんなときに、彼らは悩んで脳天気に浮かれている自分より少し長く生きている私に相談するみたい。
的確なアドバイスなんてできないけれど、「別にいいんじゃない」と思う。以前と同じ感情を持ち続けることはできないし、趣味嗜好は変わるものだよ。手っ取り早く言っちゃうと、「おっさん・おばさんになってるんだよ、私たち」ってことかな。
彼らは、少しのショックを受けつつもなんとなく私の言葉を受け入れてくれているようなので、あながち的外れなことを話しているわけでもないみたい。
正直なところ、もっとずっと若い頃に純粋に感じたことが受け入れられなくなったこともある。だけど、以前には分からなかった部分がすっと胸の中に入ってきたり、なんとも思わなかったことがとても素晴らしく思えることだってある。そうそう、年を経ることはそんなに悪いことじゃない。楽しいと思えることの幅だって、広がるでしょ。

って、ここまではタイトルとは何の関係もないんだけど。

すっかりうっかり忘れていたオザケンの新譜を購入。
私の青春のバイブルはフリッパーズ・ギターと小沢健二とピチカート・ファイブでした。中でも小沢君の書く歌詞はきらきらと輝いていて、王子様そのものだった。
今は無くなってしまった雑誌「オリーブ」に連載していた「ドゥーワッチャライク(でよかった?)」も大好きだったなぁ。

さて、アルバム『ECOLOGY OF EVERYDAY LIFE』は全曲インストルメンタルです。大きくなった王子様の言葉を聞きたい気もするけど、それはまた別の機会を待ちましょう。
音楽的なことを詳しく説明することは到底無理なので、雑感をちらほらと。
凄く音の選び方に拘って作ったアルバムかな。いろんな音が聴こえるのにぜんぜんバラバラじゃなくて、とても良いバランスで交わっている。そして、欲しいところに欲しい音を配してくれている。
恐らく、電気も多様してるんだろうけど、そうと感じさせないあたたかさが溢れている。
アルバムタイトルの3.毎日の環境学もいいけど、1.あの川とか5.あの海(彼女の息吹が聞こえる)が個人的には好き。すごく好き。わくわくしてしまうのよ。「あ、小沢君が感じた海なんだ」って想像してしまう。で、少しだけ思い出したりしてしまう。
うん、年を取ることはとっても楽しいことだよ。ありがとう、小沢君。

ところで、小沢君のお父さん・小澤俊夫さんの編集する「子どもと昔話」で連載を始めていたようですね、小沢健二氏!「うさぎ!」だって。
CDの帯にあった文章がそれだったんですね。作家小沢健二も楽しみだ。
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