Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

角度18度の職人芸

2006-07-31 23:23:34 | book
昨日の毎日新聞で高樹のぶ子さんが評した吉田修一の『初恋温泉』についての記事に、とても共感しました。ところが、『初恋温泉』は未だ読んでないんですよねぇ

たとえばお互い向き合っているはずの男女が、角度18度分、どちらかがどちらかに対してからだの向きを違えていれば、意識や言葉は、決してそのまま相手に投げ返されることはない。相手の体をかすって、あらぬ方向に逃げていく。同じ方向に向かって手を繫いで経っているカップルであっても、視線は微妙に-30度分も大きくはないが10度以下でもない、つまり18度程度-ズレている。

そうそう、私が吉田修一を好きな理由はこれだったんだ、と大きく頷きました。
真正面から真っ直ぐな視線を投げかけられることの苦手な私には、この18度のズレがとても心地よくて、喉の奥に刺さった小骨が溶けていくような感覚を憶えるんだ、と気付かされました。
自分の感情なのに上手く説明することもできない己が不甲斐無くて、小さく自己嫌悪するとともに、良い小説には素晴らしい書評が書かれるんだなぁと、才能と摂理に羨ましくも誇らしい気持ちになりました。

さてさて、『初恋温泉』を読まなくちゃ。

プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展

2006-07-30 22:24:08 | art
東京国立博物館平成館で開催されているプライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展 を観て来ました。「北斎展」以来の平成館でしたが、北斎展同様に混雑していました。

コレクションは、正統派絵画、京の画家、エキセントリック、江戸の画家、江戸琳派の5章で構成されていましたが、面白かったのはやっぱり「エキセントリック」でした。
日本史の教科書には絶対に載っていなかった(試験では、「狩野派」と書いておけば問題なかったですよね。)伊藤若冲の絵は、とても緻密な筆と独特の構図がとりわけ面白かったです。

会場内で最も混雑していたのは、「鳥獣花木図屏風」でした。
 
「升目描き」といわれる手法で描かれた大きな絵は、一見すると銭湯のタイル画のようです。一双に升目の数は約86,000個あるそうですが、その86,000個の升目ひとつひとつを丁寧に細かく描いていて、さらにその升目が構成する全体像から発せられる独創性と明るさには圧倒されます。
職人であり、且つ芸術家であった若冲の才能の深さに恐れ入るばかりです。


次いで、若冲の作品の中でも人気が高いのは、「紫陽花双鶏図」のようですね。
若冲は鶏を鳳凰のように崇めて描いたそうですが、緻密な筆で描かれる独特の造形は絶対的な魅力を持っていて、食い入るように見つめるばかりです。


「群鶴図」も面白かった。
7羽の鶴を描いていますが、こんなふうに複雑で分かりにくいのに、楽しいんです。

若冲の絵はもっとシンプルなのもありましたが、どの絵をとってもなんだか楽しくてユニークで明るい。エキセントリックでありユニークでもあるって、凄いことなんじゃないかしら?

次章「江戸の画家」の美人画なども素敵でしたが、「江戸琳派」の基一のが気に入りました。

「青桐、紅楓図」。雨に光る青桐と紅楓の構成。あぁ、素敵。


「柳に白鷺図屏風」。こちらも基一。
コレクションの最後には「光と絵画の表情」コーナーという、自然光のように照明が変化するコーナーがあって、江戸の建造物の光で見る絵画たちはいろんな顔を見せてくれてまた楽しかったです。この「柳に白鷺図屏風」もそのコーナーに置かれ、白鷺の飛び立つように見えるのが素敵でした。
このコーナーでは幽霊画の展示もあり、これが凄く怖かった。

コーナーの最後には応挙の「懸崖飛泉図屏風」があって、山深い滝から落ちる水の流れを、光の移り変わりによって時間の流れを感じさせてくれるのが良かった。

最後に、「欲しいー!」と思った守一の「秋草図」。
こちらは、表具まで丸ごと全部守一が描いているそうです。本来の絵の部分から草は外側に伸び、また表装の草も絵の中へ自由に咲いています。そして、黒い蝶も表装にとまっています。なんて可愛いんでしょ!


プライスコレクションは、ウェブ環境もとても充実しています。
「若冲と江戸絵画」展 オフィシャルサイト
「若冲と江戸絵画」展 コレクションブログ
「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフ

開催は8月27日(日)まで。ネットだけじゃなくてぜひ足を運んで江戸のエキセントリックな美しさを堪能してください

『皇帝ペンギン』

2006-07-27 20:58:58 | cinema
昨年見逃した『皇帝ペンギン』を観ました。
フランスの人の、自然界の映像を撮ることに費やす情熱の深さにはまったく恐れ入ります。なんと、5年間の製作時間と8800時間もの撮影時間を掛けて作り上げた86分の映画。8800時間は366.7日ってことなので、1年以上もの間カメラを回したんですね。凄いなぁ。情熱というより執念と言った方がいいのかしら?
監督のリュック・ジュネは動物生物学の博士号を取得し、生物学的にも貴重な映像が収められているそうです。

ロマーヌ・ポーランジェ、シャルル・ベルリング、ジュール・シトリュックという3人の俳優によってペンギン一家の愛の物語が進んでいくことが、少し意外でした。でも、そこはさすがにフランス人。フランス語の気だるさが醸し出す家族の物語は、例えば日本の野生動物を撮ったドキュメンタリーに入るような押し付けがましいナレーションなんかと違って、『男と女』のようなオシャレなものでした。南極の厳しい自然の中で撮られた映画なのに、パリに住む上流階級の家族のような雰囲気を感じるのが可笑しい。

皇帝ペンギンはとても気高く美しい姿とは裏腹に、非常に忍耐強い人生を送ります。
一年に一度の愛のダンスを踊り卵を授かった妻は、妊娠と出産の疲れを癒しわが子にお魚を与えるために夫に卵を託して海を目指します。妻から卵を託された夫は、4ヶ月もの厳しい冬を子供のためにひたすらに耐えます。
ペンギンの体は、卵を温めるのにまったく適していない。黒くて固くて小さな足の上に卵を乗せて羽毛で覆ってただただ卵を守ります。でもね、足元に宝物を隠したペンギンたちの姿は、すっごい可愛いの。ぽってりと丸いお腹のペンギンたちが全部夫なんだって思うと、また可笑しくて。
南極の冬は、何百年何千年と同じ営みを繰り返してきたペンギンにとっても慣れることはないように厳しいもので、夫ペンギンたちは集団で必死に耐えますが、激しいブリザードは次々に卵たちを奪っていきます。

皇帝ペンギンの卵が雛となり、大人になって愛のダンスを踊ることのできる確立は50%なんだそうです。雄の生存率は特に低く、それは卵を守るために耐える厳しい冬がもたらすようです。
だから、ペンギン界では夫にめぐり合うことのできない女たちも多いんですが、女に追いかけられながらもなんとも逃げ腰で弱っちい男たちが、可愛いんです。
ちなみに、愛のダンスのシーンは見事に色っぽくて、うーんやっぱりフランス人だわぁとうっとりしてしまいます。
夏の夜に、南極を味わうのもいいものですね。


【シネマ:皇帝ペンギン,フランス映画,アデリーペンギン】インタビューを動画で!<ShowTime>

「山吹」

2006-07-25 23:54:17 | diary
週末の歌舞伎に向けて、鏡花を読み返したんですが。
「山吹」って、舞台に乗せていいのかしら?
勝手なイメージは、「ツィゴイネルワイゼン」(清順監督)とか「甘い生活」(フェリーニ監督。こちらはラストシーンですね…)とかなんですけど。。

以前の記憶では「鯉」のインパクトが強くて全体がぼんやりしていたんですが、読み返してかなりドキドキしましたよ。
演じる笑三郎さんや歌六さんのイメージはノーブルなものなので、あのエキセントリックに濃厚なお話がどう仕上がっているんでしょう?
とても楽しみですが、怖いもの見たさ的な興味も拭えないところです


今日の格言?

2006-07-24 20:55:03 | diary
仕事でお世話になっている、とあるお爺さんの家にお邪魔しました。
今までは無心になることが難しくていろいろと探求してきたらしいのですが、最近は草取りをすることですんなりと無の境地に入っていけると笑っていた70歳を過ぎたお爺さん。
「お爺さん」なんてご本人には決して言えない、いつも毅然と私の目を見て話してくれる素敵な男性です。念のために断っておくけど、ラヴい感情は無いよ

今日、話してくれたのはこんな言葉。

若いうちは、体を使え。
中年になったら、頭を使え。
老人になったら、心を使え。


まだ体を使っていていいようです、私

七月大歌舞伎 昼の部

2006-07-23 22:06:04 | kabuki
ちょっと悩みました。
先日観た「夜叉ヶ池」と「海神別荘」の2本のお芝居は、私のイメージする歌舞伎の舞台とは多分に違うものだったので、どう捉えればいいんだろうという疑念ばかりが先走り、感想を書きあぐねていました。一週間経った今も、まだ上手く言い表わすことはできそうにありませんが、まだ千穐楽まで間があるので(ええ、言い訳ですとも!)疑念には目を瞑ってメモしておきます。

*夜叉ヶ池*
春猿さんが百合と白雪姫の二役をなさっていてどちらもそれぞれ素敵でしたが、特に白雪姫。生身の人間である百合は、哀れさを誘うところが出ていて良かったけれど、白雪姫のワガママな異界のお姫様の方がより春猿さんに合っていたと思います。眷族との立ち廻りなどは少し退屈だったけど、白雪姫の出の場面は春猿さんの存在感が際立って感じました。
その白雪姫の傍らの吉弥さんの万年姥がまた素敵でした。威厳があって妖しい雰囲気が春猿さんのお姫様を引き立てていたんじゃないかしら。
段治郎さんの晃、右近さんの学円はどちらもお役にぴったりで、春猿さんの百合と3人のやりとりは、お互いに気遣いあう良い関係が感じられてほのぼのと嬉しくなりました。でも、やっぱり最後の立ち廻りがどうも退屈。これは音のせいなのかなぁ?緊張感が欠けていたように感じてしまいました。
そういえば、右近さんの学円はあの後どうなってしまうんでしょう?春猿さんの白雪姫の嬉々とした様子は思い浮かぶのですが、思い出せません。

*海神別荘*
「夜叉ヶ池」が意外に普通の歌舞伎(うーん、物凄くへんてこな言葉だわ。)だったので、油断しました(笑)。
幕が上がると白くデコラティブな柱が並び、正面のスクリーンには海底の映像が揺れます。そして、上手にはハープ!洋装のハープ奏者の方が海の音を奏でます。
もう、すっかり天野さんの世界でしたね。
次に表れる女房たちの衣装がまた素敵でした。着物なんだけど、袖だとか裾だとかがまあるくふんわりとしていて、すっごいすっごい可愛い!!後から登場する黒潮騎士たちの衣装も素敵!やっぱりまあるいマントを羽織っていて、マントの内側だけが水色であとは真っ黒なのね。この騎士たちの動きが揃っていて、きれいでしたね~。
さてさて海老蔵さんの公子ですが、ぴったりとした黒い衣装に長い長いマント。金の刺繍も素敵でしたが、それ以上に美しい横顔。怖いように完璧な鼻梁だわ、とオペラグラスを外せなくなりました(笑)。これまで見た海老蔵さんのお役の中で、いちばん好みかもしれません。
沖の僧都は猿弥さん。「真鯛大小八千枚。鰤、鮪、ともに二万疋。鰹、真那鰹、各一万本。………」の台詞が楽しい!
黒潮騎士と共に白い龍馬に乗って現れる玉三郎さんは、夢か現実か分からないところを彷徨っているように美しくて、ただただうっとりするばかりでした(お声がほんとうに水の中で話しているように聞こえたんですが、あれは何か仕掛けがあったのかしら?)。

ところが、公子と女房たちが繰り広げる遊び(双六)の辺りから、雲行きが怪しくなってしまいます。大正時代の海の底のこの世のものではないお話、と思おうとすればするほど私の中ではおかしな歪みが生まれてきてしまいました。
泉鏡花の作品は、流れるような言葉の美しさと異界と現実との交錯の間に漂うロマンチシズムだとかエロチシズムだとかいうのを楽しめばそれでいいのかなぁと思うのですが、それを舞台に乗せられると現実のカタマリである私には正視し難い程の恥ずかしさを感じてしまい、ええと、、引いてしまいました。。。

で、一度引いてしまうとなかなか元に戻れない私…。
なんだかもやもやとした気分のまま舞台を見つめていました。視覚的には申し分なく美しいのに、私のアンテナがそっぽ向いていたようでした。
海老蔵さんの公子は最後まで強くて純粋な姿を見せてくれて素敵でしたが、玉三郎さんの美女と並ぶとちぐはぐな印象を感じてしまい、最後まで素直に観ることができませんでした。きっと、玉三郎さんが作る完璧な鏡花の世界が、俗物的な私には合わなかっただけなんだと思うんですけど。
なぜか消化不良なお芝居になってしまいました(泣)。

私が楽しめなかった理由の一つには、「歌舞伎の音」が大きな要素を占めているんじゃないかと思っています。附け打ちさんだの義太夫さんだの大向こうさんだのが聞こえなかったですからねぇ。
次の週末には夜の部を拝見する予定なので、今度はリセットしてどっぷりと玉三郎ワールドに浸ってきたいと思います

"cure jazz"UA×菊地成孔

2006-07-22 23:48:29 | music
UAの新譜"cure jazz"を購入しました。スタンダード・ジャズアルバムと銘打たれてあり、「ジャズ界の疾走する天才(!)」菊地成孔さんとのコラボレーションアルバムです。
ジャズなんて、しかもスタンダード・ジャズなんてまったく分かりませんが、私のこの夏いちばんのヘビロテCDになることは確実です!
12曲74分という豪華さとその量を凌ぐ質の高さ。
UAの声は変わらず強くて切なくて色っぽくて女の私でもうっとりしてしまうけれど、その声の魅力を最大限に引き出すような楽曲がまたとても素敵です。
12曲中6曲が菊地さんのオリジナル曲。スタンダード・ナンバーももちろんいいけれど、この菊地さんのオリジナルがすっごい素敵。UAの才能に惚れ込んでいる感がぞくぞくと伝わるよ。
比類なき才能と才能の結託。まいりました。

UA×菊地成孔『cure jazz』 ←試聴できます。
UAのサイトもとてもナチュラルな気分になれますよ。→ +UA+

詳しくは、また明日~

やっぱり欽ちゃんが好き。

2006-07-21 00:50:38 | news
欽ちゃん世代なんですよ。小学生だった私は「欽どこ」や「欽ドン!」をよく見ていました。
欽ちゃんの番組には穏やかで安心な笑いがあって、「ひょうきん族」にはあまりいい顔をしなかった両親も欽ちゃんの番組は見せてくれました。
いつの間にかテレビで欽ちゃんを見るのは「仮装大賞」くらいになってしまったけど、年末の「仮装大賞」は家族揃って素直に笑える国民的人気番組だと思う。

実は、幼い悩みの渦の中にいた青春時代の私の命の恩人でもある欽ちゃん。
中学生くらいのことだったと思うけど、その頃の年齢に特有の様々な悩みに取り付かれ、自殺ということについて初めて考えたことがありました。
毎日が辛くて辛くて、目の前に広がる未来と言う名の大海原は真っ黒い荒波が幼い私を飲み込もうと待ち受けていて、そこに留まることも前に進むこともできなくなっていた日々。
そんなときにたまたま読んだ欽ちゃんのエッセイ(タイトルは忘れたけど、自伝的エッセイだった筈)。
実家のカメラ屋さんが倒産して、家族が立ち行かなくなった欽ちゃんも自殺を考えたそうです。自殺を決意した日、そのときに食べたコロッケがあんまり美味しくて、死んでしまったらこんなに美味しいコロッケがもう食べられなくなってしまうんだって思って、自殺を止めたという欽ちゃん。
なんてことない日常の小さな小さな幸せが、とても大事なんだよって子供の私に教えてくれた欽ちゃんのお陰で、そのときに抱えていた私の悩みはどこかへ飛んで行ってしまいました。田舎の食べ盛りの中学生にとって、揚げたてのコロッケほど魅力的なものは無かったですしね。

そんな敬愛する欽ちゃんがゴールデンゴールズを作って茨城へ来てくれたのは、ほんとうに嬉しかった。
野球はほとんど見ないので、プロ野球選手も分からない。球団名だってころころ変わるから憶えられない。でも、新聞で知る欽ちゃん球団の活躍はかつての欽ちゃんの番組のようにあたたかな喜びを運んでくれて、こっそりと応援していた。
なのに、今朝の新聞はGG解散のニュースが大きく書かれていて、すっかり悲しくなってしまった。

茨城ゴールデンゴールズ解散へ…山本の暴行事件で欽ちゃん涙 (サンケイスポーツ) - goo ニュース

欽ちゃんが作ったGGは、地元・稲敷市だけじゃなくてつくば市等の近隣自治体や茨城県、地元企業にとってもとてもいい活性剤だったし、衰退するクラブ野球にとっても明るい光だった。なにより、野球を愛する人たち(私のような野球をよくわからない者にとっても!)に爽やかな風を送ってくれた。
事件については法の下の正しい判断を求めるべきで、私がなんやかんやと言うことは適当ではないと思う。でも、メンバーの罪の重さと欽ちゃん球団の進む夢とは切り離して考えてもいいくらいに、欽ちゃんの社会的正当性はあると思う。

そう考えるのは私だけじゃないようで、こんなニュースも。
欽ちゃん球団「やめないで」、電話・メール…500件 (読売新聞) - goo ニュース
「欽ちゃん、やめないで」 球団存続求め、署名活動 (朝日新聞) - goo ニュース

欽ちゃん、私たちをいつか夢の列車に乗っけてよ。それまで、お願いやめないで

青い車

2006-07-20 00:11:42 | diary
♪君の青い車で海へ行こう おいてきた何かを見つけよう♪
って、スピッツについて書く訳じゃありません。

昨日、同僚に突然「あれ、アクアさんの車って青じゃなかったんですか?」と言われました。入社3年目くらいの私よりうんと若い同僚。一緒に仕事をするようになって1年ちょっとだし、部署も違うからそんなに話す機会もなかったんだけど。
「ううん、もう5年くらいあの車(赤くて小さい車)だよ」と私。
そもそも、それまで私の車を見たことは無い筈。聞くと、
「勝手なイメージで青い車だと思い込んでました」だって。どんなイメージ?

でも、青い車に乗ってるイメージが少し嬉しかったので、こうして意味も無く日記に書いています。
実は、最初に買おうとした車のカラーはブルーだったんです。が、ブルーだと受注生産になり納期が遅れると言われて、赤に変更。茨城の田舎に似合う色は赤に違いない、と自分自身に納得させて購入しました。
スピッツの歌や江國香織の『ぼくの小鳥ちゃん』の青い車に乗っているのは、小さくてきちんとしている女の子で、小さくもきちんとも女の子でもない私にはもったいないようなお話ですが。

ところで、お金も予定もまったくないんですが、次に買おうと思っているのはコレ↓。

ニュービートルのアクエリアスブルー。
ふざけてるみたいなフォルムに大人顔のブルーがステキ
どのくらい先のことになるのか見当もつきませんが、ブルーのビートルに負けないような大人の女になってやるぞ、と思ってます。そんなことを思ってる時点で既に負けてるよ、私…。

(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY ?/oasis

2006-07-18 21:06:31 | music
今頃になって、夏休みの疲れが出てきたようで、ボーっとした毎日を送っています。
調子が出るのが真夜中なので、ついつい夜更かししてしまい朝が起きられない。その繰り返しですっかりボケ子です。イケナイイケナイ

先日SONIC YOUTHの新譜が欲しくてWAVEに行ったのに、何を買いに来たのかすっかり忘れ、売り場をふらふらしながらTHOM YORKEを買ってきました。トム・ヨークは全然悪くないけど、ソニック・ユースが聴きたかった。どこかで試聴した筈なのに、その場所も忘れた。
これは、疲労のせいじゃなくて健忘症なのかもしれません。もし、このブログがある日突然ぱったりと更新しなくなったら、パスワードを忘れて迷子になったと思ってください。
↓次は絶対買ってくるぞ。


で、なんでoasisか。
軟弱な私は、絶対的にBLUR派です(正しくは、デーモン派なんだけど)。どれくらいかって言ったら、一人で武道館に行った過去を持つ程度のブラー好きです。若しくは、吉田修一の小説に付けられたブラーのタイトルを見て、それだけで吉田修一のファンになる程度のブラーファンです。

だけど、MORNING GLORYは本当にどうしようもなく偉大なアルバムです。

話がそれたけど、なんでoasisか。
朝顔が欲しくて、あちこちのサイトを覗いていて今さらながらに気付いたこと。朝顔って、英語で"morning glory"なんですね!
それで、棚の奥から引っ張り出したoasis(CDを持ってる程度にoasisが嫌いな訳じゃない)。
やっぱり凄いや。ギャラガーさんたちは好きじゃないけど、こんなとんでもなく凄いアルバムを作るギャラガーさんたちは凄くて、やっぱり普通じゃない。
ギャラガーさんたちに朝顔は全く似合わないけど、朝顔を好きな以上にこのアルバムは大好きです私。


ちなみに、ノエルのサッカーへの情熱もタダモノじゃないと思います。→凄いぞ、ノエル