Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

クリスマスケーキ顛末

2008-12-25 22:11:32 | diary
メリークリスマス!
今日も寒い一日でした。
来月、再来月とますます寒くなっていくのかと思うと、考えただけでブルブルしてしまいます。早く春が来てほしい。。。

寒さのせいか親戚でお葬式ができてしまい、我が家はバタバタしています。
おかげで昨日焼いたケーキもまだ食べてもいませんが、食べられなくて正解かもしれない悲しい現実が。

一人、留守番しながらデコレーションするかとケーキを半分にしたところ、まるで計算したかのようにケーキの真ん中部分が丸く生焼け!どうりで真ん中がくぼんでいたはず。
とりあえず、生の部分をくりぬいたらドーナツ状の不思議なケーキの出来上がり。
イチゴを詰めてクリームを塗りたくってしまえば分からないだろうと、真ん中の空洞部分にイチゴを入れて回りをクリームで覆っては見たものの、切り分けるのが恐ろしい、悲しいケーキに。

とりあえず、空洞ケーキは箱に入れて冷蔵庫にしまいましたが、明日これを発見した家族の反応は…。
来年こそは、オーブンを買おう。

メリークリスマス

2008-12-25 00:15:31 | !
クリスマスイヴだっていうのに残業していたら、友達から差し入れがありました。イチゴ2パック!
イチゴの香りに包まれて、幸せな気持ちになりましたよ。
でも、なぜイチゴ?この時期のイチゴは高価に違いないけど、少しくすくすしてしまいました。

仕事を終えて帰る道すがら、あんまり寒いからピアノでも聴きましょうかとCDショップに行くと、小曽根さんの新譜が!1曲目から「SHE」ですよ!!
冬の冷たい夜に聴く小曽根さんは、なんてロマンチックなんでしょう。

せっかくイチゴをいただいたんだからケーキでも焼いてみようかと、さっきまでスポンジケーキを焼いていました。お味はまだ分からないけど、見た目では成功したようです。
実はここ最近お菓子作りにはまっていて、一昨日もパウンドケーキを焼いたところ。懲りだすと止まらなくなるのが悪いところよね…。
明日、イチゴでおめかししてあげよう!

メリークリスマス!
素敵な夜を☆

日曜日

2008-12-14 22:23:47 | !
割合に電車が好きなのですが普段はそんなに乗る機会もなく、専ら赤い小さな車で移動しています。
たまに乗るから嬉しく思うのか、お休みの日ののんびりした空気が流れる車内が心地良いのか、電車にただ乗っていることそのものが、なぜか楽しく感じるのです。
だから電車で出掛けた思い出は、車であちこち廻ったドライブより深く記憶に残っているのかもしれません。たとえそれが一人で行く電車の旅でも、その時のお天気や読んでいた本、偶然同じ駅で降りたおじさんのことなど、記憶力の極めて弱い私にしては不思議なくらいしっかりと心に残っているのです。

今日は久しぶりにJRでお出かけ。
一年ぶりに会った友達は、少し太って、とても幸せそうに恋人を紹介してくれました。来月には入籍するという二人はどちらもお酒が好きで、でも飲み過ぎを気にしてカロリーの低いビールをたくさん飲んでいました。
インドネシア料理を作ってくれた料理上手な友達と私は、いつまでも痩せっぽちで、とっても幸せとまではいかないまでも、それでもまあそこそこ楽しくやっていて、随分以前の出来事を思い出しながら、幸せなひと時を過ごしました。

ところで今日は、月がきれいに見えるようです。今は比較的混雑している電車の中なので、月を見ることができないのが残念。
きれいな月が、帰り道を照らしてくれるといいんだけど。
そろそろ、流星群も楽しみです。冬ですね。

一週間

2008-12-10 00:02:40 | diary
僕の情熱は 今や
流したはずの 涙より
冷たくなってしまった

スガシカノの歌詞がしんしんと心に沁みそうになる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
この歌詞のように私の中の情熱(と言うほど大袈裟なものではないのかもしれませんが)はカラカラと乾いているようです。
それでもカラカラな私はさらにカラカラな世間とどうにかこうにか折り合いをつけ、ひゅーひゅー吹き付ける北風に飛ばされないようになんとかここに立っています。
そんなこんなな一週間。

月曜日、髪を切りました。いつもの美容師さんに「この前のカットがとても好評だったんですよ!」と言ったところさらに気合が入ったらしく、いつも以上に丁寧にカットしてもらいました。久しぶりに前髪を作りましたよ。
美容師さん曰く、カットの仕方を変えたら自分でも楽しくなるくらい納得のいくカットができるようになったとか。楽しみながら仕事をする彼女を尊敬してしまいます。

火曜日、『エディット・ピアフ/愛の賛歌』を見ました。
マリオン・コティヤールが素晴らしい!ピアフを知らない私ですが、彼女が現在もなお多くの人に愛されている理由の一部を正しく理解したように思います。
最近は、音楽に向き合う時間が少なくなっているので、じっくりとピアフを聞いてみたいです。

水曜日、仕事でイベント。
約半年間かけて準備してきたイベントもなんとか成功。最後の最後までばたばたでしたが。これまで関わってきた人たちから温かい言葉をかけていただきました。
ホッとしたのが半分と、もしかしたらその方たちとお会いすることもなくなるのかなぁと寂しい気持ちが半分。

木曜日、お花を買いました。パンジーとカランコエ。紫とピンクと赤と白と。
パンジーは庭に、カランコエは部屋に。パンジーの可憐なのに丈夫なところが大好きです。

金曜日、ごまクッキーを焼きました。1年ぶりに会うトモダチのために。
翌日会ったトモダチは、ちょっと遠くてなんだか泣きたくなりました。

土曜日、泣き出しそうな気持ちを抱えてお買物。ハートモチーフのネックレスと白い鳥のついたピアスを買いました。店員さんがとても可愛らしい感じの女性で、あれこれ試着させていただきました。
高価なアクセサリーではないけれど、お気に入りのものを身に着けるだけでウキウキワクワクしてしまいます。

日曜日、仕事の後で本屋へ。1冊分くらい残っていた図書カードで『村上かるた うさぎおいしーフランス人』を購入。春樹さんと水丸さんの本が大好きな私は、本をパラパラめくるだけで幸せな気分を味わえます。
ためしに「うさぎおいしーフランス人」を読んでみましたが、訳が分からなくて面白いへんてこな感覚が○でした。


『そろそろ旅に』松井今朝子

2008-12-02 01:05:29 | book
先日読んだ松井今朝子さんの『そろそろ旅に』は、十返舎一九の青年から壮年期を描いた小説で、かなり楽しく読みました。

一九と言ったら『東海道中膝栗毛』でお馴染みですが、彼が駿河の武家の出であることを知る人は少ないんじゃないでしょうか。『膝栗毛』は、弥次さん喜多さんの珍道中を描いた小説ですが、実際に読んだことはなくても、なんとなくほのぼのと滑稽な雰囲気を感じるのは、この小説が多くの人に愛されて現代に受け継がれているからでしょうね。最近では勘三郎さんの映画『てれすこ』や長瀬くん・七之助くんの映画『真夜中の弥次さん喜多さん』がありますもんね。Wikiによるとパチンコにもなっているみたいです!

小説『そろそろ旅に』では、一九の目を通して江戸の文壇(というのか?)の様子がいきいきと描かれていて、それもまた楽しみのひとつ。山東京伝、曲亭馬琴、式亭三馬といった当時の江戸を代表する作家たちや偉大な版元・蔦屋重三郎らの小説に掛ける情熱や吉原へ繰り出す様子などがいきいきとしたイメージで伝わってきます。
私の江戸に対するイメージは、その多くが杉浦日向子さんからのもので、山東京伝については『百日紅』のなかで北斎(鉄蔵)が「伝蔵」の名で彼について何か話すシーンがあったような気がしますが、その伝蔵さんは江戸の文壇を代表する有名な作家だったことを知り、小さな小さな点がちょっと繋がったようで嬉しく感じました。
『そろそろ旅に』を読むのと同時に日向子さんの『大江戸美味草紙』を読み返していたこともあり、尚更にイメージが重なったのかもしれません。

さて、『そろそろ旅に』の一九の視点は、『膝栗毛』のようなコミカルで軽い雰囲気とは異なり、大体において非常にクールに描かれています。
芝居や遊郭にどっぷりと浸かりながらも、一九は常に俯瞰しているような冷めた視線で観察しています。どこにいても、自分がその土地に馴染めないような感覚が彼を取り巻いていて、しかし周りにはそれと気付かれないように可笑しく間抜けなふりを装う旅人の一九。
今朝子さんの描く一九は、武士にも町人にも属すことが出来なかった根っからの旅人だったようです。

小説は、ちょっと強引に終焉を迎えたようにも感じますが、それは私がもっともっと十九と一緒に江戸の香りを感じていたかったからかもしれません。