Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

良いお年を。

2004-12-31 12:56:02 | diary
今年も、今日でおしまい。
やり残したことはたくさんあるけれど、おしまい。

ブログに書けなかったこと…
・「ハウルの動く城」
・「陽炎座」と「夢二」
・「十二月大歌舞伎夜の部」
・「ブラフマンの埋葬」
来年、書く日が来るか来ないか。

今年の漢字が「災」だったように、年末にまた大きな地震。
来年は、もっともっと幸せな一年になるといいな。
多くの人が楽しく歌うように暮らせるといいな。
世界中の人々に喜びの花が降りますように。
良いお年を。

「ああでもなくこうでもなく」橋本治

2004-12-30 23:55:55 | book
女友達とおしゃべりしていて、死ぬときのシチュエーションが話題に登った。
友人Aは、一人だけ残されるのも恋人を残すのもイヤだから全部一緒に死んじゃえばいい、と言う。
友人Bは、死んでしまったら美味しいものも楽しいこともなくなってしまうから一人残されても生きていたほうがいい、と言う。
神戸の大震災のとき、友人Cは、一人だったら生きる気力も無くなってしまうから側にいてくれる恋人が必要だ、と言った。

ふと、橋本治の「タイタニック」の記事を思い出した。
タイタニックのローズも、恋人を失うけれど、懸命に生きる。
凄まじい執念で生き抜いて、最後の最後に海に沈んだタイタニックで美しい思い出(ディカプリオ)に出会う。
橋本治が言うには、すでにディカプリオ(恋人)は失われることが前提であって、そもそも実在なんかしていない。
だから、怪力ローズには不釣合いに貧乏で綺麗で弱い存在。
実在しない恋人で、それを観る女たちも十分分かった上でのめりこむ。
そんなことを言っていた。

橋本治は、大抵において真実を教えてくれる。
見過ごしたり気にも留めないことを掬ってくれる。
問題は、私を含む世間一般があまりにも気にしなさすぎることと、理解するのに時間がかかるってこと。
年末だし、これまでのニュースを振り返ろうと思ったのに、膨大な量を消化できなかった…。
この人、いったい何時間寝てるんでしょう?

そういえば、「タイタニック」を10回以上映画館に観に行ったという男性に会ったことがある。
世間は、橋本治を超えるスピードでヘンテコに回っているのかもしれない。

逃げない。

2004-12-29 23:55:55 | diary
初雪。
今年のうちは降らないかと思っていた。
不意の雪は、いろんな思い出を運んでくれる。
今日の雪も忘れられない雪になりそう。

ずっと考えていた来年の抱負を決めた。
「逃げない。」

今まで逃げて来たものは数え切れない。
ずいぶん逃げた。
面倒な仕事、回りくどい家族、出たくない電話、かっこ悪い男の子、真面目な女の子、忘れちゃいけない感情、考えなくちゃいけないこと、いろいろ…。
逃げるのは簡単で、フォローなんかしないでただ居なくなった。
後のことなんか考えないで、その時だけの気楽さを優先した。
そんなことを繰り返して、振り向いたときに残るものなんてあるわけが無い。
そのくせ、あるわけの無いモノを手に入れたくてじたばたした。
子供じゃないんだからさ、しっかりしようよ。

これからは逃げない。
面倒くさくても、かっこ悪くても、きちんと向き合うぞ。
だから、今日の雪は忘れない。

ロスト・イン・トランスレーション

2004-12-27 23:44:37 | cinema
今年は、あんまり映画を観られなかった。
映画館に行くのが面倒だっただけなんだけど。
そんな中で、無理やりに今年のベストシネマを決めつけます。

きっと、たくさん観ていたとしても、№1はLost In Translation
初めて見たソフィア・コッポラ。
東京が舞台ということで興味半分だったんたけど、かなり良かった。
アメリカ映画のイメージを覆されました。
「ヴァージン・スーサイズ」も見とけばよかった…。

ストーリーは、ウィスキーのCM撮影のため東京にやって来たアメリカの俳優・ボブと、結婚2年目のカメラマンの夫の仕事に付き合って東京に滞在しているシャーロットがパークハイアットで出会って…。
お互い、年齢も境遇もまったく違うけど、それぞれ人生の谷間に落ち込んで身動きが取れなくなっている…という共通点があり、打ち解けていく。

そのもやもやとした目に見えない心の機微がじわじわと効いてくる。
やさしくてやさしくて、でも決してやさしさのラインを超えることはないんだけど、二人の感情は深く結びついているの。
こんな繊細な映画を撮るアメリカ人って凄いなあと、自称繊細な国民だと自負している日本人はたじたじ。
ボブ達が出会って別れるほんの一瞬の感情をきゅっと摘み取ってごくあっさりしたソースをかけてシンプルな器にさらりと出してくれる。
ソースには、東京の街や京都のお寺(南禅寺かな?)、音楽。
はっぴいえんどの「風をあつめて」が使われていて、とっても雰囲気。
思わず、「風街ろまん」レンタルしちゃったよ。
小山田くんも音楽に協力してるってどこかで読んだけど、なかなかイイです。

東京の街は猥雑にキラキラと光り、普段歩いている街とはまた違って見えます。
東京の描き方は映画の中では肯定的ではないけれど、それはそれ。
マシュー南も登場して、笑かされます。ボブとは同じマンションのお隣さん同士だったらしい…。

東京散歩

2004-12-26 23:34:20 | diary
東京ミレナリオが見たくてお出かけ。
久しぶりにお着物で東京を歩いてみる。
紬に半幅帯、知り合いからいただいたウールの羽織。
寒いから、手袋してマフラーして足元は反則だけどタビックス。
ピンクの下駄は可愛いけど、歩きにくい。
気合入れて見る気満々だったのに、会場入り口まで1時間半って…。
すっかりイヤになって帰って来る。
みなさん、ミレナリオへはお早目にまいりましょう。
でも、今年もまだあと5日あるから、チャンスはきっとあるはず。
諦めないぞ!!

そもそも、鼎泰豐(ディンタイフォン)の小龍包に惑わされたのがいけなかった。
台湾でしか食べたことが無かったため、久々に食べたいね~なぁんて思いついちゃったのがいけない。
新宿高島屋の行列がそれほどじゃなかったのもいけない。
小龍包は、やっぱりアツアツでスープがたっぷりで美味しかった。
蝦焼売もプリプリで具もギュッと詰まっていて美味しい。
なんだかんだ言っても美味しいんだから、鼎泰豐はいけない。

着物を着て、いいなと思うことはいろんな人が話しかけてくれること。
たいていは年配のおじさんやおばさん。
着付けのことや着物の格の話をされると俯いてしまうけど、大体は好意的に受け入れてくれる。
今日、駅で話しかけてくれたおばさんは私のタビックスに興味を示したらしい。
「昔は白い足袋しかなかったけれど、素敵な柄でいいわねぇ」と、白髪の小柄なおばさん。
「実は、靴下なんですヨ」と正直に話すと、
「あら、わからないわねぇ。オシャレでいいじゃない。私も着物着ようかしら?」だって。
そうですよ、日本人にいちばん似合うのは、やっぱり着物なんじゃないかな。
ノーダウトのグウェンが言うように、東京の女の子は「超可愛い」けれど、それって着物時代のDNAが生きているんだと思う。
今年もあと5日!
もう少し着物生活できたらなぁ。

ボロボロの「ボ」

2004-12-25 10:48:05 | diary
クリスマス★です。
今年の懺悔をしてみます。

今年の目標はボロボロの「ボ」。
友達が考えてくれたんこの目標の意味は、ボロボロになれとは言わないけれどせめて「ボ」くらいの恋愛しろよ、ってことです。
結果、「ホ」くらいかなぁ。。。
総体的には、「ボロ」くらい…、って余計だめじゃん

今年もあと一週間!
思う存分反省して、来年に繋げるぞ。
てことで、来年の抱負はまた後で。

あ、写真はゴディバのチョコレート。
プレゼントって、あげるのも貰うのも実用的じゃないものが好き。

十二月大歌舞伎 昼の部

2004-12-23 22:15:14 | kabuki
写真は、結城市のカフェ・ラ・ファミーユのランチのデザートとカフェラテ。
キャラメルのアイスクリームがビターで美味しかったですよ。
カフェの隣にはアンティークを扱うショップもオープンして、いい感じです。

さて、先日拝見しました歌舞伎の感想を。
今月歌舞伎座昼の部は、強い女スペシャルです!

「八重桐廓噺」
元傾城・今紙子の八重桐による、一人語りが面白い。
福助さんのおしゃべりに思わず身を乗り出しそうになってしまいました。
八重桐は、あの金太郎のお母さん。
夫である坂田蔵人(信二郎さん)の魂が入って、夜叉の様相になり、太田十郎(弥十郎さん)の部下達を投げる投げる。
手水鉢まで投げつけて、傾城の姿は掻き消え女でさえも無くなってしまいます。
夜叉になった福助さんは、弥十郎さんと同じくらいに大きく、たぶん弥十郎さんより強い。
こういう不思議な力を持つお役の福助さんって、すっごい楽しそうで似合っていて好きですねぇ。
あ、坂田蔵人の妹・白菊(扇雀さん)もまた、きりっとしていて強くて素敵でした。

「身替座禅」
山の神・玉の井(三津五郎さん)に頭の上がらない山蔭右京(勘九郎さん)の浮気の算段。
三津五郎さんの玉の井は、ぎっしり身がつまってそうで…。
勘九郎さんが浮気する気も分からないじゃないけど、もっと玉の井を可愛がってほしいなぁ。
舞台は能舞台で、衣装も狂言のものでした。
歌舞伎で初めて見る舞台だったので、新鮮でした。

「梅ごよみ」
辰巳芸者のトップ2、米八(勘九郎さん)と仇吉(玉三郎さん)による丹治郎(段治郎さん)を取り合ってのお話です。
幕が開くと、一面の波。鮮やかなブルーがとても印象的で惹き付けられます。
花道まで波に覆われ、行き交う船から現れる玉三郎さんの美しさったらありません…。
丹治郎は、ま、いい男なんだけどどこがそんなに魅力的なのかな?
米八と仇吉は、可愛らしさと色っぽさで仇吉の勝ちかな。
勘九郎さんの米八は、辰巳芸者の男勝りな性格がすっきりと気持ち良くて芯の強さでは勝ってるように感じました。
好きな男のためなら、すべてを投げ出せるような二人がちょっと羨ましいぞ。

クリスマス★ミュージック

2004-12-21 23:59:59 | music
入院していたクルマが帰って来た。
ボーナスの約半分の出費は痛いけど、仕方ないね。
久々にCDを載せる。クリスマスで冬な選曲のつもり…。

*TRATTORIA COURSE VOLUME ONE WINTER EDITION
以前、書いたけどフリッパーズをやめたコーネリアス・小山田くんが出したCD&ビデオ。
このCDはパーティー仕様かな。
トラットリア(イタリアン)っていうよりかはダイナー(アメリカン)なファミリーの匂いが好き。

*sweet pizzicato five
スウィートでキャッチーな、私にとってはピチカート№1CD!
万事快調で残酷で憂鬱な野宮さんとピチカートファイブで2番目に人気のあった小西さん、3番目に人気のあった高浪さんの3人は強烈にオシャレでした。
信藤さんのデザインワークも最高でしたね。
m-floのCosmic Night Run/野宮真貴 & CRAZY KEN BANDでは、久々にピチカートな野宮さんを満喫できました。
小西さん今年はマツケンサンバで大フィーバーでしたね。

*青空/Cloudy  スガシカオ
「青空」が大好きで、買ってしまったシングルCD。映画は観てません。
「Cloudy」はJ-WAVEのクリスマスソングでしたね。
Cloudyには「Orange」という別タイトルのリリックもあって、こちらも良いです。
スガさんの詩は、なんていうか、にやにや笑いながら本心を突かれてるみたいで、イヤなんだけど好きです。

*スウィートソウルep  キリンジ
冬は、キリンジ
クレイジーサマーは、夏の終わりも秋も飛び越えて、冬へ急降下。

*Eclectic  小沢健二
小山田くんを載せたら、小沢くんも載せないとね。
こちらはぐーんと大人になったオザケンです。
ブギーバックもアダルトになって、ディープな夜に…。

*/04  坂本龍一
ラジオで教授の歌を聴き、気になって買ってしまった一枚。
はっきり言って、ヘタクソです…。昔々、キヨシローさんと歌って無かったっけ?
CDは、本人も言っているようにキング・オブ・ゆるみ系。
テイ・トーワさんが言うところの老人力?
力を抜いてヨガでもするにはとっておきかもね。

ドライビング・ミュージックにはどうなの?っていう選曲になってしまったけれど、J-POPのクリスマス(冬?)ミュージックでした。
みなさんのクリスマスミュージックは?

ダロワイヨのマカロン

2004-12-19 22:16:45 | diary
最近、ここもおやつブログ化してきたみたい。
仕方ないよね、好きなんだもん。
1日1回は必ず食べるものだから、ネタにもつまらないし…。

今日のおやつは、ダロワイヨのマカロン♪
今年ハマったものの一つです。
キッカケはパリ旅行。
パリのお菓子屋さんってあっちこっちにあってどれもこれも食べたくなってしまうけれど、時間は限られているしさすがに大量のお菓子は食べられない。お味もこってり甘めだしね。
で、マカロン登場!
外側はカリッとしていて中はしっとり。それぞれのお味の香りがお口の中でとろけます。
パクッといただけるし、軽いから何個でもいける。いろんな味があるから飽きないし、美味しい・不味いもすぐわかっちゃう。

パリでも、いただきましたよ、ダロワイヨ。
東京でも、銀座のダロワイヨ銀座店のほか三越の地下にも入ってます。
日本のマカロンは、パリに比べたら種類はとっても少なくて悲しくなりますが、ダロワイヨでは2ヶ月交代で旬のマカロンを出してます。
今月(12月・1月)は、ゆず。美味しかったですよぉ。
定番のマカロンでは、ピスターシュとフランボワーズがお気に入り。

ちなみにこのマカロン、私は歌舞伎のお供にいただきます。
というわけで、今日は12月大歌舞伎昼の部に行ってまいりました。
なぁんか、着物の方が多くて羨ましく思いました。
茨城からだと、昼の部の着物参戦は時間的に厳しいんですよねぇ。。
歌舞伎の感想などは、また後ほど…。

思い出のカタチ

2004-12-17 23:51:23 | diary
今日のおやつは、大好きなマリービスケットのアイスサンド。
インスタントコーヒーとインスタントココアでなんちゃってカフェモカといっしょにいただきます。
冷たくてあっさりしたアイスと、アツアツのジャンクなカフェモカの相性はバッチリですよ♪

さて、ブログをはじめてみて良かったこと。
毎日の慌しさのなかで、浮かんでは消えていくいろんなモノたちをゆっくりと考える時間が持てたことかな。
モノたちとは、感情だったり季節の色だったりグッズだったりだけど。
もちろん、ブログに書けないこともたくさんあって、でもそれは心の中に大きく残ってるんだよね。
そんなあんまり重くなくて、ふとした隙にシュワシュワとはじけてしまうあぶくの数々を残せることが、嬉しいな。