Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

花が咲く。

2008-03-26 22:57:10 | diary
気がつけば、アイビーに新しい葉っぱが出てきました。
去年の秋頃から挿しておいたものですが、このところの気温の上昇で植物も目覚めたようです。



家の北側にあるクリスマスローズもようやく目を覚ましてくれました。我が家のクリスマスローズは、クリスマスには咲かないローズ。



こちらはアートフラワー。ラナンキュラスとスイートピーを詰め込んだ、イースターのイメージ。



そういえば、こんな着物を入手しました。お花がいっぱいなんですよ。



歌舞伎座も桜が咲いていました。仁左衛門さんの伊左衛門がキュートすぎ。
東京では、本物の桜も咲いたそうですね。



こちらは本物のラナンキュラス。真っ赤なガーベラから元気を貰いました。
この春はたくさんの別れがあって、いつになく寂しい気持ちに襲われていました。でも、別れの後には出会いが来るのよね。
私のペースで焦らず気張らずやっていこう。


春を読む

2008-03-23 22:27:48 | book
春です。東京では桜がぽつぽつ咲き始めたとか。
先日も書いたように、春が近づくとむくむくと虫が騒ぎ出すのです。


テレビでJR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」を見たときには、「京都!京都!!」とコールするのです。しかし桜の時期の京都旅行は、サラリーウーマンの身の上には無理な相談。
そこで活字で京都を味わうことにしました。


森見登美彦『有頂天家族』
ご存知・ハイパー京都小説家(?)森見さんによると、京都には人間だけじゃなく天狗と狸もたくさん暮らしているそうです。
そんな京都の糺ノ森に住む狸の下鴨一家の愛と勇気と阿呆の物語。
偉大な父を失った母と阿呆狸4兄弟を軸に、敵対する夷川家の阿呆兄弟金閣・銀閣、力を失った大天狗赤玉先生、人間ながら天狗化した弁天、忘年会には必ず狸鍋を食べる金曜倶楽部の人間達…。
どの人物(狸物)も濃くて可愛いキャラクターが、最高に可笑しい!タカラヅカ風「黒服の王子」に化けてビリヤードを楽しむ母狸、蛙に化けて井戸にいるうちに狸に戻れなくなった下鴨家の次男、訳も分からずに四文字熟語を愛する金閣・銀閣(「樋口一葉」を四文字熟語と思ってる)…。
キメ言葉「阿呆の血のしからしむるところ」のとおり、阿呆なことばかりしでかす狸たちにくぷくぷ笑わせられてしまいますが、その底には狸一家の深い家族愛がちゃんとあるのです。
第二部の連載も始まっているようで、非常に楽しみです♪


暖かくなると、なんとなく外に出たくなるもの。新しい自転車で、お花見にでも行きたいなっと暢気に考えています。
私が乗るのは所謂ママチャリですが、世の中には自転車ロードレースなんていう過酷な競技があるようです。


近藤史恵『サクリファイス』
近藤さんの小説は何作か読んでいますが(主に歌舞伎シリーズ)、これまでに読んだ小説とはまるで筆力が違う青春スポーツ小説。しかし、描かれているのはあくまでも人間なんですね。
ロードレースを全く知らずまたスポーツ組織にも疎い私ですが、純粋に肉体的疲労を伴うスポーツの面白さ、チームスポーツとしてのレースの駆け引き、そこから生まれる人間関係と感情の衝突といった様々な要素が明確に描かれていて、ずんずんと引き込まれてあっという間に読了。
機会があれば、ロードレースを見てみたいなぁと強く思いました。
あ、運動もしなくちゃね…。


ところで、4月は新しい年度の始まりです。別れと出会いに遭遇しては、ぼんやりと過去を振り返ったりもしてしまいます。


中野翠『本日、東京ロマンチカ』
『サンデー毎日』に連載されている中野さんのコラム一年分。
彼女のコラムは、大衆や世論とは一線を引いて冷静に(稀に、熱く)、常に中野目線で書かれています。彼女の意見は少数派なのかもしれないけれど、それでも半分くらいは「そうなんだよねー。そうだったよねー。」と頷いてしまいます。
タイトルになっている「東京ロマンチカ」の回は、飄々と明るくてすこし切ない絶品コラム。
さて、この1年を振り返ったときに、穏やかに微笑むことができるといいなぁ。

モンブラン

2008-03-18 18:52:03 | !
ひとり、モンブランを食べた。母を思いながら、食べた。

子供たちにイチゴショートを食べさせ、自分では「モンブランが好き」と言い張っていた母。
ほんとは好きじゃなかったくせに。
黄色くて乾燥したモンブランは、安いだけで美味しくなかったくせに。

経済的に我慢しなくてもよくなった私たちは、お互いを思いやる気持ちを忘れて好き勝手なことをしては、傷付け合っている。
家族という名前の下に、たくさんの汚い言葉を投げ合っている。

ごめんね。
ねえ、最近のモンブランは、しっとりと繊細で、栗のかおりが口いっぱいに広がるんだよ。
すっごい美味しいんだよ。

次は、母を誘ってお店に来よう。
美味しいものは、ひとりよりふたりの方がいい。

くるり/Philharmonic or die

2008-03-16 20:57:55 | music
やられた。完璧にノックアウトされた。
寒さに打ちひしがれてぼんやりしていたのもいけなかったけど、”Tanz Walzer”を聴いていながらくるりの凄さに気付いていなかったことに腹が立つ。
くるりだっていけない。”Tanz Walzer”は完全過ぎた。ロックとクラシックの融合っていう言ってしまえばむず痒くなるような不自然なことをあまりにも自然にやってのけた。
それ故、疑問を持たずにするすると聴いてしまった。
パシフィコ横浜でのウィーン・アンバサーデ・オーケストラとの共演は、くるりだけじゃなくて日本のロック史上とんでもないライブだったのかもしれない。

ということを、CDショップの試聴コーナーでくるり初のライブベスト盤”Philharmonic or die”を聴いて思いました。もちろん、即購入。
まだDISK1(パシフィコ横浜)しか聴いてないんですが、とにかく凄い。
12曲中6曲が”Tanz Walzer”から。
1曲目”ハイリゲンシュタッド”からノックアウトされてしまった訳ですが、”GUILTY””コンチネンタル”もかなり好き。オーケストラアレンジが凄いんだわ、きっと。美しいのにエッジが効いていて、佐藤さんのベースがうねる。”アナーキー・イン・ザ・ムジーク”では岸田のアナーキーなヴォーカルに恍惚としてしまいます。
”春風””さよなら春の日”は、会場にいたらきっと涙が流れて止まらなかっただろうな。”WARLD'S END SUPERNOVA”がまたオーケストラ仕様でも焦燥感を失わずに輝いているのが嬉しい。
ラストは”ジュビリー”。圧倒的な音楽の美しさを、多くの人に知ってほしい。下のリンクからフル試聴できます。ぜひ聴いて、私同様打ちのめされてください。

そして、くるりさん。願わくばもう一度オーケストラ共演ライブを!!!

くるり LIVE BEST ALBUM「Philharmonic or die」

DISC2はまだ聴いてないのです。こちらも楽しみ♪

春の虫

2008-03-12 21:42:36 | !
春です。
寒い冬をどうにかやり過ごすことばかり考えていたら、どこからか爽やかな風の吹く季節になろうとしていました。
冬に怠けていた私には、暖かな春なんてこないのかも‥‥なんてことはなく、誰にでもちゃんと春はやってきてくれるんですね。
うっかり者の私は春の予定など立てているわけもなく、うきうきと騒ぎ出した春の虫をどうやって収めようかと悩んでいます。
そんな虫の呟き。

桜を見ながら昼間からお酒を飲みたい
春風に吹かれてとろとろと温泉に入りたい
海を見ながら新鮮なお魚をお腹いっぱい食べたい
新緑の山を歌を歌いながら歩きたい

こう書くと、どうも気持ちが外へ向かっているようです。
常日頃、極めてインドアな生活を送っている私には珍しい現象。
そうか、旅に出たいんだ。

しかし、現実は厳しくなにかと出費の多い今日この頃。嬉しい出費だから、いいんですけど。
仕方がないので、もうちょっと現実的に春の虫を満足させることにします。
どうするのかは、また明日考えましょう。

ミモザ

2008-03-07 22:12:45 | diary
3月8日は、ミモザの日なんだそうです。
というのをどこかのサイトで見つけた後、外に出たらたまたまミモザの花が咲いていました。まだ咲き始めのミモザの木。
ブロック塀の向こう側からこちらがわの道路へ伸びているその木は、葉っぱの形からマメ科の植物なんだろうなぁと思ってはいましたが、花が咲くのを見て初めてミモザと気付きました。

子供の頃、ミモザサラダが大好きでよく作ってもらったことを思い出します。ジャガイモのサラダにゆで卵を卸し器で降りかけるだけの、昭和風味のミモザサラダ。
黄色い卵がかかるだけで、いつものポテトサラダが何か特別な日の料理になったような気がしました。

さて、「ミモザ」を検索すると「アカシア」の俗称とのこと。
アカシアと言ったら、思い出すのはNokkoの「人魚」。ずっとずっと昔に、ドラマ「時をかける少女」の主題歌でしたね。
♪アカシアの雨にうたれて泣いてた
 春風の中で月が昇るまで♪
もう、知る人も少なくなっちゃったかな?ご存じない方は、下のリンクをどうぞ。
長い間、私のモノマネカラオケソング№1でしたよ。

ちなみに、その後のモノマネカラオケソングは「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」でしたよ。
当時、チャラが来ていた赤いワンピースがとても素敵で、でも私には似合わないので、白地にブルーの小花柄のワンピースをよく着てました。小さな釦がたくさん付いた、襟の大きく開いたすとんとしたワンピース。痩せっぽちの私が着ると、まるで色気がなくてますます子供のようだったなぁ。
ビデオを見ると、チャラの唇はこってりと分厚くてスカーレット・ヨハンソンみたい。

そうそう先日、DVDでスカーレット・ヨハンソンの出ている「ブラック・ダリア」を見ましたが、あれれれれ…の展開。
ジョシュ・ハートネットは80%スクールボーイで警官には見えないし、ラストも無理矢理すぎません?
ブライアン・デ・パルマ監督って、波がありすぎるみたい。「アンタッチャブル」や「ミッション・インポッシブル」は好きなんだけど。

映画館で観た「潜水服は蝶の夢を見る」はとても素敵でした。
左目をのぞく全ての自由を失った男の話、と聞いて暗くて重たい映画を想像しましたがまったくカラフルで希望と勇気に満ちた映画。
彼にとって、残されたのは記憶と想像力だけ。その二つで生に向き合う姿が、じわじわとお腹の底からの感動を与えてくれます。
人生を楽しむ術を、フランス人は先天的に持ち合わせているのかな。日本人も、もっと頑張ろう。

でも、私は日本人が好き。
たまたま目にした機関誌に、大山のぶ代さんのエッセイがあってそこで彼女が「背負い水」という言葉を紹介していました。
「人が生まれたときに、自分の一生の間に使う分の水を背負って生まれてくる」ということだそうです。詳しくはコチラ
日本人の私には、この「自分の分」を大切に生きていくという考え方が合っている。分を超えたものは、抱えられないなぁ。貧乏性かしらね?

さて、明日はミモザの日。
どんなミモザに会えるでしょう?

YouTube - Nokko - 人魚 - 1996 ←このNokkoは、私が真似してた頃よりずっと力強くて大人な「人魚」を歌ってます。

YouTube - # Swallowtail Butterfly ~あいのうた~ - YENTOWN BAND ←こちらは、以前のままの「あいのうた」。

”PRETAPORTER”大橋トリオ

2008-03-03 23:58:24 | music
このところ部屋のステレオの調子が悪くて、買い替えを考えています。CDを再生すると、音が飛んだり、リズムが大幅に狂ったり、ループし続けたり…。特に、輸入版とCD-Rは普通に聴くことができません。
これを期に、HDD内蔵のミニコンポにしようと思っていますが、やっぱりソニーのネットジュークがいいのかなぁ?オンキョーのも良さそうだけど。もう少し待ったら、続々新機種が出てきそうな予感もするし。。
洋服やバッグには惜しみなくお金を出せるのに、家電を購入するのはとても苦手です(笑)。

そういうわけでなかなか”music”へのエントリーが出来ないんでいますが、最近、クルマの中でヘビロテなのが大橋トリオのデビューアルバム。
別に、3人いるわけじゃなくて大橋好規さんという映画音楽やCM音楽を作ってきた方のソロプロジェクト名だそうです。
友達に「これ、くるり?」と聞かれましたが、声質がちょっと岸田くんに似ているかもしれません。なんとなく不安定なところとか(褒めてるつもり)。

“ジャズ・ソウル・フォーク・ポップス・ロック・AOR・ボサノバ”
す べ て の 要 素 を ま と め あ げ た 心 地 よ い 音 楽 。


ほんとうにそのとおりで、いろんな要素が心地よくミックスされていて、陽だまりの中、夕暮れのまち、ひとりの夜、あたたかな朝など、あらゆるシーンにするりと入ってくる音楽です。
落ち込んでいるときには優しく包んでくれて、ハッピーなときにはさらに明るい方へ手を引いてくれる、そんな音楽。

少しでも気になった方は、下のリンクをどうぞ。どれも素敵な楽曲ですが、”BAUMKUCHEN”が楽しいですよ♪”FLOWER OF THE OLIVE”のざっくりとした優しさも好き。


_____ o h a s h i T r i o _____

試聴はココ→MySpace.com - 大橋トリオ