Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

アール・デコ展-きらめくモダンの夢-

2005-04-30 23:59:59 | art
GW突入です。
招待券を入手したので、東京都美術館へアール・デコ展を観に行きました。
エジプトのスカラベや日本の漆などアール・デコの影響源とその拡がりを展示する、面白い企画でした。

アール・ヌーヴォーが曲線的でクラシカルであるのに対し、アール・デコは幾何学的でモダン。
直線的じゃなくて、幾何学的なところがいい。
すっきりとしたラインはアール・ヌーヴォーを切り捨てることはせず、丸みを帯びて素敵

特に興味深かったのは、鮫皮の整理箪笥をメインとした家具とランバンやシャネルのイヴニング・ドレス。
緩やかな曲線を描いた箪笥は、一方で幾何学的なデザインとラインを絶妙なバランスで取り入れている。
過剰に飾り立てることを止めたドレスは、それを纏う女性の美しさを要求している。いったい、どんな人が着たんでしょう?
大量生産に対応したアメリカの産業デザインも素敵で、ぜひ復刻してほしいところです。
カメラ「コダック・バンタム・スペシャル」やコーヒー沸かし「宝冠」売れると思うんですけど。。

『真夜中の弥次さん喜多さん』

2005-04-29 21:28:24 | cinema
先日、ようやく見てきました『真夜中の弥次さん喜多さん』
くど監、大当たり
劇場は、ずっと笑い声が溢れていました。日本の平日の夜の映画館で、声を出して笑うことって珍しいんじゃないかしら。リピーターが多かったのかな?
『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』のときはガランガランだったのに。

さてさて、感想を。
映画を観終えて呆気に取られました。
次から次へと出て来るキャスト、「ヒゲのおいらん」の松尾スズキと「魂」荒川良々には頭ぱっか~ん、って感じ(「おいおい、「マルコビッチ」かよ!と一人ツッコミ…)
最初から最後まであり得ない映像とストーリー。もう、べらんめえにハチャメチャでかっこよかった。
意味の無いギャグで埋め尽くされた間に潜むペラペラな現実。ヤクに溺れる喜多さん(七之助)の姿、怖かった。
そして、喜多さんを一直線に愛する弥次さん(長瀬くん)の姿は汚くても臭くても素敵でした。

きっと、原作を読んでいればもっと楽しめたんだろうな、ということで次は原作を読んでみましょう。
しりあがり寿は「たわぁ麗溝堂」店主で出演してたんですね♪
老人役の楳図かずお、テロップ見るまでわからなかった…。

ファースト・サマーヌード

2005-04-27 23:04:36 | music
いつの間にか日はのびて、18時を回っても車の温度計は20度を超えていた。
うかうかしているうちに春も終わってしまうよ、とすこし焦る。
これから夏になる間には、五月病を乗り越え梅雨をやり過ごし、たぶん少しの風邪をひいたりするんだろうけど。

まだ夏には早いけど、ラジオからは真心ブラザーズの『エンドレス・サマーヌード』。
今年の初・サマーヌードでした。
突然現れる波のようなイントロ、ものの見事にぎゅっと心を掴むYO-KINGの声。
あっという間に1997年に引き戻される。
ほんとは、1999年くらいに遡るんだけど。
思い出は苦いし照れくさいけれど、サマーヌードが甘い夏の匂いを運んでくれるわ。
サンキュー真心。

YO-KINGの奥様・YUKIちゃんのニューシングル『長い夢』もいいですね!
どんどん高まるテンションとサウンド(ハープかな?)のうねりがいい感じ

『重力ピエロ』伊坂幸太郎

2005-04-26 22:15:13 | book
久しぶりにミステリを読みました。
2003年このミス第3位、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』です。

登場人物は遺伝子情報企業に勤務する泉水とその弟・春。
春はレイプされた母親から生まれた弟で、魅力的なルックスと性格の持ち主。
二人の母はモデルとして活躍しながらも市役所に勤務する父に一目惚れして結婚。
幸せな生活に突然襲い掛かった不幸から生まれた春を家族として受け入れ、見守り、癌に侵される父。
それぞれ不幸な秘密を持ちながら、明るく簡潔な語り口が読みやすく引き込まれる。

グラフィティアート(落書き)と連続放火事件を追う兄弟と父。
春のストーカー・夏子さん(春を追うから夏子さん)も登場!
事件の鍵は遺伝子で、鍵はきちんと鍵穴に符合していく。
すとんすとんと開いていく扉は明瞭で気持ちいいけれど、小説の面白さはミステリーの鍵じゃないところにあるんじゃないかな。

ひとつ気がかりだったのは、なんていうか妙に気取った会話の連続…。
ディテールに凝るのはいいけど、それが浮ついているとリアルが失われるような気がします。
『ラッシュライフ』を読んで確認してみましょう。

『リトル・ダンサー』

2005-04-25 22:53:34 | cinema
『リトル・ダンサー』を観ました。
ビリー役のジェイミー・ベルくんが可愛くて、ウィルキンソン先生役のジュリー・ウォルターズもかっこよくて、ビリーパパ役のゲアリー・ルイスに泣かされて。

2000年製作のイギリス映画ですが、舞台は1984年イングランド北東部ダーラム州のストライキ中の炭坑町です。
『ブラス!』や『フル・モンティ』から遡ること10年。
廃坑にはなっていないものの生活が貧しいことは変わらず、だからこそ家族や仲間の繋がりが強まる。
イギリス映画って、そういう傾向にあるんじゃないかしら。マイク・リー監督の『秘密と嘘』とか。

「男はボクシング、バレエなんてとんでもない」というパパの反対も聞こえない程バレエにのめり込んでいくビリーくん、洗面鏡の前のターンの練習をして、移動図書館でバレエの本をこっそり盗む。
最初はぎこちなかったダンスもどきどきするほど上達して、ビリーくんも逞しくかっこよく成長していく。
初めはチャールズの子供時代みたいなイギリスの典型的な男の子みたい、と思っていましたが、本当にかっこよく素敵な男の子になるんですよ!
お友達・マイケルとの別れのシーン、じぃ~んと涙が滲みます。
最後はアダム・クーパーも出演だしね。

『ベッカムに恋して』と同様に主人公の夢を追いかける姿を描いているんだけど、映画をより濃くしているのは、父親役のゲアリー・ルイスでしょう。
初めは、バレエなんてと猛反対していたけれど、ビリーの踊る姿を見てなんとかバレエ学校に入れてあげたいと思うの。
でも、炭坑はストライキ中でもう一人の息子はストライキの中心人物。
スト破りは仲間から白い目で見られ、炭坑へ向かうバスには野次と卵が投げつけられる。
それでも、息子ビリーの将来を考え、自分の人生を見つめる。
妻を失い年老いた母親と二人の息子を抱え、炭坑の町での貧しい生活を彼はしっかりと演じていたように思いました。

ジェイミー・ベルくん、その後はどうしているんでしょう?

『小さな中国のお針子』

2005-04-22 21:42:46 | cinema
オープニングが素晴らしかった。
深い険しい山の村、文化大革命により再教育を受けるため村に入る二人の男の子。
待ち受けている村民の前で本を燃やされ、蔑まれる中、モーツァルトのソナタを「毛主席を想って」と偽ってバイオリンを弾く。
中国の雄大な自然と偏狭な人間との対比、それを包むバイオリンの美しさがとてもよい。

「お針子」役のジョウ・シュンはくるくる動く目が印象的で、その可愛さったら無い。
残念なのは、動いているときの彼女はとても魅力的なのに、止まってしまうとその内面の表現が伝わってこなかったこと。
原作は『バルザックと小さな中国のお針子』で、お針子が新しい人生に目覚め自由を求めるところが鍵となっているようだけど、監督がマー達と同じ再教育を受けたことがあるためか、マーの視点にウェイトが置かれたみたい。

マー役のリィウ・イエ、良いです。
どことなくTOKIOの国分くんに似て、ナイーブな気持ちをよく出している。
産婦人科の医師を訪ねるシーンの涙、自由に生きられないことの苦しさを伝えてくれます。
お針子への愛情とルオとの友情、その狭間の切なさもじわじわと伝わってきます。

中国の大きさと、そこに生きる人たちの心象を描いた秀作、といったところでしょうか。
あくまでリアルを失わない映像に好感

『卵の緒』

2005-04-20 23:53:06 | book
『図書室の神様』がとても可愛かったので、『卵の緒』を読む。
ストレートに可愛くて、気持ちがほくほくしました。

9歳の男の子育生くんとそのお母さんとお母さんの彼氏・朝ちゃんを繋ぐ愛のお話。
育生くんもお母さんも朝ちゃんも、とても真っ直ぐに気負い無く生きているんだけど、照れずにすうっと読むことができる。
もっと若い頃に読んだなら今以上に感激するんだろうなぁと思いつつ、それでも涙を落としてしまった。
食事のシーンが何度か出てくるけれど、どれもこれも美味しそうで、特ににんじんブレッドは食欲をそそられた。
普段は料理なんかまるでしないけれど、明日は春野菜のスープでも作ってしまおうかと思っているもの。

『7's blood』もまた、七子とその異母兄弟・七生くんとの繋がりのお話。
『卵の緒』は育生くんの視点で描かれているけれど、こちらは高校生・七子から描いた物語。
ぜんぜん明るくない環境の中で真っ直ぐに伸びようと細い枝を張るような七生くんが愛おしい。
瀬尾まいこの小説に出て来る男の子たちは、みんなとてもモテそうだわ。

プチハッピー

2005-04-19 22:18:33 | diary
テレビでは悲しいニュースばかりで、憂鬱になる。
今日出合ったちょっと幸せなコトたち


其の一
本日の朝ごはんは旭堂の温泉パン
栃木県さくら市(合併前は喜連川町でした)で作られているどっしりと甘くて懐かしいお味。
今朝いただいたのは元祖温泉パン(プレーン味)ですが、いろんな種類があってどれも美味しくてハズレはありません。
私は特にいちじくとオレンジがオススメかな。
そのまま食べてもいいけれど、スライスして軽くトーストするとさらに美味しさアップ

其の二
友人の結婚祝いにレミパンマシューズ・ベスト・ヒット・レシピを注文したのですが、届いたベスト・ヒット・レシピの帯を開いた裏表紙を見てびっくり!
そこには、「スナックゆかり」の看板が
最近、ベスト・ヒット・TVもご無沙汰だったので、めちゃめちゃ嬉しくて一人でにやにやしてしまったのです

其の三
本日、無事コクーン歌舞伎のチケットを購入できたのですが、それを友人にお知らせしたところ帰ってきたメール
「コクーン歌舞伎って何?福助が繭の中から出てくんのか?」
お~い、繭の中から出てくる福助さんって…
ある意味見てみたいとクスクスしてしまいました。

『Breathe』UA

2005-04-17 23:46:34 | music
近頃のお気に入りミュージックは、UAの新譜『Breathe』です。3月30日発売だから、新譜とも言い難い?

一瞬、ビョークかと思ってしまいました。音がとてもカッコイイ。
J-WAVEのインタビューでタイコはぜんぜん使っていないと言っていましたが、それなのにとても大地の匂いがする。
声も伸びやかで優しく、平和。

UAって、夜や闇のイメージが強かったけれど、このアルバムはまるで違う。
空気のように自然にそこにあるのに、とても真っ直ぐな光を放っていて、一日中包まれていたい。
そういえば、最近のUAはノーマークでした。

Coccoがいなくなり、女性アーティストはほとんど聴いていなかったのですが、UAが急浮上です。
Coccoといえば、SINGER SONGERのシングルは5月25日リリースですね!楽しみ♪

マルセイ バターサンド

2005-04-16 23:11:13 | sweets & tea
今日のおやつは、六花亭のマルセイ バターサンドです。
お買い物に行ったら北海道フェアを開催しており、すかさず購入。一緒にチョコマロンもお買い上げ。
六花亭は日本初のホワイトチョコレートで有名らしいけど、私はバターサンドが一押しです
大きめのレーズンにラムの香りがたっぷり詰まったバタークリームがたまらなく好みなんです。
ビスケットの固さもベストです。
このバターサンドひとつで北海道へ飛んで行ってしまうわ。

もうひとつのおやつは、やはり六花亭のチョコマロン。
マロンクリームを柔かいビスケットでサンドしてチョコレートコーティング。
かなりこってりと甘いけれど、マロンがしっかり主張していてこちらもナイス

六花亭のパッケージって、お花柄で可愛いですね。
どれも蝦夷のお花で、素敵です。ちなみにお花は6つ以上あるみたい。

それにしても、今日はカロリー摂りすぎだわ…。