交差点
久美子「博恵さん。あなたが最初に、この交差点で踊ったそうですね。この交差点で踊った感想を、全国民に伝えていただけませんか」
久美子は、博恵にマイクを向けた。
カメラが、宏と博恵の顔を映し出している。
博恵は、宏の顔をじっと見た。目を閉じて、大声で叫んだ。
博恵「宏ー。あたしと、結婚して下さーいっ!」
日本全国の、大勢の人たちが見ている。
宏は絶句した。
久美子も絶句した。取材の質問とは、全然違う。
宏は、自分が先ほど、結婚の申し込みをしたばかりなのに、突然博恵のほうから、改めて申し込まれた。理解できない。
宏「はい。よろしく、お願いします」
多少戸惑いはあったものの、素直に答えた。
そうして2人は、抱き締めあうのであった。
道代とマスターは、拍手を送った。
久美子も、笑顔で拍手を送った。
みんな、踊りを止めて、盛大な拍手を送るのであった。
ピエールだけは、不満足な顔をしている。
久美子は、抱きしめあっている2人を見ている。だが、取材をしなければならない。
改めて、今度は宏にマイクを向けた。
宏は、抱きしめあうことを止めた。
久美子「宏さん。この混乱は、いつまで続くのでしょうか?」
宏は、久美子からマイクを奪った。深呼吸をする。
呆然とする久美子。
宏「皆さん。今夜8時までなら、私が許します。その後は、解散しましょう。
散らかしたゴミは、各自責任をもって、持ち帰って下さい。私たちの街です。渋谷を、きれいにしましょう」
宏は、一呼吸置いた。
宏「みんなー。今回は、不法に交差点を占拠しているが、来年は合法的に、踊ってみたいかーっ?」
久美子「博恵さん。あなたが最初に、この交差点で踊ったそうですね。この交差点で踊った感想を、全国民に伝えていただけませんか」
久美子は、博恵にマイクを向けた。
カメラが、宏と博恵の顔を映し出している。
博恵は、宏の顔をじっと見た。目を閉じて、大声で叫んだ。
博恵「宏ー。あたしと、結婚して下さーいっ!」
日本全国の、大勢の人たちが見ている。
宏は絶句した。
久美子も絶句した。取材の質問とは、全然違う。
宏は、自分が先ほど、結婚の申し込みをしたばかりなのに、突然博恵のほうから、改めて申し込まれた。理解できない。
宏「はい。よろしく、お願いします」
多少戸惑いはあったものの、素直に答えた。
そうして2人は、抱き締めあうのであった。
道代とマスターは、拍手を送った。
久美子も、笑顔で拍手を送った。
みんな、踊りを止めて、盛大な拍手を送るのであった。
ピエールだけは、不満足な顔をしている。
久美子は、抱きしめあっている2人を見ている。だが、取材をしなければならない。
改めて、今度は宏にマイクを向けた。
宏は、抱きしめあうことを止めた。
久美子「宏さん。この混乱は、いつまで続くのでしょうか?」
宏は、久美子からマイクを奪った。深呼吸をする。
呆然とする久美子。
宏「皆さん。今夜8時までなら、私が許します。その後は、解散しましょう。
散らかしたゴミは、各自責任をもって、持ち帰って下さい。私たちの街です。渋谷を、きれいにしましょう」
宏は、一呼吸置いた。
宏「みんなー。今回は、不法に交差点を占拠しているが、来年は合法的に、踊ってみたいかーっ?」