先日、今乗っているスバル・インプレッサの車検がありました。17年前日本を離れる前に当時乗っていた車の車検を受けて以来ですから多分20年ぶりくらいになるのでしょうか。
本年度の納税証明書を提示することは忘れていませんでしたが、車検を終わってから大きく変わったことに一つ気づきました。「車検証の電子化」です。これは去年の1月から施行ですからまだ電子化された車検証を持っている方は少ないかも知れません。従前のものより小さくなり、一般的な事項はその車検証に記載されていますが、詳細は電子化されてICタグに保存されているということで直ちに見ることは出来ません。時代の流れを感じました。
車検で思い出したついでにカナダの車検制度についてちょっと書いてみます。カナダは州によって車検制度が違います。私達が長く住んでいたプリンスエドワード州では、年に1回の車の登録が義務付けられていて(日本の自動車税のようなイメージ)、その際に前もって認証された工場で車のインスペクションを受けて合格のステッカーを貼っておかなければなりません。インスペクション費用は30ドル(約3千円)でしたが、どこの国でもそうであるようにその際に色々と修理箇所が出てきて実際にはもっとお金を払っていた記憶があります。
PEIではナンバープレートは後ろだけ
ところが、同じ制度だと思って引っ越したブリティッシュコロンビア州ではこのインスペクション制度がありませんでした。インスペクションは他州から移って来た車や外国から入って来た車がその時1度だけ受ける義務があるもののその後は必要なく、ただ年1回の登録だけは義務付けられていました。PEIもBCも登録費用は100ドルくらいで変わらなかった記憶があります。
日本でもカナダでも車は定期点検が必要なことは当然ですが、昔から法定点検までが必要かは議論があったと思います。車検制度があるプリンスエドワード州とそれがないブリティッシュコロンビア州で事故率の違いなどを検証すれば、日本での車検制度の在り方にも一石が投じられるのではないかなどと漠然と思いました。
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