天の時なる石運びの夏でした

　岩のように、立たれておりましたが。



岩のようでも、動けば、巨石さんです。



大きさに関わらず、動けば石。
動かざれば、岩。
シンプルな区別ですが、どこかピンと来ます。



なぜか、この夏は、石の運搬作業が続きました。



次の出番までの、仮置きですが。
それなりの形で、ひとまずお納めいたしました。



次の出番が、未定の石もございます。
しかし石とは、原石も、加工のお品も、お宝です。
尊い石は、尊い意志でもございますので、いずれ、きっと、お役に立てます。



思えば昔、造園ブームがございました。
ブームの熱で生まれたものは、熱が醒めるにつれて、意味を失います。
本来のお宝の、本来のお力を生かす心が、これからは試されます。



建物の壁材として働いた大谷石さんも、別な運命が開けるかもしれません。



さっそく運命が開けた皆さんは、即、楽屋入りもございました。



　本当に今年の夏は、夏にもかかわらず、石の運搬がしばしばでした。
珍しいご縁でしたが、もしかすると、時のご縁かもしれません。
それは何かと申しますと、伊勢神宮さんの、石のご神事のご縁です。

お伊勢さんでは、来月に有り難い遷宮が行われます。
その準備に、この夏は、伝統のお白石持行事が行われました。
ご神事のお心に沿うように、お庭の石さんたちも、動きたくなったのかもしれません。



今月一日に、無事に全日程を終了したとの朗報、公式ブログにて拝読いたしました。
お陰様で、茨城青葉の、お庭石持ち行事の夏も完了。
お天道様とお伊勢さんに、あらためて感謝でございます。
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