問わず語りの...

流れに任せて

再び、秋山小兵衛の言葉

2022-07-17 13:53:10 | 名台詞

時代小説家、池波正太郎の小説『剣客商売』の主人公、老剣客・秋山小兵衛は、時の老中田沼意次と親しい。

 

田沼意次の娘で女剣客の三冬は、父の政治姿勢が好きになれず、そのことを小兵衛に相談します。

 

そのときの、秋山小兵衛の言葉。

 

【政事(まつりごと)とは、汚れの中に真実(まこと)を見るものなのじゃよ】

 

綺麗事だけでは政治は成り立たない。清濁合わせのむとはよく言いますが、たとえ濁を飲み込んだとしても、そこに一筋の真(芯)があるか、その真はどこに、誰に、何に向けられているのか。

 

そういうことです。

 

 

 

もう1つ。秋山小兵衛の名セリフを。

 

【人の世は、勘違いで成り立っているものさ】

 

人は結局、自分の視野、自分の視点の中でしか、他人を測ることが出来ない。

 

善い人悪い人、好き嫌い。すべては自分の中で作り出したもの。

 

人と人との関係性は基本、

 

『勘違い』

 

他人の中にある真実(まこと)を見極める努力をすることでしか、勘違いを是正することは出来ないのでしょうね。

 

たぶん。

 

でも100%の是正などあり得ない。人は所詮、自分の視点でしか世界を視ることが出来ない。世界を作っているのは

 

「自分」

 

なのだから。

 

元首相の悲劇的逝去に関し、世界中から寄せられた弔慰になにを感じるか。たとえそれらの弔慰が全て【勘違い】であったとしても、世界中を勘違いさせられる程に、その方は

 

『偉大』な人だったであろうことは

 

間違いない。

 

たとえ「勘違い」であったとしても、私はこの『偉大』なる人物を

 

慕います。

 

国葬、善き哉。

 

さて、あなたは今日の私の記事を、どう読み解くのでしょうか。それもまた、

 

「勘違い」

 

かもよ。

 

フッ、フフフフ……。

 

 

コメント (2)
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