問わず語りの...

流れに任せて

大石内蔵助BEST3!

2021-12-10 05:38:32 | 時代劇

12月です。忠臣蔵の季節です。

忠臣蔵の主人公、大石内蔵助は、これまで数多の名優の方が演じてきました。その中から

特に良かった3人を選ぼうという企画。

我ながら、無謀だなと思いますが(笑)とりあえずやってみましょう。

今回は順位はつけません。順位なんてつけられまっかいな、あーた。

迷いに迷って選んだ3名の方々、ではまず一人目は

 

1959年公開、東映映画『忠臣蔵 櫻花の巻、菊花の巻』より

片岡千恵蔵御大~。わ~ドンドン、パフパフ。

 

やはり御大は外せませんでしょう。特にこの作品は東映時代劇の全盛期の作品で、東映オールスター総出演、美空ひばりさんまで出ているという超豪華版。その中心にあって、知恵蔵御大の風格たるや、まさにこれぞ時代劇スター!文句なし!

内匠頭お肉通しのお刀を拝した後、内匠頭辞世を読み上げる内蔵助。「風誘う花よりもなお我はまた 春のなごりをいかにとかせん」最後の一節をもう一度読み上げ、読み上げながら、声を震わせ号泣。このシーンの御大の演技。これだ!

これぞ時代劇だあ!!!

 

 

......ちょっと興奮してしまった。では気を取り直して2人目は

 

1997年、フジテレビ系列にて放送『忠臣蔵』より

北大路欣也だあ!おおお~っ。

 

北大路さんはねえ、とにかくカッコいいんです。あんなカッコいい内蔵助は他にいません、と、あえて断言しておきます。もうね、かっこよさだけで私の記憶の中に強烈な印象を残している、そんな内蔵助です。男の私でも惚れ惚れするカッコよさです。ぜひ一度、お試しあれ。

ちなみにこの作品での吉良上野介は平幹二郎さんでした。平さんは確かNHKのドラマ『忠臣蔵』で大石内蔵助を演じていたと思いますが、正直、内蔵助より、上野介の方が適役だったなと

思いますねえ。

 

 

ではでは愈々3人目は

 

1999年、NHK大河ドラマ『元禄繚乱』より

五代目中村勘九郎にござりまする~。待ってました!中村屋!

 

昼行燈とあだ名されながらも実は切れ者。そうした内蔵助の二面性をこれほど見事に演じられた方は他にいなかったんじゃなかろうか。知恵蔵御大のような風格は望めないにしても、「人間」大石内蔵助をこれほど楽しく、切なく見せてくれた勘九郎さんの表現力には脱帽するしかありません。遊んでいる時の本当に楽し気な表情から、一転して剣を構えたときの厳しい表情、スキのなさ。北大路さんとは別の意味でかっこよかった。大好きでした。

 

 

いや~迷った。この方々以外にも、好きな内蔵助はいます。『忠臣蔵 花の章、雪の章』の八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)も好きだし、『赤穂城断絶』の狂気をはらんだ内蔵助を演じた萬屋錦之介の素晴らしさ!『大忠臣蔵』で剣豪・大石内蔵助を演じた三船敏郎の強さ!

その他その他、ビートたけしの、周りの思惑に翻弄されていく情けない内蔵助も面白かったし、悩み続ける内蔵助を演じた緒形拳さんも良かった。

津川雅彦さんや丹波哲郎さんは特に言うことはないかな。可もなく不可もなしといったところか。

『四十七人の刺客』の高倉健さんは、申し訳ないけど年齢が高過ぎて、ちょっと無理があったように思う。映画自体、ストーリーがまとまっておらず、つまらなかった。

松方弘樹は......ノーコメント。

そういえば仲代達矢さんも演じてたんだよねえ。私の中では仲代さんは、内蔵助より上野介候補だろ?と思っていたので、結局観ないでしまった。惜しいことしたかも。

二代目中村吉右衛門さんの『忠臣蔵』は、吉右衛門さんは良いのだけど、物語全体の作りが酷過ぎた。他の共演者もなんというか、下手だったし、時代劇として最低の出来。せっかく吉右衛門さんが出てるのに、あれは酷かった。

佐藤浩市は重みが足らない。舘ひろし?えっ?なんで?なんであなたが内蔵助?

『決算忠臣蔵!』の堤真一は、作品がコメディー・タッチということもあって、まあまあハマっていたと思う。

 

こうしてみてみると、なんだかんだ言っても、挙げた3名は案外妥当ではないかと、自画自賛しております。いかがでしょう?

あなたにとっての、大石内蔵助BESTは

 

どなたですか?

 

 

 

コメント (2)
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