さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

【7日間ブックカバーチャレンジ】DAY 6

2020-05-23 | 書籍

明日は舞踏会
鹿島 茂 著

 バルザックの「二人の若妻の手記」を元に紐解く社交界デビューまでのお話。19世紀の貴族の子女が、当時の教育の場である修道院から実家に戻ると待ち受ける社交界デビューという名の「婚活」!まずは身体にぴったり合った下着をオーダーメイドすることから始まり(きっちりした仕立ての下着がなければ、いくらお洒落なドレスを着ても映えないという概念の元、まずはここから!)、サロンの女王であるお洒落な母(母といっても、社交界の華である母に「母性愛」などという言葉は無く、娘にはまったく興味ナシ!)の見立てで、ドレスや帽子、靴など、順次誂えて社交界へ!女子だったら憧れる19世紀の舞踏会への道のりを解説します。

 鹿島先生の19世紀のフランスを題材にした著書は沢山持っていて、(「明日は舞踏会」の男性版とも言える馬車が買いたい!やらパリ時間旅行やら子供より古書が大事と思いたいやら…他にも沢山。)どれもおすすめなのですが、この本が一番夢があるかと。先生のコレクションでもある華やかなファッションプレートも目を惹きます。
 実は、私がパリで滞在する6区界隈の古書店で何度か姿をお見かけしたこともありますし、以前、ご本人が、奥野ビルを訪ねられ、偶然エンジェルコレクションに立ち寄られたことも。19世紀のパリの道先案内人のような方です。

 本の表紙のイラストは仮装舞踏会の衣装のモードイラストレーション。画像には舞踏会の必須アイテム、レースの扇とハンカチ、そしてダンスの相手や順番をメモするための舞踏会の手帳、カルネ・ド・バルを加えました。

 緊急事態宣言の延長に伴い、ショップは引き続き休業、完全予約制につきご来店を承っております。こちらからご予約、もしくは電話かメールでご連絡下さい。

◆エンジェルコレクションのホームページ

◆エンジェルコレクション公式Instagram 

◆エンジェルコレクション公式Twitter

 



最新の画像もっと見る