ただいま開催中の東京庭園美術館建物公開「アール・デコの館」展のチケットをいただいていたのですが、会期は31日まで。もう行く折がありません。しかも、庭園美術館はこの展示を最後に、改修工事のため約3年の間閉館することが決まっています。が、運の良いことに今日は午後9時まで開館している!「それでは今日行ってしまえ~!」と急遽、閉店後白金台まで出掛けることに。
フランス本国にも、これほどアール・デコの影響が色濃く出た建築物はないといわれている旧朝香宮邸の庭園美術館。瀟洒な佇まいでずっと昔から私の大好きな美術館でした。いつもは公開していないお部屋も今回は大公開!しかも、いつもは撮影不可の館内も今日は写真の撮り放題!好きなだけ撮ってきました。
玄関ホールの有名なラリックのレリーフ。いくつか並んだこのレリーフの一番右は、ここが首相官邸として使われていた頃、吉田茂が誤って割ってしまったといわれるヒビが入っています。
こちらも有名、アール・デコのフォルムそのままのセーブルで出来た香水塔です。「香水塔」という言葉の響きもロマンティックですね。大広間のエッチングの施された鏡の扉もチャーミングです。
大広間のシャンデリアはラリック製。これとそっくりな照明をシャンゼリゼにあるラリックが装飾を手掛けた、“Arcade des Champ elysees アルカード・デ・シャンゼリゼ”で見たような記憶も…。
こちらはアンリ・ラパンが装飾を手掛けた大食堂。果物がいっぱい描かれた壁画に黄色味を帯びた大理石のマントルピースがぴったりです。
同じく大食堂のガラス製の照明。画像では分かりにくいのですが、フロスト加工された様々な果物模様のプレスガラスです。レリーフになったガラスの量感が素敵。
奥の階段の壁面には丸窓。これって何だか奥野ビルでも見たような…。ここは1933年築、奥野ビルは1932年築。ほとんど同時期だったのですね。
上の窓を反対側から眺めてみました。テクスチャーのあるガラスも趣があります。
階段を上がった2階の広間にある照明器具。花模様のアイアンがとても可愛いデザインです。お洒落な天井照明にも注目です。
こういったラジエーターグリルは朝香宮妃殿下自らが絵を描いてデザインしたと本で読んだことがあります。まるで熱帯魚の入った水槽のようですね。
こちらは2階の若宮居室の照明。どこかしら和の雰囲気のあるステンドグラスが素敵ですね。天井のデコレーションも皆それぞれ違います。
このボール状の照明は妃殿下居間のもの。これもよくよく見てみると、多面のカットがされていて、さらにフロスト加工が施された凝った物。柔らかい印象です。
奥の階段の2階の踊り場の小さな照明。形も色もとても可愛らしいのです。この照明が一番好きかも。
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