さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

長崎の休日

2010-01-26 | 

 やり残した仕事を思って悶々としつつも、長崎の休日を楽しんでおります。今晩も、「あぁ、絶対長崎でさらに太るに違いない…。」というジレンマを抱えながらも、長崎の郷土料理、卓袱料理を食し、大満足の坂崎です。

 今日は昨日の楽しい長崎の一日をダイジェストでどうぞ!

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 昨日は、一昨年も出掛けた長崎の郊外、海岸線の美しい外海(そとめ)へドライブ。外海には、長崎に赴いた宣教師ド・ロ神父が建てた教会や授産所が残っている集落です。美しい景色と共に歴史も感じられる大変興味深い場所です。画像は1920年に建築された黒崎教会です。

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 素朴ながら可愛いステンドグラス。元々隠れキリシタンの里だったこの辺りは、今でも信者の方が沢山いらっしゃるらしく、美しく手入れされていました。 

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 「沈黙」の舞台、外海には遠藤周作記念館があります。この外海から見える角力灘の風景は遠藤周作も愛したのだそう。遠藤周作記念館は本当に小規模な博物館ですが、ちょうど「遠藤周作とフランス」のいう企画展が開催中で、私達には興味深いテーマの沢山の資料が展示されていました。今まで数えるほどしか遠藤周作の著書を読んだことのなかった私ですが、今回、売店で遠藤周作の文庫本を「大人買い」してしまいました。こんな時ほど、「大人になって良かったな。」と思うときはありません!(笑)早く読むのが楽しみ。

 この辺りは本当に美しい景色で、以前から「いつか海の側に住みたい。」と思っている私は、思わず「この辺りに老人ホームはないか?」なんて思ってしまいました。子供のいない私達は老後はふたりぼっち。(お魚の美味しい所で)毎日綺麗な海を見て過ごしたいと思ったからです。

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 1882年にド・ロ神父に建てられた出津教会。内部も簡素な木造で、当時この地域が貧しかったことがしのばれます。ですが、その中に漂うなんとも清らかな空気に、静かに物思いに耽ってしまいます。このド・ロ神父は、フランス貴族の生まれながら、1868年に来日し、その一生を日本で布教に捧げられた方です。まだまだ西洋の文化が珍しかったその頃、キリスト教だけではなく、医療、農業、建築などなど、沢山のことを貧しかった外海の人々に伝え、尊敬の念を集めました。私は、今でいう「海外青年協力隊」として一生を送ったような方だと思っています。

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 昨日最後に訪れたのは、今回楽しみにしていた長崎バイオパーク!ここで、放し飼いになっているカピバラと一緒に遊ぶのを楽しみにしてきたのです。この嬉しそうにカピバラに餌をやっている河村を見てやってください!

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 見ているだけでなんとも癒されるこの表情。このフサフサしているように見える毛ですが、実は凄い剛毛でタワシみたいなんですよ。凄く人なつこくて、人間を全然恐れずに寄ってきます。

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 ここにはカピバラ用の露天風呂があって、元々泳ぎも得意のカピバラたちは恍惚とした表情(笑)で、気持ち良さそうにお湯に浸かっていました。

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 ここは、通常の動物園と違って多くの動物たちが放し飼いになっていて、実際に触ったり、餌をやったり出来る非常に面白い動物園です。カピバラの他にも、カンガルーやラマ、リスザルにも触れます。私が気に入ったのは温室になっているフラワードーム。ここは花々が咲き誇り、その中に蝶が放し飼い(?)になっていて、大きなドームの中をヒラヒラ飛び回っていて、まるで「地上の楽園」のようでした!(この画像の中に果たして蝶々はいくついるでしょう?)

 今日は東京で見ることの出来なかった「オルセー美術館展」を見に県立美術館へ。それについてはまた明日お伝えしますね。今からホテルの部屋でホームページの更新の準備をいたします。 

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*Sewingのページを更新しました。