本日、あえなく会社更生法の適用を申請したJALですが、私自身が乗ったのは本当に数回。いつも乗っている大韓航空のマイレージで、同じスカイチームアライアンスに属しているエールフランスに乗ると、名古屋ーパリ便はエールフランスとJALのコードシェア便(共同運行のこと。同一便を複数の飛行機会社で販売すること。)になっていたため、結局JALに乗ることになり、昨夏それに乗ったのが最後になりました。(JALの経営悪化にともない名古屋ーパリのコードシェア便は現在は廃止されています。)
頻繁に飛行機に乗るお仕事柄、JALの「えっ?」という内情は度々耳にしていました。「JALの社員はもちろん親族、OBは無料、もしくは家族料金で飛行機に乗れる優待がある」とか。身近なところでは「JALの社員が飛行機に乗るときはファーストクラス」とか「JALの社員、親族、OBの荷物は重量にかかわらずいくらでもフリーパス」とか「JAL、もしくはJALの子会社の社員の知人は優先的にアップグレードしてもらえる」とか。飛行機会社ではさほど珍しくないことなのかもしれませんが、JALに親族や知人のいない私からすると「えっ?何それ!?」と思うことばかり。一事が万事、こういう会社の体質に疑問が湧きます。しかもかなり経営が悪化していた昨今でもずっと続いていたことだけに、今回税金を投入することにはどうも納得がいきません。
思い出せば、ベルギーのフラッグシップだったサベナベルギー航空だって買収されて無くなってしまったし、以前アリタリア航空もアメリカのデルタ航空やノースウエスト航空も経営破綻し、飛行機会社の経営はどこもタイヘンのよう。
JALがデルタ航空から全面支援を受け入れて、私達の大韓航空と同じスカイチームアライアンスに所属することになると、大韓航空のマイレージでJALに乗ることが出来るようになって便利になるかも。国内線も大韓航空のマイレージで乗れる日が来るかもしれません。願わくば、国内線そのものに航空券の安い大韓航空が飛んでくれればいいのに、などと言っている私達です。
まったく韓国のインチョン空港はアジアのハブ空港としての地位をしっかり確立しているというのに、日本の政府は小さな国土にボコボコ空港を作るばかりで、いったい何を考えているのでしょう。いや、何も考えていないのかも…。国民としてははなはだ腹立たしい日本の航空政策なのでした。