愛のつるし一回転飛行機

けん玉姉のけん玉普及活動日記。
2008年秋、転移性乳がん患者となる。
病気のこと、日々の生活なども。

螺旋回転の女神

2011年03月22日 | 思い出

 天女か女神かよく分からないものが舞い降りてしばらくたったころ、こっちは、もう、抗癌剤で行き詰まり出していました。私は痛みをおさえるのや気分の悪くなる副作用を抑えるために、毎日必死でマッサージしてました。たいがい、その場は収まるのですが、あとでまたひどくなるの繰り返しでした。その時にはもうもちろん、妙な天女の夢など気にもしていませんでした。
 
  寝てる時間が長くなってたせいか、もう、布団が痛いというので、低反発マットなどを買っていましたが、そこで、腰の骨がおかしくなり、彼女はさらに動きがつかなくなっていました。わたしはともかく、医者からもらった薬をのませたり、塗り薬を使ったり、なでてやることぐらいしかできず、ただ、あたふたしておりました。
 
  しかし、その時、一時の午睡から目覚めた彼女は突然、おかしなものが見えたと言い出しました。
  女性の顔のイメージがグルグルと螺旋状に回って腰から頭に上がってきたというのです。
 
  おかしな幻覚が、薬の副作用で見えたとしか考えることの出来なかった私たちは、すぐに、薬をより副作用の出にくいものに切り替えてもらうことにしました。
 
  ですが、ずいぶんたって、私は、ふと気が付きました。腰から、頭に向けてグルグル回転する、エネルギーが上がってきた経験が自分にあったことに・・・
 
  訳がわからないながら、何か、おかしいと思った私は初めて、それをネットで調べて、それがある神がかり的症状としてオカルト的世界ではよく知られているものであることを知りました・・・
 
  私と同様、彼女もそれが起きた時にとても大きな快感を味わっていたというのです・・・
 
 
 クンダリーニ覚醒・・・ごく、限られた、人々にだけ起こるとされるそれは、それが起きている間はとても強力な霊力の持ち主になるとされているのだそうです。たいがいの願いがかなうほどの・・・だが、それはその恍惚感に浸されてる内にやらねば、効果は殆ど無いということだとも・・・
 
  私は、前に自分の願いが叶ったのは、これが感じとして強い間に願った時だったことが、この頃になって分かりました。しかし、そこで気がついたときにはもう時間が過ぎ去ったあとでした。それでもわたしはもしかしてと思って彼女に健康を願わせたのですが・・・やはりもう時間的に手遅れだったようです。
 
  その後、知り合いの気功師の先生などにも言われましたが、どうしても、信じきれないので、いつも不可思議なことが起こるとなんかあるんならと中途半端にちょっとだけ試してみてはやっぱりダメだとすぐにあきらめてしまうを繰り返し、折角のチャンスを棒に振ってしまってるのですね・・・

  気功等で、使われる周天とか呼ばれる気の回転術は、これを人工的にやらそうとしているのだそうです。それで、病魔をなんとかしようとしているのですね。
 
  ちなみに女性のイメージで出てくるのはこの気とか呼ばれるエネルギー全体を司ってる存在が女性の神だからとも言われていて彼女は摩利支天と呼ばれ、太陽の影にある存在、月の女神、日本ではお陰様とも考えられてるそうです・・・まあ、こう言うのはどうしても宗教の範囲に思われるわけで、現代に育った者がまともに信じて応じて動く気にはなりません。
 
  ですからその後、結局、私たちは、まだ、現代医学に頼り幻覚の出にくい薬をもらって、また、逆効果の抗癌剤を使うだけとなったのでした・・・まだ、そういう部分は既存の科学を信じていたのでそっちの意見に従ったのでした・・・それが最悪の結果を招くのは分かりきっていたのに・・・どうしてもそう思わされる世界があり、その時にはそれこそが洗脳そのものなのだとわかることはできなかったのでした・・・

 

 

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