愛のつるし一回転飛行機

けん玉姉のけん玉普及活動日記。
2008年秋、転移性乳がん患者となる。
病気のこと、日々の生活なども。

夢の世界で③

2011年03月03日 | 

この頃になって思い出したことがあり、夢がかりなのでここに追加することにしました。

いつのことなのか、はっきりとは分からないんですが問題のアイドルの彼女に会いにその夢の中に入って行ったような記憶があるのです。

 

私は自分の姿を見せて彼女に伝えました。「君には生まれ変わってもらいたい・・・」

「え? 私、もう死んじゃうんですか?」彼女はびっくりした様子でした。

「いや、死ぬわけじゃない。君には特別に二つの人生をやってもらうことにしたんだ。今の人生はその人生が終わってからまた、戻って続けてもらう。」

「戻れるんですか? でも、なんでそんなややこしいことするんです?」

「ちょっと事情があって、君には特に大きな幸せを与えたい・・・。それで必要なんだよ。」

彼女はちょっと考えてから、「神様がそう言うんじゃしかたないですね。それでその人生ってどういうものになるんです?」と聞いてきました。

「まあその、無理を頼むのでできるだけ君の希望にあわせるよ。」

「じゃあ、まず、背の高い人がいいです。」

私は混乱した。元々、それがいやで低くしてるのになんでまたそうするんだ?「あの・・・それ、あとでいやがって低いのがいいって思うようになるんだけど・・・高くも低くも無い丁度いい高さにしたら?」

「え?  でも今低いから、やっぱり高いのがいいです・・・」彼女は何だ、言う事を聞いてくれると言ったのにこれは聞いてくれないの? とこれだけは譲れないと言う顔で言っていました。私は聞いてあげないわけにはいかなくなりました。

矛盾してる・・・結局、この二つの思いはぐるぐる回り続けてるのか・・・そんな思いでいる私に彼女は自分のこれからなる人の設定を作る画面で注文をつけていった。

 「顔はこのままで気に入ってるんで同じ調子でいいです。でもわたし、数字が苦手なんで今度は得意なのにしてください。虫とかが駄目なんで今度は平気なというか、極端に気味が悪いのはのぞいて、だいたい我慢できると言うか、可愛いのは好きというぐらいがいいです。

もう、アイドルはやったんで、今度は一般人でお願いします。でも、まるっきり無いのは寂しいんで、ここでファンだった人たちが来るようなイベントで似たような立場になれたらいいな」

彼女はコミケットで漫画のキャラクターモデルとして知られ、ちょっとしたアイドルみたいな状況になることになった。

「それから、人を一杯助けられて、みんなに愛される人がいいです」

彼女はボランティアや、多くの利他的な社会活動で知られる人となっていった。

 

彼女の希望をなるべく聞いてるとどうしても、やっぱりけん玉姉になるのでした・・・できるだけいいように変更してあげようと、それで病気になる人生も変わるかもとかいきおいこんで思っていても無意味でした。

彼女はできあがった自分の未来像を嬉しそうにわくわくしてみていました。とてもいいものができたと思ってるようでした。

大体の設定が決まったところで私は彼女に告げました。「それから、この人生で君は私と結婚する事になってるから・・・」

「えー! 神様のお嫁さんになれるんですか? すごーい!」彼女はとても喜んでいました。

「あ、いや、悪いが、人間としての私は全くつまらない存在なんだ。」

「そうなんですか?・・・でも神様なんだから、それ以上のものはないじゃないですか・・・」

「それがとても駄目な男でけっこう、君を困らすんだ。その上、君はまだ四十代で癌にやられることになってる。」

「そんなの、大丈夫でしょ・・・だってあなたがいるんだからなんとでもなるでしょ? 」

その信頼に満ちた感情を受けて私はなぜ彼女がいつも絶対N氏なら最後は何とかすると言っていたのかやっと分かりました。このときのことをなんとなく覚えていてそれで彼女はわたしを心の奥底でずっと神だと思っていたんだと言う事が・・・

でも私は言っていました。「分からないんだ。 全力は尽くすがそれでもどうなるか・・・だから駄目でも、また、今の人生に戻れるようにここで設定してるところなんだよ。」

「・・・で、戻った時の私の記憶はどうなるんです?」彼女は明るく聞いていました。ともかく自分は大丈夫なんだとだけ思ってるようでした。

「今の君の記憶の全てを思い出す。これから過ごす、けん玉姉としての人生についてはうまく運べば思い出すことは無い。しかし、心残りがあったり、失敗した時はそこから両方の記憶をよみがえらせて生きることになる。失敗した分の思いを取り返すためにね。」

「なんだ、それじゃあ、どっちにしても損しないんじゃないですか。」

「しかし、病気で苦しむのが・・・」

「いいですよ。あなたと結婚できるんでしょ? どうせ戻れるんだし、そんならいいですよ。それじゃあ、すぐいきましょうか?」

「まだ、準備してからでいいよ。現世でやりのこしたことの無いように心の準備を・・・」

「そんなのいいですよ。どうせ、戻るんだから。それより早くこれやってみたいです。」

「そうか・・・」

彼女は新しい人生に飛び込んで行きました・・・

 

ここでのことが、夢だったのか記憶なのか、それとも夢の記憶だということなのか、よく分かりません。ただ、もし、現実に関わるのなら、このあとで、けん玉姉の魂がここに戻っていった事になると思うのです。それが本当に起きているのなら素晴らしい事なのですが・・・

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢の世界で・・・②

2011年03月03日 | 

  念のため、三段階の安全策を自分は講じました。まず、充分に、世界に経済的な繁栄が続くような条件を揃えておく。用意した作品の流行だけでなく、あらゆるからだの損傷に対応できる治療法の実現がおこなわれる仕掛けも設定していきました。ちゃんと使えば、大変な経済効果にもなるし不公平でもなくなる。
 
  これで人を救う方向にいくわけだし、他の人の幸せをどうしても嫌がる権力者ばかりでない限り大丈夫のはず・・・
 
  そして次に決めたのは、彼女と結ばれるときは、それ以外の全ての幸せは捨てるということでした。
 
  約束したように全員を幸せにすることは出来ないわけだから、自分は一つの幸せだけに限定することで許してもらおうと考えたのです。仕事も趣味もその他の全ての成功を諦める。全て失敗してもともかく、彼女との幸せさえあればいいというそこだけに自分の幸せをしぼろう・・・
 
  この時点で、やっぱりともかく、なんか遥か大きな恐ろしい神だと考えられるものが前にいて、そいつと自分は子供の時に約束したのだろうと、想定していました。
  『そいつは、どこか見えないところで、わたしにやらせて見ているのだろう。
  わたしがちゃんとやるかどうかを・・・
  充分にやらなかったとは言わせない・・・ずいぶん細かくみた。できるだけやったんだ・・・どだい、無理な矛盾した願いだった・・・これでできなかったからダメだなんて言われてたまるか・・・

どうやろうが不公平にしかなりゃしないんだ・・・普通よりは頑張った筈だ。普通の神様とかダメな神とかいるのかどうか、よくわからんが・・・
 
  これまでにやったことで彼女のことはもうほとんどなんとかなったと思っていましたし、何か不測の事態が起こっても、ともかく余程、世界を無茶苦茶にしたがるような権力者ばかりでない限り、その程度の幸せなら守られる形になってるはずだ・・・
 
  そして、三つ目がある。それでもどうしてもダメな場合は、あの治療法を使う。時間は随分かせいだ。最悪でも病魔が襲うのに、二十年近くある。この文明にほんのわずかでも良心があればその時点でこの治療法が一般化してて治せるようになってるはずだ・・・日本に来るようにしたし、いくらなんでもそれだけ時間があればこれは大丈夫だろう・・・』
 
  ここまで用意できて初めて私は、彼女とつきあうことを自分に許すことにしました。
 
  そして数ヶ月の後、もはや、結婚への流れが避けがたいものとなってきたことを悟ったわたしは、あれでももしかしてまずいことにならないようにとまだ、万が一のことを考え、あることを実行に移すことにしました。生まれ変わりとか言われる事象に絡むことでした。

 普通はそんな事が起きても、同じ時間に同じ魂が存在することはないのですが、わたしは最悪の場合でも彼女が再び人生を過ごすのを自分が見れるように魂が時間を移動できる性質を利用することにしました。
 
  その時、わたしがそっと隠れるようにこそこそなにかやってるのに気がついて仮面の男が見にきました。彼はのぞきこんできて言いました・・・「それは基本ルールに反するのでは?」 
 
 私は恥ずかしい感じがしましたがいいわけして言っていました。「彼女のことでは私には特別、責任があるんだ。だからどうしてもこれだけはやらしてもらう・・・それにどのみち、これから先はこう言うことはたくさん起こることになる・・・」
 
  「・・・あなたのされることに異は唱えられませんよ。」彼は笑っていました。

  わたしはあるアイドルを創り上げました。ただひとつ、けん玉姉が嫌がってた高すぎる背丈だけは低くして理想化しましたが、それ以外は彼女のままの存在を・・・アイドルなら現世を生きる自分もどこかで気がつくだろう・・・そう考えてアイドルにさせたのです。

 さらに分かりやすくさせるために彼女にはその頃、アニメになってた、彼女が大好きと言っていた藤子不二雄の「チンプイ」の漫画のヒロインの名前をつけました。

 彼女が問題なく充分な人生を生きていけば生まれ変わりはそのあとになるがダメならその時点で実行させ、その肉体の中でけん玉姉としても思い残しのない人生を生きてもらう・・・

 これは本当に最後の手段でした。この時だけは神様だと勘違いされてることで、やりたいように極端なことをやらせてもらえて助かったと思いました。他にどんな影響が出るかわからないこんな手出しは怖すぎるものでしたが、なんとかこれだけはやることができました。

 あまり極端でない人気にして、それでもこっちが気がつく程度の存在でなおかつ、自分のところに戻る前に一年ぐらい余裕を持ってやめておいてもらおう。それぐらいのアイドルなら一年も経てば皆から忘れられてて私となんかあってもその頃ならもう騒ぎにならずにすむだろう・・・そう考えていたのを覚えています。

 

 こうしてみると、結局、自分の人生というものは、何もかも、彼女との関係のためだけにすべてがあったのだとわかります。だいたい、世界への関わりにしても、そこに彼女の悲劇が見えてたから、それを避けるために初めてまともにやりだしたわけで、自分だけならやったかどうか自体、怪しいのです。きついと言ってもそれなりの人生だと思えてたわけですから・・・少なくともここまで大きく手出しすることはなかったでしょう。

 そしてこの時には、無理な生まれ変わりでの目覚めの利用まで行かなくともそれはちゃんとうまくいくようになったと・・・そうとばかり思えていたのです・・・

 

 

 今日の順位は?あなたのクリックでランキング上昇中。
1日1回お願いします~~ポチっと押してください。

広島情報は広島ブログでばっちり

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする