イジメはずっと続いていました。私は無視し続けていましたが、ある時、部長に話してて、突然、愚痴ってしまいました・・・意識させないようにしててもなにかが、心のなかで煩悶するのは止めようがなかったみたいで、状況を知る彼につい、言ってしまったようでした。
「いじめるんだ・・・
彼女が人を・・・
ひどいことになってしまった・・・・」
「いじめる? なんで?」
「私が、彼女の願いを聞いてあげられなかったからだ・・・」
「どうして? 聞いてやればいいじゃないか・・・」
「ダメなんだ・・・」
「なんでもできるんじゃないのか?」
「そういうことじゃないんだ・・・彼女の病気の父は病気を望んでいる・・・無理に直されたら不幸だと言うんだ・・・」
「どういうことだ?」
「表と裏で違う、病気を求める心なんだ・・・無限の力があっても、相手の気持を変えることは許されない。幸せのためには自由を奪うわけにはいかないから。だから矛盾するんだ。
不幸を感じてる彼女はいつまでたってもやめてくれなくて・・・そのために別の子たちが不幸になる・・・それなのに、どうにもしてやれない 。」
「俺が止めさせてやる・・・」
「ダメだよ。神の力で止めようが、あなたに止めてもらおうが、彼女の自由を奪うことに変わりはない。
彼女が自分で納得してやめない限りダメなんだ。
彼を治せば彼が不幸になり、治さないと彼女が不幸なのがいけない。でもどうしても解決できない・・・こう言うことが起きてしまう。誰かの幸福が誰かの不幸になる・・・」
「そんなに気にしなくても・・・」
「でも、もうやりきれないんだ・・・ つらい・・・わたしのせいで・・・彼女もそんな人ではないはずなのに・・・」
私はぐったりしていました・・・
部長はしばらく考えていたようですが、しばらくしていきなり、仕事で私がだす注文を無理やり通すようになりました。できてもいないものを出来てるようにしたり、なんか、無茶苦茶でした・・・
「どうしたんだ? なにをしている!」
私はびっくりしました。
「なんでもお前の言うようにしてやる!」
「ま、まちなさい、そんな事をしたら、あんたの立場が・・・」
「いいんだ!」
「だ、ダメだったら!」
彼の行動はどんどんエスカレートしていき、とうとう、取引所の中が大混乱になってしまいました・・・わたしはあわてて言いました。
「私が悪かった、つまらんことをきかせて・・・もう忘れてくれ。記憶を消すから・・・」
「記憶を消す!?」
彼は卒倒しそうな顔になりました。私はその事に驚きました。
「そ、そんなに怖いのか? じゃ、しないしないから・・・でももう、やめなさい。あんたは神様じゃないんだ。
どうにもなりゃしないんだから・・・」
「いや、絶対、お前を助ける! 」
「そんな・・・無理だって・・・」
状況はとめどなくひどくなっていきました・・・私は、彼の気持は嬉しかったのですが、何を言っても聞いてくれず、みんなに迷惑なこの状況をもう、許すわけにもいかないと思いました。
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