ハワイ旅行記ブログ 行燈徒然日記

雑多に色々と・・・ 読んでもつまらんよ!

電車よとまれ

2006年07月22日 | Weblog
いやいや衝撃的な光景を目の当たりにしました。
本日午後9時22分、横浜の某JR線ホームでの
出来事です。
帰宅を急ぐ人々が疎らに散った、いつものプラット
ホーム、間もなく電車が到着するとアナウンスが
流れ、私は読んでいた本から目を離しました。
ふと近くの男性に目がとまりました。その男は汚れて
ヨレヨレの黒いスーツを着込み、上着の下は素肌でした。
髪もぼさぼさで見るからに、風采の上がらない感じの40前後
の小柄な人でありました。次の瞬間、その男はするりとホームから
降り線路を枕に、仰向けになったのです。
すでに遠く電車のライトが見え、私は何が起きたのか一瞬わかりま
せんでした。男は線路に寝たまま、人々に罵声を浴びせております。

その時たまたまホームにはキヨスクを解体するため、数人の作業員の方々が
おりました。この人たちが実に機敏な動きを見せたのです。
まず一人がホームの端へ走り、入って来る電車にライトを振り危険を知らせます。
さらにもう一人がホームの緊急停車ボタンを押したのです。けたたましい警報が
響くホームには、緊張が走ります。
誰もが電車よとまれと念じたことでしょう。
そして2人の作業員の方々が線路に飛び降りました、なんとも危険をかえりみない
命知らずの行為であります。なぜならば電車はもうはっきり見える位置まで、迫って
いたのです。暴れる男性の肩と足を押さえて、隣接する貨物線の線路まで強引に男を、
引きずって行きました。電車もなんとか停車したようで、周囲の人々に安堵感が漂います。
この後数人の人々に放り上げられるようにして、男がホームに戻されました。

なぜかこの男性、落としたクシを必死で拾い大事に内ポケットに、しまっておりました。
たった今自らの命を絶とうとした人が、クシを慮るのが印象的でなりません。
こうして突然のレスキュー劇に遭遇したのですが、なんとも人騒がせな男でありました。
もし現場にJRの作業員の方々が居合わせなかったらと思うと、背筋に寒いものがはしります。
もちろん電車は遅れたのですが、
しかしその遅れは、たったの5分でありました。
つまりこの救出劇がいかに迅速に行われ、対処されたかがこの
事でも判る気がいたします。
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