そう数年前に某番組で取り上げられ、一躍有名になったパイナップル
であります。一説によると世界一美味しいパイナップルだとか、幻の
パインなんて言われてますなぁ～！でもホールフーズで7＄前後で売ら
れてたり、インタマでも売ってたなんて情報も入ってきます。すっかり
幻感が薄くなった昨今です。私も常常、食べて見たいと強く思って
おりました。
そしてどうっせ戴くならば、新鮮採れたてを味わってみたい。と思い
コウラウ山脈迫る山奥の果樹園にやって参りました。
ご覧下さい小汚いこの看板、まだまだ観光化してない証じゃありませんか！
ここが今やハワイで一番有名な果樹園「フランキーズ・ナーサリー」の入り口
であります。
未整備で土むき出しのパーキングには、既に数台の車が停めてあり、英語を
話すファミリーの声が聞こえてます。フランキー果樹園は8エーカー近い広大な
敷地で400種を超える植物を育てる大農園。
でも素朴ぅ～♪な感じがビンビンです。
新鮮なフルーツ直売場も併設されておりました、それにしても地味な配色です。
商売っ気が無いと言うか、ただ雑然と置いてあります。今どきローカルなファ
ーマーズマーケットでも、もう少し見せる工夫しますよね。
しかし素朴でぶっきら棒な感じは嫌いじゃ有りません。むしろ美味さに自信あ
りとお見受け致しました。
そんな中お目当てのハニークリームパイナポォ－を見つけました。やはり地味に
下段に置かれてました。このパイナップル、葉を切り落とされて売られてます。
葉っぱが無いと妙に貧相になるパイン達です。そう世界一美味しいパインは、
世界一地味に売られておりました。
何故か！
実はこのハニークリームパインは、作り方門外不出のトップシークレットなんです。
パイナップルの葉の部分は、スパッと切ってささッと植えると実が生る事が
有るんです。だから葉っぱを切断して販売しておるんです。兎に角手ごろな
大きさのモノを選びカットをお願いし、お庭で暫し待ちます。
数分で写真と同じ顔のおじさんが、ニコニコしながら持って来てくれました。
大きく書かれたメリ・カリマ（Meli Kalima）とは、ハワイ語でハニ―クリーム
（はちみつクリーム）」 という意味だそうです。このおじさんの名前ではあり
ません。
さてコレが幻感が薄くなったハニークリーム、まず見た目が普通より白い！
スジも少なく感じます。鼻に漂う甘酸っぱいパインの香りが食欲をそそり
ます。速攻で一つツマんで口に放り込みました・・・
美味しい滑らか、そして何より甘い～♫
なんと私は一瞬で賢い魚の様な目になりました。周囲を見れば英語を話すファミリ
ーばかり、でも一様に皆賢い魚の目になっておりました。
それもその筈、このパイナポーは糖度約28％！でスジが少なくジューシイー！
因みに熟れた美味しいパインでも糖度は19～20％なんです。だからみんな
賢い魚の目になってしまうのですねぇ～♫
美味しさ素朴さ、そして新鮮さに満足してファームを下る坂道で観た、コウ
ラウ山脈の深い緑、それにも負けない深い味わいのパインでありました。
