
うちは集合住宅なので、ベランダ園芸です。
一方のベランダは南向き、もう一方は南西に向いています。
南西ベランダはダイニングの長く大きな全面ガラスに面していて、
食事をしたりお茶しながらじっくり植物の変化を愉しめるので、つい力が入ります。
植物にとって真夏の西日は過酷で、ウッドデッキが敷き詰めてあるとは言え、
育つ植物も大変なら育てる方も大変。
加えて育てる私のまめな性格が災いしてか、つい水遣りしてしまう、
多湿でダメにしてしまった植物が多々ありました。
そこで夏を越す鉢植えは、過酷な状況にもめげない強い花を選ぶことになるのですが、
今年初めて、いままで避けていたニチニチソウを育てました。
ニチニチソウは誰もが失敗しない丈夫な花ですが、
花の姿が単純すぎて、いままで育てずにきたのです。
初夏に直立性のニチニチソウを入手してみると、元気に花丈50㎝ほどに伸び、
絶え間なく咲き続ける健気な様子にすっかり愛着が湧きました。
とはいえ夏の花、
最近の真冬並みの寒さには耐えかねたとみえて、
花も蕾もたくさんあるのに葉はダラリと下を向いてしまいました。
「私は夏の花でございます。
初夏からの長いお付き合いでございましたが、この寒さはもう無理です。
そろそろ葉を落とし、終わりにいたします。
長い間ありがとうございました。
それではご機嫌よう」
サヨウナラと言ったかどうか判らないけれど、そんなことを言っている様子ありあり。
投げやりに選んだ花とは言え、ここまで健気に咲いてくれたじゃないか。
“そうはさせまいニチニチソウ” と、室内に入ってもらいました。
一戸建てから集合住宅に引っ越して驚いたのが集合住宅の暖かさでした。
真冬でも暖房をつけない日があるし、11月半ばに来客のために冷房を使ったことも。
いままで室温が15度を下回ったことはありません。
陽だまりの一等地に置いてもらったニチニチソウの喜ぶまいことか。
それが冒頭の写真。
たくさんの蕾は咲く準備さらに万端整い、元気なこと元気なこと。
寒さにグンナリ垂れた葉は戻り、いまはこんな様子です。

花がない真冬に咲く花は、殊の外うれしい存在です。
ニチニチソウは夏の一年草として市場で扱われていますが、
ジンチョウゲ科なので、越冬させると木質化して年々大きくなっていくそうです。
条件にもよるでしょうが室内での越冬中は冬の間じゅう咲き、
そのまま春から夏に向けて咲き続けるものもあるとか。
「日々草」と書き、毎日次々と咲くから名付けらたからこの名まえ。
昨年はキントラノオが真冬に花を付けてくれましたが、
今年は元気がなく、“今年の冬は咲くのは無理ですよ”のメッセージが。
ぽかぽか陽気の室内に入れられて大喜びのニチニチソウ、
きっとその名の通り毎日赤い花を咲かせてくれることでしょう。
●ストレプトカーパス・サクソルムが仲間入り

見事に咲いていた玄関先の鉢。うちの近所では見かけない花です

わが家の鉢には至れり尽くせり。ときどき霧吹きでシュッシュ。
それがアダにならなければ良いけれど
11月中旬、兄宅を訪問したときのこと。
玄関先にストレプトカーパス・サクソルムの見事な鉢植えがあり、
別仕立てになっていた小さな鉢をいただきました。
帰宅して調べてみたら、ストレプトカーパスには2種類あって、サクソルムの方が断然可愛い。
これはイワタバコ科の植物で、セントポーリアの仲間だそうです。
かつてセントポーリアが大流行したとき、何鉢もダメにした経験を持つ私は、
セントポーリアの仲間と聞くだけでちょっと引き気味です。
しかしあまりの魅力に、びびりつつも努力中。
小さい鉢ながら、次々に蕾をつけていて可愛いかぎりです。
私の欠点の、過保護・過剰水遣りに注意しつつ、
この花が好むという空気中の湿度を高めるため、ときどき霧を吹いていますす。
“加湿で溶けちゃわないでね” と願いながら・・・。
これも過保護かな?
最近ちょっと嬉しかったgreenの話でした。
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