あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

痛い生活その後〔25〕 待ちに待ったまな板の上に乗る日

2019-01-26 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
 ラナンキュラスの花びらがハラハラと落ちて

腰部脊柱管狭窄症で痛みに苦しんだ後、2度の手術を経てようやく楽になった私。
今度はなんと変形性関節症の痛みに耐えています。
狭窄症の痛みも痛かったけれど、変形性関節症の方がずっと辛い。
だって、悪い方(私の場合は右)足を地に着けると痛いからあまり歩けない。
毎朝、変形性関節症のためのストレッチと、
狭窄症のためのストレッチを各10分、そのあとにエアロバイクを20分。
それも両手に重りを付けてせっせと動かしながら。
それでも痛いとあまり歩けないから、どんどん足が萎えて筋肉が落ちてしまう。

痛み止めは3種類ほど変えました。
あるものは酷い便秘になってしまうし、あるものは胃痛が起こる、
それでいまはなんとか耐えられるインテバンを服用。
痛みをこらえながら歩いていると腰痛も酷くなるので、
慢性疼痛薬として知られるサインバルタも服用しています。
サインバルタはもともとはうつの薬なのだけれど、
いまでは、長く続く慢性疼痛には必ず処方されるようになってきました。
それでも痛みに耐えられない日は特別痛いときのためにと処方された座薬も使います。
あぁ、こんなにまでして痛みから逃れようとしているのに、
日に日に動ける範囲は狭くなり、
とうとうやっとの事で生活動作ができているという状態です。
杖を着いていてもちょっと油断すると転んでしまうのですから。
大学構内の奥にある鴨のいる大きな池に行く元気もなく、
むなしく大量の鴨のためのパンの角切りが部屋の隅に乾いているだけ。
「どうか私が帰ってくるまで鴨ちゃん北国に帰らないでね」
ほら、こんなに準備してあるのよ

こう不自由になってくると、じっくり本を読むこともあまりできず、
TVを見るとかPCを開くとか程度のことでしょうか。
あぁ、何と自堕落な生活なの!

手術を決められて3か月、ようやくそれがあと数日という所にまでやって来ました。
大量の出血に備え、自己血を800CCも貯血してあります。
入院までに2度の自己血採血を含め5回も病院に行かなければなりません。
病院に電話すると、現在のインフルエンザ大流行でどこの病院も大変なことになっていて、
希望しておいた個室も到底約束できませんということでした。
急患が多いこの時期、ドタバタの入院になってしまいそうです。
でも私は、少なくともいまの痛みから少しでも解放されたい。
クロールと背泳ぎしか(バタフライは腰痛に、平泳ぎは股関節に良くない)
泳げなくても、プールで泳ぎたい。
大好きな国立の大学通りを、沿道の家の庭の花を見ながらゆっくり歩きたい。
私を待っている池の鴨に「オバサンは元気で戻ってきたよ」と知ってほしい。

どうかこのささやかな楽しみを再び!! でもちょっと欲張りかもね。

梅一輪、一輪ほどの・・・・

2019-01-18 | 散歩の道すがら


大学構内の兼松講堂前に梅の老木があります。
あまりに古いので、垂れ下がった枝を何本もの大きな丸太で地面から支えています。
わずかずつ蕾が膨らんで来ていたのですが、
一昨日行ったとき、やっと一輪だけ咲いているのを見つけました。
そうはいっても高い枝だったため、あまりよく撮れなかったのですが、
取りあえず、“見たァ、今年初めての一輪の梅”の証拠写真がこれ。
TV報道によると、広島ではかなり咲いているところもあるということですが、
東京の、ましてや多摩地域ではまだまだです。

「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」と詠んだのは、
松尾芭蕉の一番弟子と言われる服部嵐雪ですが、
確かに梅の花がたくさん笑う時期と違い、
たった一輪だけというのは、それなりの小さな暖かさの予兆という程度の寒さです。雪が降らない静岡育ちの私には、"あぁ、寒い寒い"。







相変わらず、右股関節が痛く、しばらく歩くと強い腰痛も生じて痛みに耐えられず、
間欠跛行で凌いでも少ししか歩けません。
大好きな大学構内の噴水池、素晴らしい建築の兼松講堂、
鴨が飛来してきている構内奥の池に行って餌をあげたいという気持ちが強く、
それに誘われて、多少我慢してでも足を伸ばすときがあります。
痛いからと何も出かけないでいればますます足が萎えてしまい、自分が困る。
だから誘われるものに引きずられて出かけるのです。
西友で買った鴨用の安物食パンをせっせとサイコロ状に切り、
遠くまで投げられるように水で湿らせて、
手を叩きながら「オ~イおいで~。いつものオバサンだよ~」と声をかけると、
いそいそとスイスイやって来ます。
なんと可愛いんでしょう。

足が痛くても鴨に餌をあげているだけで、ささやかな幸せを感じています。
私の入院まであと10日近く。2週間の入院でリハビリもし、
再び国立の大学通りを歩けるのはいつの日か。
オバサン頑張るから、それまでに北に帰っちゃわないでね。