あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

「痛い生活-その後」〔5〕  痛みが続くわけは・・・

2016-10-27 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
◎ ウォーキングタイムの花
 大学通りの花壇で。平凡だけど飽きない
 アジサイが終わる頃から咲いているこの花は何?
 秋といえばオシロバナ。斑入りも可愛い
 垣根にルコウソウが絡んでいた。沖縄に自生している大好きな花

5か月ほどUPしていなかった「痛い生活」。
さすがにもうすっかり快復していると思いきや、 
どっこい、歩いては痛くなる悩ましい生活が続いていました。
だいたいの場合は脊柱管狭窄症の手術後、
半年もする頃には良くなっていることが多いそうです。
なぜもこう私の腰痛は治っていかないのでしょうか?

病院で知り合ったAさんの場合、私よりずっと問題のあるMRI画像の持ち主で、
手術をしても良い結果が得られるか分からないと、担当医は二の足を踏んでいたそうです。
彼女はそれでも勇気ある決断をし、ぜひ手術をとお願いしたのでした。
一方、私の場合はかなり明解な脊柱管狭窄症のケースらしく、
担当医に手術をお願いすると快く引き受けてくださいました。
ちなみに私と彼女は同じ担当医が執刀しました。

ところが分からないものです。
脊柱管狭窄症歴5年、
杖をつきつき歩行困難だったAさんの結果はたいへん快調で、
いまでは1万歩も歩けるようになったのだとか。
私はといえば、調子が良かったのは術後3か月ほど。
昨年秋からいままで痛い痛いと不自由な生活が続き、いまも快調とはいえません。

術後3か月、6か月、1年と、レントゲン、MRIを録るのですが、
6か月にやや怪しい原因箇所が見つかり、はっきり特定できたのは1年めの画像でした。
脊柱管狭窄症の手術は成功したのですが、
その後、第五腰椎から左右に伸びている神経根の左側が狭くなっていました。

そこで、まずは神経根ブロック注射をします。
腰痛のブロック注射には、仙骨ブロック、硬膜外ブロック、神経根ブロックがあり、
最も痛いのは神経根ブロックです。
近所に住む40代の知人(男性)が、椎間板ヘルニアで夜中に救急車で入院したそうです。
8、9軒目で受け入れてもらった病院でブロック注射をしたところ、
あまりの痛さに打たれた瞬間頭が真っ白になり、
気づくと記憶が2分程飛んでいたそうです。
ほかにも、神経根ブロック注射をされて大の男がギャーと叫んだとか、
恐ろしい話をたくさん聞いていたので、事前に医師に尋ねました。

「これから注射するのは、すごく痛いという神経根ブロックなんですか?」
医師は軽くうなづき、柔和な表情で言いました。
「それほど痛みが強いのは、神経根に直接針を刺すからです。
 ごく近くに刺すだけでも効果はあります。
 直接刺さないからだいじょうぶですよ」
あぁ、よかった。
何しろこの医師はブロック注射が上手なことは定評があり、先のAさんが言うには、
「いままでたくさんブロック注射をしてきたけれど、どれもすごく痛かったの。
 でもこの先生のは痛くなくてびっくりしたの。とっても上手よ。」
それでも心配な私はさらに訊きました。
「針が神経根に触ったかどうか、先生は判るんでしょうか?」
「判りますよ」
柔和な笑みを浮かべつつ答えます。
いざ注射。
医師は、レントゲン画像を見ながらブロック注射をします。
先生はとてもつもなくブロック注射が上手・・・。
先のAさんの情報を頼りにまな板に乗る私。
「はい、針を刺します。チクッとしますよ」
私は注射は好きだものね、うんうん。(これは本当)
「針が進んで行きますよ」
グギッと痛みを感じ左脚が反射的に跳ねました。
蛙の解剖のときに電極を通すと、反射的に蛙の足が跳ね返るように。
「あ、(神経根に)触りましたね」
さらに穏やかな医師の声。
「はい、終わりましたよ」
手慣れた様子でブロック注射終了。

まぁ~、こんなに足が跳ね返るんだから触ったことが判るのね?
これじゃ、先生が「判ります」と言うはずだった。
頭の中が真っ白くなることも記憶が飛ぶこともなく、神経根ブロック注射は終わりました。
それにしても手慣れた注射!
どんなに遠くてもやはりこの先生のところに来よう~っと。

秋の実りを愉しむ

2016-10-03 | よもやま話

先月は、実りの秋の美しい色をじっくり味あわせてもらいました。
まずは毎年恒例のブドウ。
地元にいる中学生時代からの友人宅の庭先に実ります。
4年前に亡くなった彼女のご主人が、
あるとき珍しくブドウの苗を買ってきて植えたのだそうです。
大きく育つのをとても楽しみにしていたのに、
植えてから3年目のお正月、実りを見ることなく亡くなってしまいました。
そのブドウ、ご主人が亡くなった秋になって初めて実をつけました。
その色合いの複雑なこと、初めて見る美しさでした。
ブドウの名前はいまだに分かりません。
ブドウには何百種類もあるそうで、たくさんの画像を確認してみたのですがお手上げでした。
色合いもさることながら、いままでに食べたことのない味です。
今年も私と友人に「この名前はなに?」の疑問を投げかけつつ、
至福の秋の味わいを与えてくれます。
ずっと名前を知らないままがいいような気がしてきました。

  
もう一つの実りはザクロ。
9月半ばのこと、島田の父の実家にお墓参りに行きました。
母屋宅の裏庭に立派なザクロが実っていて、ザクロを見るのが好きな私は大喜び。
まだ実が熟しきれていなくて残念でしたが、たわわに実る様子はとても絵になります。

  

ふとかたわらの縁の下を塞ぐ板を見ると、そこにはコウモリが舞う透かし模様。
母屋は築百年以上の古民家ですから、古い板には長い歴史こその深い趣きが。
漢字で「蝙蝠」と書き、「蝠」という字が「福」に似ているので中国では吉祥文様とされ、
食器などにコウモリと桃、コウモリとザクロの組み合わせがよく見られます。
一方その漢字をもらった日本では、姿が気味悪いためか好まれていないようですね。