いつも通る道にアスパラガスが群生している。アスパラガスの繊細な枝振りは夜の灯りに映える
鳥たちがすっかり食べてしまった南天の実の跡は線香花火に似ている。青い実は別の植物
5月以来4か月間「痛い生活」を書いていないから、
“最近は調子は良いのだろう”と思ってくれていた人がいるようです。
(こんな私を気にかけてくれてありがとうございます)
ところがどっこい、私は忍の一字の健気な生活を送っていたのです。
自分を健気などと表現するのは憚られますが、
痛みがあっても知らんぷりに徹し、
もうこういう生活が日常となったのだと諦め、
日々せっせとウォーキングに励んでいたのです。
だって、痛くてもウォーキングをしていないと、その後の衰えがかえって激しい。
だから知らんぷりして歩くのです。
自分のためとはいえ日々痛みに耐えて、私ってやっぱり健気!
どう痛いかというと、歩くと体のあちこちが軋み、
一歩ごとに腰部と体のそこここが痛いという状態です。
“軋みが出る”ってイメージが湧かないと思いますが、そうとしか表現ができないのです。
脊柱管狭窄症はその方面の名医にかかって2度も手術し、
変形性股関節症は大きな総合病院のベテラン医を紹介してもらって手術、
いずれも結果は良く、そこそこの状態となりめでたしめでたしでした。
そもそも特に脊柱管狭窄症はスッカラカンに治ることはまずないのですから、
このぐらいの状態を我慢できないことはありません。
立っていることをたった10分しかできず、
倒れ込むように椅子に腰をうずめていた術前に比べれば、いまは上出来。
とはいえ、そんなこんなであまり遠出はできず、
せいぜい隣駅の百貨店に行くとか、
大好きな大学通りの雑草を眺めてはおいしいものを食べに行く。
そんな暮らしがずっと続いていました。
たまに欠かせない行事があると、意を決して行くのですが、
その後のダメージがとても大きいのです。
いまの私の場合、過剰な疲れが思いがけないところに突出して現れます。
今回は、欠かすことができない親族の葬儀でした。
横浜の現地まで相方の運転で2時間近く、
あちらでは、葬儀、初七日の法要の後、骨揚げまで執り行うので5時間を要します。
ふたたび大渋滞の中を2時間以上かかって帰宅。
このヤワな体にはあまりに負担が大きかったようです。
翌日から腰に手を当て「痛い、痛い、痛い」を連発することに。
これでは最低限のウォーキングすらできません。
体を横たえてばかり、大変なことになってしまいました。
3日め、いつも通う治療院(てくらぼ整骨院)に行きました。
院長は「背中が硬くなっていますねぇ」と、入念にほぐしてくれました。
いつもだったら痛くない箇所が強烈に痛み、体に大きな変化が起きたことが判ります。
そのあと待望のEMS治療器(
プロテクノEMS)。
こんなにこじれてしまった私の酷い腰痛ですが、この治療器はとても効果がありました。
(説明文/筋肉に通電して各治療を行う。循環促進作用、有酸素運動、深層筋賦活作用、リラクゼーション、筋の弛緩、鎮痛効果、無酸素運動、バランストレーニングなどの効果が望める)
結局、治療器を当ててもらったあと、なんと気持ちの良かったことか。
芯の芯まで電気が行き届き、体が歴然とほぐされ改善されたのが実感できました。
この治療器はふつう整形外科などに設置されていて、
街の治療院で治療できるのは珍しく、
現に多摩地方でプロテクノEMSを使用している治療院はここだけです。
それがこんなに近くにあったのですから、
強力にこの治療院を薦めてくれた相方の教え子(中国人)に感謝、感謝です。
治療翌日から腰の状態がぐんと良くなりました。
状態を見て、3日後にふたたび施術を受けました。
5、6日後のことでした。
「あれっ? 腰がすごく軽い!」
歩幅も自然に広くなり、足がスイスイと前に出てとても楽。
軽やかにウォーキングできるようになりました。
なんだか突然急に体調がUPしました。
どうしてこうなったのかが不思議です。
だって、行事に行く前の体調よりずっと良くなっているのですから。
ということで思いがけずここ数日間、
柱管狭窄症+変形性股関節症になって以来5年半で、もっとも良い状態です。
てくらぼ整骨院の院長曰く、
「いったん悪くなったあと、一気に良くなったんですね」
深く沈み込んだあと、ど~んと浮き上がった感じ。
こんなことってあるのですねぇ。
でもとりあえず、めでたしめでたし。
このまま行くとは思えず、
思わず「腰神様、どうかこのまま続いてくださいな」と祈る私でした。