おそらく中学2、3年生または高校1年生ぐらいと思われる少女。
タイ族の女性は、大人になると色気ムンムンで圧倒される感じですが、
少女から大人へ移行する年齢である、この年齢でももうその気配は濃厚。
この少女にしてこの状態です。
私にこんな色気があった時期は、長い人生、20代も30代もなかった。
なんという末恐ろしい色気でしょうか。
望遠で撮っていたので、私はかなり離れていたのですが
ふっとこちらを見たその目つきはけだるくてちょっと退廃的、ぞっとするほど魅力的でした。
祭りなので、2人の少女ともお化粧をしています。
祭りの日、タイ族のほとんどの女性が派手な唐傘をさしているか、
花飾りのついた白い麦わら帽子を被っています。
ついでに、タイ族の女性がいかに圧倒的に色っぽいか、他の画像もお見せしましょう。
まず、土手の群衆の中を横切って行く3人の女性たち。
その柳腰のしなやかな歩き方にうっとりして、思わずシャッターを切りました。
次に、この濃密な女性。
化学染料独特のごく鮮やかなトルコブルーの服にトルコブルーの唐傘。
ショッキングピンクの扇子で、なぜか後ろをあおぎつつ歩いていくのです。
頭は花のかんざしで満艦飾、
ムンムンとした雰囲気を振りまきながら、祭りの会場を闊歩していました。
私は、ここで写真を撮りまくっていたとき、
ほとんど男性の目でファインダーを覗いていたような気がします。
大人の女性にしてこうなんですから、
冒頭の黄色い服の少女がこんなに色っぽい流し目をしていても、ぜんぜん不思議じゃない。
この年齢でもじゅうぶん色気ムンムンの予備軍なんですから。
一方私はと言えば、ジーンズにカメラマンベスト、肩には一眼レフを掛け、
もう一方の手にはコンパクトカメラ、背中にはリュックと、なんとも色気のないいでたち。
そんな無粋な私を見て、彼女たちはなんと思ったことでしょう。
いやいや、彼女たちはそんなものにはまったく興味はありません。
なんといっても彼女たちのライバルは、
祭りの広場に大勢いるタイ族の女性たちなのですから。
如何に目立つか、いかに色っぽく見せるか、いかに美しく魅力的な女性に見えるか、
彼女たちの関心はそれだけ。
ジーンズなんて履いている外国人には微塵の興味もないのでした。
(中国雲南省景洪市、西双版納 1995.4)
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