あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

紫陽花の散策道-その1

2017-06-28 | 花・花・花
撮りためたアジサイの画像が溜まっているのに、
もうすぐアジサイの季節が終わってしまいます。
急げ急げの超特急、アジサイをアップしなくちゃ・・・です。

アジサイには2種類あって、
真ん中にツブツブ状の小さな点が集まり、
周囲に平たい花が囲むタイプのガクアジサイは日本原産だそうです。
平たい花と思っているのは実はガクで、真ん中のツブツブは花が退化したものだそうです。
丸い手鞠のようにコロンとした集合体で咲くホンアジサイは、
そのガクアジサイを西洋で改良したものとか。
こちらは西洋アジサイですがいまではアジサイといえばこちらを指すことが多くなりました。

古く万葉集の時代には日本に見られたということですが、
梅や桜のように頻繁に歌に詠まれ愛された花と違い、
たった2首しか詠まれていないそうです。
以来1000年以上人気のない、いわゆ日陰の花だったのだとか。
江戸時代には朝顔、オモト、菊などが広く愛され、
品評会や品種改良なども盛んだったというのに、
アジサイはなんと「ユウレイバナ」などとも呼ばれて不人気だったのだとか。
花にそぐわない青い色が嫌われたのでしょうか、あんまりです。
鎌倉の明月院や京都の三室戸寺など、
アジサイの名所がこの時期大賑わいの現代と違って、
なんとまぁ、不遇な扱いをされてきた花でしょうか。

さてさて、私が愛するリハビリ散歩道、大学通りには、
銀杏と桜の並木の下に、数えられないほどのアジサイが植えられています。
「あ、あのアジサイ、一昨日と色が変わってる」などと思いつつ、
日々、カシャ、カシャと撮り溜めのがこちら。

◎頬染めるベニガクアジサイ

ほら、こんなふうに色移るベニガクアジサイ。
まるでお座敷に上がる前に紅を挿す舞妓のお化粧みたいに艶やかです。

“花火ドーン”のシチダンカ(七段花)
シチダンカはヤマアジサイの一種です。
ヤマアジサイとガクアジサイの違いは葉っぱにしかないので判りにくいのですが、
ヤマアジサイは葉が薄くて小さく光沢がない。
ガクアジサイは大きくて厚く光沢があるのだとか。
大きな違いは、ヤマアジサイは5月中旬から咲き始めるのに対して、
ガクアジサイは6月中旬から咲き始めるそうです。

一番下の白い七段花は、その名もスミダノハナビ(隅田の花火)

こんなふうに花開いていく
◎洋種アナベルは緑の粒から白の集合体へ


◎“うんうん”重いカシワバアジサイこちらふつうのカシワバアジサイ

「ハーモニー」という品種。重すぎてとうとう地面近くまで落ちちゃった