海の近くの森で、塩づくりをしている家族に出合った。
お父さん、お母さんと子どもと、3人で、タンクに海の水を入れて森の中の釜まで運んでいた。運搬は頭の上、は、こんな小さな頃から身についていく。
そして、子どもはあくまでも明るい。
インドネシアの田舎の村で、小さな子どもが親に叱責されて泣かされているのをあまり見たことがない。子どもたちはたいてい親と仲良しで、一緒にしごとをしている。
子どもの目から見たら、お父さんもお母さんも頼もしい。お父さんは鉈(なた)や鎌を使って何でもできるしヤシの木にも登れる。魚もさばける。お母さんも力持ちだし働き者で自分で稼げるし、かまどで料理も作れる。
お父さんお母さんの手からは手品のようにいろいろなものが生み出される。
子どもたちが遊びやお手伝いの中でそんな技を身に着けていく過程が、はたで見ていても分かる。そして、家の仕事をしている子どもたちは、大人の小型の人。姿形は子どもでも、大人のように役割を果たしている。
おりしも新年からNHKで「おしん」の再放送が始まった。あのドラマをちゃんと見たことがなかったので、時間があれば見たいと思う。今週は見ることができた。家族のために働いたり稼いだりすることが子どもにとっての喜びにもなっていた時代のこと。そこには今の私には共感することも不可能な貧しさがあったことも事実だ。
世界中の多くの国で、いまも子どもはそんなふうに役割を果たしながら仕事を覚えて大人になっているだろう。長い間、家族は職業共同体であって、それが普通の姿だったが、日本はここ数十年でそれが急速に崩壊してしまっている。このままどこへ行くのだろうか。
*レンバタ島(2012年)
◆気に入ったらクリックを!ほかのブログも見られます→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ](http://lifestyle.blogmura.com/countrylife/img/countrylife80_15_2.gif)
![](http://overseas.blogmura.com/indonesia/img/indonesia80_15_darkgray_4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)