島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

バリ島の養鶏場

2015-02-27 | 村の暮らしと仕事

バリ島、ウブドからさらに山手のほうのパヤガンというところは、養鶏が盛んなようで、何軒もの養鶏場を見た。ちょっと涼しいので養鶏に向いているんだと思う。

鶏たちは天然素材の家に住んでいる。体によさそう。
ここでは鶏肉ではなくて卵をとって出荷している。





インドネシアの鶏といえば、色とりどりの羽根があって尾が見事に長い豪華なのや、派手ではないけどそれなりに尾が長くて体も大きいのが、庭先を走り回っているのをよく見る。こんなふうにケージで飼われているのは初めて見た。
日本の養鶏場のような強い臭いはない。餌が違うのか、自然の中で分解されているからなのか。

近くのホテルに泊まっていて、ごはんを食べていると妙にハエが寄ってくるので、近くに何か家畜がいるなぁとは思っていた。

パヤガンは涼しくて、朝晩は薄手のカーデガンが必要な気候。マリーゴールドの畑もありました。

Photo/Payangan, Bali, Indonesia(2014年)

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ジャカルタに、ISISに忠誠を誓うグループ

2015-02-03 | あれこれ

写真は本文とは関係ありません。


エボラ出血熱のことが最近ニュースに出なくなった。状況が少し沈静化してきたようだ。人智によってここまで抑え込めるのだからスバラシイ。世界中に広まるのではないかと私はかなり恐れていた。ああいうのがインドネシアのような国に入ってきたらものすごい勢いで広がってしまうだろう。このまま収まってくれればいいと思う。

と思っていたら、世界中にISIS(自称イスラム国)が広まっているのだ。今やシリア、イラクだけでなく、世界のあちこちにISISに忠誠を誓い連携しようとするグループがあるという。ナイジェリアではすでにもうひとつのISISのようなものができつつあり、そのグループの攻撃が始まっていて、シリアのように大変なことになりつつある。

驚いたのは、ジャカルタにもISISに忠誠を誓うグループがあるということだ。先日NHKテレビで報道されていた(2月5日の未明に再放送がある)。主導しているのはジャカルタの大富豪で石油関連の事業など複数持っており、年収が数億円とか。公然と集会を開き、若者を集めて教えを説き、自費でパスポートを取って若者たちをISISに送り込んでいる。番組の中でその思想をその人本人が話していて、それに賛同する若者も話していた。すっかり洗脳されてしまった若者は、ISISを広めるためなら自分の命など全然惜しくないと言っていた。

この思想が社会に急速に広まっていくようすは悪い伝染病のようだ。
それに相変わらず日本のマスコミが「イスラム国」と言い続けているのにイラつく。
せめて「自称」を付けてほしい。

今のISISへの対策だけでなく、イスラム教徒への差別的感情をなくさなければならない。
正しいイスラム教徒への差別を助長しないためにも、また正しいイスラム教徒が引きずり込まれないためにも、1日も早くイスラム国と呼ぶのをやめるべきだ。

シリア、イラクなどのISIS支配下の状況は本当にひどい。人間の住むところではなくなっている。そこに住んでいる普通の人たちを一人残らず助け出してあげられたらどんなにいいだろう。

Photo/お供えに使う花を木から落とす Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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椰子の道のペニョール

2015-02-02 | 美しいもの

ペニョールが立ててある道の光景がすばらしくて、その写真ばかり撮っていた。
正しくはペンジョール。

これが都会のビルの間に飾ってあったら、そんなにきれいに見えないだろう。
緑濃い道にあるからきれいなのだ。

バリの田舎の町(村?)の道って、どうしてこんなに緑がきれいなんだろう。
日本の街路樹とは違った趣で、樹々に奥行きを感じる。
正しくは街路樹ではなくて、両側の家の人が植えている木なんだろう。少なくともこの写真では。
道幅と樹高や枝張りのバランスがいいのかもしれない。

どの道もすばらしかったけれど、この道では特に、ほかとは違ったきれいさを感じた。
どうしてなんだろう……と考えてみると、ヤシの葉でできたペニョールと、生きているヤシの木の葉が、きっと絶妙に調和しているせいだろうと思う。
早朝の光が射しかかると、ますますきれいだ。
この道路が土の道だったときには、もっときれいだったかもしれない。


やがて学校や勤め先に向かうバイクや車が、次々に通り始める。あと数年すれば、道の真ん中でこんな写真を撮っていられなくなるぐらい、ひっきりなしに車の通るようになるかもしれない。実際、道の両側に車を駐車しているところも多くあった。

3年ぶりぐらいでバリに来て驚いたのは、走っている車がみんな新しいことだった。新しいとはいっても、数カ月前に買った新車ってわけではない。
でもかつては、あちこちへこんでさびついた、いかにもポンコツ車って感じの、今の日本では見ることのないような車ばかりだったのだもの。
それが日本と変わらないような道路の景色になった。世の中はどんどん変わっているなと感じたのだ。

こういうペニョールの道もやがて様変わりしていくのだろう。寂しいけれど、どうすることもできないし、旅人には何も言う権利はない。

Photo/Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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ビーズ刺繍をまとう

2015-02-01 | 工芸

最近無性にビーズ刺繍がしたくて仕方ない。
インドネシアでビーズ刺繍を見ていたのが知らないうちに刷り込まれていたのかも、と、ふと思った。

バリの女性たちはお供え用の籠を頭上で運ぶとき、頭の上に輪っかを載せる。
その輪っかがビーズ刺繍されている。中にはビジューのものもあった。

籠は女性たちの手作りだけど、輪っかのほうは手作りではない。
いろいろな柄があって、籠だけでなくこっちもカラフル。こういうきれいなものを身に着けるのは気分が華やいでいいだろう。

きれいな籠を持ち、きれいな服をまとって歩く女性たちが、絵具となり絵柄となってバリの風景を描いているよう。

ビーズ細工はスラウェシ島の山岳地帯でも見た。→オレンジ色のビーズで装う
世界中でビーズ細工は手芸の中の大きな位置を占めている。西アジアや中近東、エジプトの方でも。日本では聞かないけど。






Photo/上の2枚 バリ島(2014) 下 スラウェシ島(2008)

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