日本にもこういう道具がある。味噌造りのとき、ゆでた大豆を入れて
ハンドルを回すと、大豆がつぶれて出てくる。
昔の道具として、よく資料館や古民家の蔵に置いてあったりする。
最近の言葉ではミンサーという。
小形のものはひき肉作りにも使う、というか、ひき肉を作る道具として売られている。
私も持っている。味噌造りに使おうと思ったけれど、小形過ぎて、ものすごく時間がかかってしまう。豆の煮え具合によっては詰まってしまって、箸で押し出したり。
この村ではとうもろこしを粉にするのに使っていると言っていたけど
日本の村にある味噌造り用ミンサーと同じのような気がする。
写真の右側に一応ハンドルがあって、手で回すようになっているけど、
輪の部分にはベルトがかかって
何かの動力をかけられるように作ってあると思う。
こんなものを思い出したのは、今日日本の山里を歩いていて
今も使っているという人に会ったから。
たまたま通りがかった家の、屋敷の片隅の小屋の横に
大きな釜が置いてあって
そこの家のおばあちゃんは、それで味噌用の大豆を2斗も煮るという。
釜は1斗なので、2回やるんだろう。
味噌造りは、豆をどうつぶすかが最大の問題で
私は前に1斗の豆を小型ミンサーでつぶそうとして挫折した経験がある。
そんなものでやっていたら朝までかかるのであきらめて
後日大きな電動のミンサーを借りてガーッとやらせてもらった。
なので、そのおばあちゃんに、電気の大型のミンサー持ってるの?と聞いたら
ううん、電気じゃない、手で回すのでやるの、と言われて、びっくりした。
今も使われてたなんて。スバラシイ。
この道具がない場合には石臼の中でゆでた大豆を棒で突いてつぶしていたと思う。
写真/レンバタ島(2012年)
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