お葬式でも会場の横や裏で男たちがブタやら牛やらを解体して焼いたりしていますが
結婚式も似たような感じ。
何頭もの黒豚さんたちが、人々のごちそうへと姿を変えていきます。
お葬式ではグループごとに豚を思い思いに焼いてそれぞれ食べていましたが
この結婚式では、みんな同じ料理をいただきます。
ブタを食べた記憶があまりないのですが
料理は野菜と小魚を辛い味で煮込んだものなどが出されていました。
それらのこまごましたお料理は、会場の横にしつらえた料理小屋で女性たちがしていたようです。
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
こうして焼かれる豚を見ると
ごちそうをみんなで分け合って食べる、というような
饗宴の素朴な形を見るような気がします。
トラジャの男性たちはみんな牛や豚の解体ができるんでしょうか。
ワイルドだわぁ
こういう場にモスリムの人が来たら卒倒するかもしれません。
ブタという言葉を口にすることすら忌むという噂ですから。
写真/スラウェシ島タナ・トラジャ(2008年)