何度も「竹の開き」を使った家や小屋のことを書いてきた。太い竹を開いて板状にしたものを、私は竹の開きと呼んでいる。
家の壁にも、床にもよく使われているし、小さな出店の庇にも陳列台にも使われる。
スラウェシ島で竹の開きを作るところを見せてもらった。
太い竹に縦に筋を入れて開いて、中の節を取り除く。竹に筋を入れるがバラバラにならないようにする。これをぴかぴかに使い込んだ鉈一本で手際よくやっていく。
スラウェシ島やフローレス島でよく見かけよく使われている竹はバンブーに属する太いもの。竹は株にならずに生えるものと株になるものがあって、株になるほうをバンブーという。日本の三大竹と言われるマダケ、モウソウチク、ハチクは株にならないのでバンブーではない。
株というのは、中心があって丸くかたまって生えるので、日本の竹のように無節操に竹林が拡大するという心配もないように見受けられるが、どうなんだろう。拡大の仕方は違っても生息域は増やしていこうとするはずなので、別の形でナワバリを増やそうとはしているだろうが。
家の材料の話から脱線してしまった。
竹の屋根、竹の壁の簡素な家
竹とヤシの葉でできた道端の売店
フローレスの台所
写真/スラウェシ島タナ・トラジャ(2008年)
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