ヤシの葉を上手にそろえてパネル状にして、屋根材にする。もとはといえばつながっているヤシの葉である。
竹の開きを板のように扱ったり、竹を裂いたものを編んでパネルにして壁の材料にしたりと、インドネシアの建築材料の扱い方は結構面白い。
木の板を作ろうと思うと、木を刃物で挽かなければならないから、道具のなかった時代には難しいことだ。それに比べるとヤシの葉を編んだり竹を編んだりということは、うんと簡易なはずである。
そんなヤシ屋根パネルを村ぐるみで生産しているところがある。
やはり地場産業的なものがあって、ヤシ屋根を生産する村もあれば、ござを生産する村もあったり、ヤシ砂糖を作る村があったり。農業の傍ら、それぞれ現金収入の途を持つ。
ヤシ屋根パネルは、ランテパオの大きな常設市場でたくさん並べて売っているのを見かける。
写真/スラウェシ島西スラウェシ州(2008年)
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