島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

フローレスの台所

2012-10-18 | 住まい・建物

前の記事で、バジャワの町なかの家、と書いたので
その台所はいかにもピカピカなもののように感じられるかもしれないけど
フローレス島ではまだまだ、焚き火で調理するのが普通だ。
上半身裸の男の人が焚き火の前に座っているのは、なかなか絵になる。顔立ちもニューギニアっぽさいっぱいで、ずいぶん東へ来たものだと感慨深かった。

フローレスで大きな町といえば、ラブアンバジョー、ルーテン、バジャワ、エンデ、マウメレといったところ。その一つ、バジャワでこういう様子。
旅人ののんきさで言わせてもらえば、焚き火で調理だなんて、あら素敵! スローライフだわぁ~
って言いたいところだが、実際にやっている方たちは、毎日火をおこしたり薪を調達しないといけないんだから、大変なことである。

日本の街なかでこれをやったら、たちまちご近所から苦情が来るか行政からお叱りを受けるか消防署が駆けつける。その前に火災報知機が作動する。だが、それ以前に、火がつけられない人続出中なので火災報知機も鳴らない。
なにしろガスを通り越してオール電化だとか言っていますから。
インドネシアはいい国です。

それでも町ではプロパンガスも普及中で、この家でも併用していた。
複雑な料理はガスで、お湯を沸かしたりお米を炊いたりトウモロコシを焼いたりということは焚き火でやっているようだった。

水道の蛇口があるわけではなく、水を容器に汲んできて使っている。
かわいいシステムキッチンではなくて、でーんと大きな竹のテーブルで材料を切ったりしている。

部屋の別の片隅には、食器。
7、8人家族だけど、ほんの数枚でやっていけるのである。
日本ってどうしてあんなに物が多いのだろう。インドネシアの台所を見るたびに毎回思うことである。


ほかのところの台所についても、いずれ書く予定。







写真/フローレス島バジャワで(2012年)

◆気に入ったらクリックを!ほかのブログも見られます→にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへにほんブログ村へ



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バジャワの伝統家庭料理 | トップ | 山の村の干物 »
最新の画像もっと見る

住まい・建物」カテゴリの最新記事

  • RSS2.0