インドネシアのマンゴーの季節はもう終わっただろうか。それとも島や地域によってずれがあるだろうか。年末のスラウェシ島で旬だった。木から鈴なりにぶらさがっていた。皮は青いけど中は黄色くて熟れている。バスの通る山間の店でもたくさんまとめて売っていて、みんなお土産に買い求めていた。
マンゴーはインドネシアの果物の中でも私の好きなものの一つだ。果肉が明るいオレンジ色で、その色が何ともすてきだし、何より当たりはずれが少ない。どれでもおいしい。皮が茶色くて硬いサラックなどは十分熟れているのかどうか見分けるのが私には難しい。食べてみるとまだちょっと渋かったりする。
パパイアがその名前の魅力と見た目に反してそれほど甘く感じないのに、マンゴーがすごくおいしく感じるのは、きっと酸味が強いせいだと思う。料理でも、甘みがちょっと足りないと感じたとき、酸味をつけると甘さが増す。
スラウェシ島の西部の海岸ぞいの村を通ったとき、道路際や庭先にマンゴーをスライスしたのをずらっと並べて干していた。料理の酸味付けに使うという。出荷して現金収入にするのだろう。そういえば、チャツネにもマンゴーが入っている。チャツネって最近聞かないけど、私の子どもの頃は台所にチャツネの瓶詰めが置いてあった。カレーのベースに使う調味料で、濃い茶色でこってりねばねばで、果物や野菜を煮詰めて作ってある。今も大きなスーパーのカレー売り場にあると思う。
日本でチャツネを販売しているのは多分オリエンタルカレーの会社が代表だと思う(確かではない)。
オリエンタルカレーは即席カレールーの元祖だと先日テレビでやっていた。名古屋の会社なので、名古屋人にとってはポピュラーで、「ハヤシもあるでよー」のCMが子どもたちの間で大人気だった。なごやんの私も子どものころ、栄のオリエンタル中村というデパートの上にある食堂でお子様ランチを食べ、屋上で遊んだものである。オリエンタル中村はオリエンタルカレーの会社のものだったのかと今になって知る次第だ。今は三越になっているが、父はいまだにその三越をオリエンタル中村と呼んでいる(爆)。
というわけで名古屋人はチャツネを知っている率が高いということが言いたかった。
マンゴーの話から脱線したが、手近なところにマンゴーがふんだんにあれば、料理にもいろいろ生かせると思う。うちの庭にないのが残念。インドネシアっていいなぁ。
写真/フローレス島ルーテン(2012年)
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