島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

バリ在来のいいお米

2016-02-26 | 自然

バリの田んぼの中を歩いていたら、見慣れない稲がありました。植物の世界で「のぎ」と言われる、果実1粒1粒についているひげがすごく長いのです。
写真の、左側手前の緑色っぽい稲です。奥のお米は日本の田んぼのお米と見た目が似ています。



近くにいた農家の人に聞いたら、バリの在来種のお米だということ。とてもおいしくて、ほかの米より高く売れるそうです。
ちょっと行った程度の旅行者としては、そのお米を買いに行って調理してみる手間ヒマもなく終わってしまいました。
何とか食べ比べてみたいものです。

この稲はバリでもそれほど多く見かけないのです。もしかすると盛んにつくっている地区もあるのかもしれませんが。
スラウェシやフローレスやジャワでは私の経験の範囲内では全く見かけていません。

のぎが長くてぐぐーんとしなだれている様子は、日本でときどき見かけるヒゲナガスズメノチャヒキという草に似ています。もちろんイネ科の草です。ただし、バリの稲のほうが、しなだれる角度は急です。
ヒゲナガスズメノチャヒキはいわゆる雑草で、外来種ですから、おそらく牧草として入ってきたのだろうと思います。今度見かけたら実をよく調べて、食べられそうか見てみたいと思います。
よほど田園地帯を歩き回っていないと見かける草ではありません。1年に1度も見ないことも多いものです。


Photo/Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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バロンの門付け

2016-02-17 | ならわしと儀式

ガルンガンという宗教行事の期間中にバリに行ったら、毎日夕方になるとどこかから
ドンドンドン、という心地よい太鼓の音が聞こえてきた。
日本の秋祭りのときに、おみこしが近づいてくる音と似ている。
少しくぐもって、湿り気を帯びている。

それは本当に日本の獅子舞のように
子どもたちが獅子頭を持って歩いているのだった。
先頭の人が、バリ風パラソルを持っている。

そして家々の門前で立ち止まり、太鼓をたたいたり、何かしていた。
そして、心付けのお金をもらうのだ。

門付け。
こんなに同じような風習が、海を隔てたところにある。
人の風習って本当に不思議だ。


写真を撮っていた私。邪魔になっているかも、とふと我に返ったりする。
日本で、外国人観光客がへんなところで立ち止まって写真を撮っているから迷惑しているとか
トイレに紙を流さないから困るとか
そんな話を聞くと、たしかに迷惑だ!けれど
自分も海外で変なことやって悪い外人になってるんだろうなと思う。
トイレに紙を流すとか。
もう分かってることは直すけど、分かってないこともいっぱいあるだろう。
ごめんなさい。

Photo/Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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今日は雨降り・バリの庭

2016-02-13 | 住まい・建物

今日の日本はおおむね雨です。今はしとしとしていますが、明日は嵐になるようです。
雨はどうしてこんなにきれいなのでしょう。
雪もきれいですが、雨もきれいです。
1945年には黒い雨とか、最近ではPM2.5とか、春には黄砂とか、都会の排気ガスやらなんやらの混じった雨とかもあり、インドネシアなどのバイク大国では、雨もちょっと濁っているかもしれませんが、そういった例外はこの際ざっくりおいておくとして、雨は本来は大体見た目には透明で、ほこりを洗い流してくれます。
雨がなければ世の中のほこりが消えないままでしょう。

あまり極端な大雨には困るものの、インドネシアでも午後にやってくるスコールがザーッと樹々を洗い、雨粒が真っ白な線になっている様子を部屋の中から眺めるのはいいものです。田んぼも遠くの山もきれいに見えます。

バリの庭は常緑樹の葉を実にうまく配置してあります。
日本の最近の庭づくりではどうしても花の色を中心として考えてしまいがちな傾向がありますが、バリでは一年中葉が茂っているので、その葉の色を生かそうとしているようです。一過性の花よりも、一年中茂る葉を中心に考えるのはすばらしいと思います。
葉の色には緑のほかにも赤や白、紫があり、それをうまく組み合わせているのが分かります。日本ではよほどガーデニングに凝っているひとでなければ、木や草の葉は全部緑、と無意識に考えてしまいがちです。

バリではそういうお庭を見るのが楽しみでした。
バリの人たちのこの庭づくりの感覚を、日本でももっと取り入れるといいと思っていました。


Photo/Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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雨季のガルンガンは……

2016-02-11 | ならわしと儀式

今、バリはガルンガンなんですね。いいなぁ、行きたい。
と思いますが、雨季だからいろいろ大変なんじゃないでしょうか。
ベニョール(ペンジョール)は雨に強いんだろうか。乾燥にも弱いと思うけど。
あとは、お供えをしに行くのも大変だし、お供えがすぐに水浸しになるだろうし。
籠をもって神社に行くのはどうするのでしょう。傘さして?

いやいや、日本の梅雨とは違うから、一日中雨ってことでもないんでしょうか。

見事な細工のペニョールは、1本だけでなく、通りに何本も並んでいるとき
その美しさが際立ちます。遠くなるほど小さく見えるペニョールが
ずっと向こうまで続いている。
町や村の美しさは、1人とか、1軒とかでは創れないものです。
今年もまたバリの人たちはペニョール作ったでしょうか。いつまでもいつまでも続いてほしいと思います。

Photo/バリ島ペジェン Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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春に向かい始める

2016-02-08 | あれこれ

日本では、一応まだ寒いとはいえ、光はすっかり春。日に日に陽射しがきらきらと明るくなっている。
インドネシアでは雨季まっただ中のところが多いのだろうか。
2015年は一度もインドネシアに行かなかったけれど、今年は何とか行きたい。

2014年12月のバリもやっぱり雨季で、午後になるとよく雨が降った。
けれど災害にならない程度の雨なら、むしろ好きな方だ。
寒くないし、部屋の中から雨を眺め、雨の音を聞くのはいいものだ。
バイクタクシーに乗れないのだけが残念なところだ。

エアアジアXはこの春、中部国際空港に就航するはずだったけど、未だその気配はない。いつ来るんだろう?
それどころか、成田便を休止するらしい。まあ、羽田便があるから日本人としてはあまり問題ないのだけど。
早く名古屋便のチケットを売り出してほしいと思う。
エアアジアジャパンが中部―台湾便も運行するとかで、そっちも楽しみにしているのだけど、それも音沙汰なし。
頑張っていただきたい。
その代わりといってはなんだけど、日本の航空会社数社が燃油サーチャージャーを無料にするらしい。原油安のおかげですね。


インドネシア旅の記録も完全に作れないまま、早、何年?
インドネシアは急速に変わっていっていると思う。
そのことに焦ったりする。
このブログも系統立てて書くことができず、いつも、つなぎの間に合わせの記事ばかりだ。
しばらくやっぱりそれが続きそうだけど、ぼちぼち行きます。

Photo/バリ島ペジェンにて Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)

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