バリの田んぼの中を歩いていたら、見慣れない稲がありました。植物の世界で「のぎ」と言われる、果実1粒1粒についているひげがすごく長いのです。
写真の、左側手前の緑色っぽい稲です。奥のお米は日本の田んぼのお米と見た目が似ています。
近くにいた農家の人に聞いたら、バリの在来種のお米だということ。とてもおいしくて、ほかの米より高く売れるそうです。
ちょっと行った程度の旅行者としては、そのお米を買いに行って調理してみる手間ヒマもなく終わってしまいました。
何とか食べ比べてみたいものです。
この稲はバリでもそれほど多く見かけないのです。もしかすると盛んにつくっている地区もあるのかもしれませんが。
スラウェシやフローレスやジャワでは私の経験の範囲内では全く見かけていません。
のぎが長くてぐぐーんとしなだれている様子は、日本でときどき見かけるヒゲナガスズメノチャヒキという草に似ています。もちろんイネ科の草です。ただし、バリの稲のほうが、しなだれる角度は急です。
ヒゲナガスズメノチャヒキはいわゆる雑草で、外来種ですから、おそらく牧草として入ってきたのだろうと思います。今度見かけたら実をよく調べて、食べられそうか見てみたいと思います。
よほど田園地帯を歩き回っていないと見かける草ではありません。1年に1度も見ないことも多いものです。
Photo/Pejeng, Bali, Indonesia(2014年)
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