デング熱
2014-09-01 | 日本
2年前の冬、インドネシアから日本に帰って2、3日後に高熱が出たことがあった。
今思えば、あれはデング熱だたのかも? とちょっと疑っている。
当時は鳥インフルエンザが人人感染する例が出始めた頃で、そちらのほうが心配だった。
「私、鳥インフルだからね」と冗談まじりに言って寝ていた。
さすがに40度まで熱が上がったときは、その前日に訪れた場所の人に電話して消毒するよう伝えようかと思った。けど、咳が出るわけではないので鳥インフルじゃないだろう……。
子どもの頃からずっと振り返っても、40度まで熱が上がったことはない。
私の場合38度5分を超えたらぐったりして大変なことになる。特に、たいていはがんがんする頭痛を伴う。
けれどそのときは、ただ熱が高く、ふらつくというだけで
何の痛みも苦しみもないのだった。
ただ体温計の数字だけが面白いように上がって行った。
鍼に行ったので、何か好転反応みたいなもので熱が出たのかと思った。
特に忙しくもないので喜んで寝ていた。とにかく不思議な熱だった。
翌日には下がり始めて、次の日にはケロリと治ってしまった。
冬だったから、たとえデング熱だったとしても、日本で私を通じてほかの人に移ったということはないだろう。
真相は分からない。たまにわけもなく(実はあるんだろうけど)熱が出ることもあるし。
日本の冬の時期は、インドネシアではたいていのところで雨季で、蚊が多い。
やはりマラリアを一番心配する。
私は予防接種をしたことがない。
そのときには、フローレス島、バリ島、ジャワ島のスラバヤなどに行っていた。
フローレスで私がマラリアの心配をしていたら、「今はマラリアはまずない。それより〇〇〇の方が増えている。都会ですごく多い」と言われた。〇〇〇はよく分からない言葉だったけど、多分デング熱のことだろうと思った。
日本でデング熱の感染者が20人ぐらいになっている。ヒトスジシマカも有名になった。
蚊は冬が越せないから日本では心配ないということだけど
温暖化した日本で、また暖房をガンガンしている都会で、ビルの片隅なんかで冬でも蚊の成虫が生きられるということは考えられる。本当に心配ないのだろうか。
都会の蚊の多さにはびっくりする。
私の家は中山間地の緑いっぱいのところにあって、都会より蚊が多いだろうと思っていたら、そうでもない。
先日名古屋のバス停に立っていたら、あっというまにたくさん食いつかれてしまった。
我が家の比ではなかった。
名古屋の蒸し暑さときたらすごい。夕方になると、昼のカンカン照りとは全然違う、じどじど~むし~っとした重たい暑さがからみついてくる(けれどスマランよりはましだと思う)。湿度95%、98%もザラだ。蚊にとっては極楽だろう。そこへきて街路樹が多く、下水とか側溝とかのボウフラ御殿があるに違いない。
港区の白鳥公園のほうの堀川の横のあたりも蚊がすごい。
蒸し暑い+よどんだ水辺のボウフラ御殿で、蚊の天国ができあがる。
蚊は減っていなさそうなところがすごい。
ハエは日本では減っていると思うのだけど。
写真/バリ島バンリプラン(2012年) 本文とは関係ありません
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