数日前、インドネシアの友人からSMSが来ていた。ジャカルタでは洪水(冠水)ばかり。ジョグジャカルタでは暴風で木が倒れたり家が壊れたりしていると。
そういえば昨年の2月、フローレス島ですごい暴風に遭って、絶対に台風だと思った。けれどインドネシアには台風はないのだった。台風という名前の嵐がないだけで台風並みなんだから、あるのと同じだ。旅行者にも分かるようなちゃんとした名前をつけてくれないと警戒しにくいじゃないの(あるのかな?)。
台風なら何日も前から来るのが予測できるけど、こういう嵐は予測ってできているのだろうか。
インドネシアは一年中気温が高くて野菜も果物もたくさん採れる「豊かな国」だけど、9月に訪れた東部の地方では乾季で草一本生えないほど乾いていたし、1月2月の雨季には雨が降りすぎて困っている。どんなもの、どんなことでも、世の中で平準にあればうまくいくのだけど、格差があるので困ったことが起きる。格差がないと物が流れないが、ありすぎは問題が大きい。
私がスラウェシ島の裏トラジャと呼ばれる地方を訪れたのは雨季まっただなかだった。バイクで出かけ、途中で雨に降られ、訪れた先で雨宿り。小止みになってくれるかもと思ったが、すぐにどしゃ降りになった。
降る雨が白い筋になって、花の赤や木々の緑と溶け合っていつまでも見飽きなかった。
ひもにかけられた洗濯物もいい風情をかもし出していた。
けれど、そのまま待ってもなんともならないどころかひどくなる可能性もあるので、諦めて帰路についたのだった。とても寒かった。
今思えば、雨季なんだから当然だ。
写真/スラウェシ島西スラウェシ州(2008年)
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