島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

紅茶の効用

2012-09-29 | 紅茶・コーヒー

日本の我が家は、夜になると寒い。今も。ストーブつけたいほど。
一昨日思いあまってストーブのスイッチを入れてしまった。
私としては史上最早ストーブ。
が、灯油入ってなかった……。

インドネシアの町はどこも空気が悪い。バイクと車の排気ガスのせい。
日本の排気ガスとは違う。今にインドネシア人みんな体壊してしまうのではないかと
心配になる。
白い服を持っていくと、黒ずむ。
とにかく劣悪な環境。

スラバヤでは、マスクをしている人をしばしば見かけた。前は見かけなかったけど
今にマスク必須となるだろう。
スラバヤで、暑くて、バイクと車の音がものすごくうるさくて、空気が悪くて
もともと頭痛もちの私がこれで頭痛くならなかったらおかしい。
ぐったりして、頭が痛いとインドネシア人の友人に言うと
「私も。いつもは朝から濃い紅茶を飲んでいるけど今日は飲まなかったせいだと思う」と。

おお、紅茶ってそんな効用があるのか?と驚いたけれど
ジャワ人にとって紅茶ってそういうふうに大事なものだったのだと知る。

そうしたら、日本の雑誌に、紅茶の効用がいろいろ書いてあった。
ポリフェノールが多いので風邪を予防するなど
実際に体にいい作用がたくさんあるらしい。
(しかしポリフェノールが多い赤ワインは頭痛の原因になる)
ミネラルやビタミンB群も豊富とか。
体を温める作用もあるので、コーヒーよりは紅茶を、鍼の先生たちから奨められている。

また紅茶をたくさん買ってきた。
庶民の行く街角の小さなお店で。
6パック13000ルピア(105円)。
けどインドネシア人にとってはべらぼうに安い値段でもない。
庶民の紅茶だから、ジャスミンが入っている。
おそらく、香り高い優良な茶葉を輸出した後に残った安い葉に、いい香りをつけるためジャスミンを加えているのではないかと私は推察している。
ジャスミンティーは、ジャワ島の味。ほかの島では味わえない。

紅茶を飲んで温まっている。


写真/フローレス島ルーテン近郊の村で(2012年)

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普通のホテル

2012-09-06 | あれこれ

インドネシアではホテルに泊まるの?と、日本の知人は決まって聞く。
そうです、としか言いようがないのだが、
おそらく、日本人が普通に想像するホテルとはかなり違う。

日本のホテルといえば、ホテルオークラとか、東急インとか、アルファー1とか、よく駅前にあるステーションなんとかのように、マッチ箱みたいな形のものが一般的。
で、それもきわめて機密性が高い。
けれどインドネシアは気候がいいので、オープンスペースが多い。

バリにはすばらしく素敵なリゾートホテルがあって、ゴージャスな気分が味わえる。
きれいで、快適だ。私も遠い昔そんなところに泊まって、瞬間的にいい気分を味わったものだ。日本の日常を離れてそんなところで休息して、現地にお金を落とすのはいいことだと思う。
バリだけでなく、あちこちにリゾートホテルはある。

一方、ジャカルタやスラバヤやジョグジャカルタにはマッチ箱ホテルもある。要は、高層ホテル。

このリゾートホテルと高層ホテルは、インドネシアでは例外的、あるいは言葉を変えれば、おおむね外国人の泊まるところであると思う。
それを除いて、一般的なのは、写真のようなホテル。
2階建てで、共有スペースをゆったりと取っている。それがオープンエアになっていて、心地いい。
ソファがあって、ただ座って過ごすだけの場所もあるし、食事のための場所もある。
日本のホテルのように、みんな個人で室内の箱のなかに閉じこもっているという利用の仕方はしないようだ。ホテルの窓


こんなホテルには、インドネシア人の出張のビジネスマンや、家族旅行の人たちが泊まっている。今の日本のホテルのグレードでいうと、おそらく、5000円から7000円ぐらいで泊まれるビジネスホテルクラスだと思う。

バックパッカーの泊まる安宿よりはちょっと良く、リゾートホテルよりはずっと下といったところ。


写真/ジャワ島ボゴール(2008年)


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とうもろこしの皮の小物

2012-09-03 | 籠・編んだもの

前の記事で書いた、とうもろこしの皮で作った飾り。
なかなか面白い。
もっといろいろな作品ができるんじゃないかと、想像がふくらむ。

この素材を編みこんだ籠は日本でもよく見かける(輸入だと思うけど)。

軽くて軟らかい、あつかいやすい素材だと思うが
竹などと比べれば耐久性はあまりなさそうに思える(あくまでも想像)。
それでも、大量にあるわけだから、
日本でも使い捨ての包装材として、もっともっと使っていく余地があると思う。




写真/ジャワ島ジョグジャカルタ(2008年)


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ジョグジャカルタのベチャ(自転車タクシー)

2012-09-01 | 美しいもの

ベチャのペイントにも地域性がある。
西ジャワの高原の町、バンドゥンでは、赤・黄・緑・青とクレイジーな多色使いのベチャが多かった。
ここ、ジョグジャカルタには、こんなシンプルなものもある。中にはモノトーンのスタイリッシュなものもある。

ジョグジャカルタにはベチャが多い。それだけ競争が激しくなる。われわれ観光客からすれば、ベチャはインドネシアの名物の一つであって、面白いし安いから乗ってみたい乗り物、という程度の認識。ぼったくられないように気をつけることが、ベチャに乗る心構えになっている。ベチャを引く人の生活に思いを馳せる余裕など、最初はない。けれど4000ルピアのところを5000ルピア取られたって、その差はわずか9円。それで喜んでもらえるなら、それもいいだろう。

ベチャに乗らせてもらったことがある。客席にではない。運転席に。
当時インドネシア語がしゃべれなかったから、身振り手振りでベチャのおじさんを客席に乗せ、私はハンドルを奪って運転した。平らでまっすぐなところだったから、なんとかなった。わずか30mぐらいだったのかもしれない。ベチャのおじさんは目を白黒させていた。
あまり長く乗っていても迷惑をかけるから、降りて、ベチャ代を払った。

ほんとうはベチャの運転はとっても難しいらしい。


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