南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

パスタの茹で加減

2006-05-29 01:01:11 | 南米の食Comidas
手打ちパスタを作りました。

パスタの茹で加減は美味しいパスタの基本ですが、
乾麺は大体7分~10分、生パスタは2分くらいが食べごろですかね
アルゼンチンはイタリア系移民が多いのでお店で生パスタが良く売られています。
いろいろな種類のものがあって選ぶのが大変なほどです。

キューバに行った時、お世話になっている家の徒歩5分くらいの所に大きなショッピングセンターがあって、1階に気軽に食事できる店がいっぱい並んでいました。その中に円柱形のパックに入っているパスタが売られていました。
パスタの持ち帰りなんて、なかなかないので、どんな味がするんだろうと買って、備え付けのテーブルについて食べてみました。
パスタがうどんの様になった状態のやわらかパスタ、トマト風味。

グルメの方だったら眉をしかめるその代物は、母が、私が子供の頃に作っていたスパゲッティの味にそっくりだったのです。
茹で時間オーバーのトマトケチャップで味付けされた料理はナポリタンと呼ばれ、お誕生日の時や、特別な日の楽しい時間に食べる、私たち腕白姉弟のご馳走だったのです。

「長いこと食べてなかったな、この味。」

たくさんの人が行き交うキューバのショッピングセンターで
茹ですぎパスタを食べながら亡き母を思い出していました。


VIVA LA PATRIA !

2006-05-25 21:12:16 | 南米的沖縄生活
今日5月25日はアルゼンチンの建国記念日(革命記念日)にあたり、祝日です。また、7月9日にも独立記念日があります。

あちらのニュースを見てみると、ブエノスアイレスの5月広場には35万人の人々が集まり、大統領の演説そして、フォルクローレ界のアイドル(もう卒業かな?)ソレダSoledadがシルビオの旧友でもある、オルランド・べラクルスOrlando Veracruzの「Para mi pueblo argentino」を歌って、盛り上がった様です。

そして、アルゼンチンサッカー代表選手が沢山のサポーターに囲まれながら、ドイツに旅立って行きました。いよいよワールドカップ始まりますね。

さて、アルゼンチンから一番遠いペーニャあまんかいでも毎年、シルビオが「LOCLO(ロクロ)」[アルゼンチンのカボチャやトウモロコシを使った煮込み]を作ってこの日を祝います。

サンゴの研究調査で久しぶりに沖縄にいらっしゃった、鈴木教授ご夫妻と一緒に、ワインとロクロを囲み、楽しいお話をいろいろお伺いしました。

奥様のベアトリスさんも長年、海洋生物の研究に携わっていらっしゃいます。アルゼンチンの御出身。年上の方に言うのは失礼かも知れませんが、とっても、かわいらしい女性です。
パマルカのCDいつも聴いているわ。特に疲れた時にね」
と彼女。嬉しいです、ほんとに。ありがとうございます。

ベアトリスさんもシルビオも日本が長いのですが、二人とも頑固にアルゼンチン人らしさを貫いている!貴重な方々です。(笑)
そのために、彼等の連れ合いが結構大変なんです。

鈴木教授と一緒に苦笑する私でした。



アルゼンチンとアイルランドの歌姫

2006-05-24 05:30:41 | 南米の音楽Musica
夫婦共々長年に渡ってお世話になっている京都の友人から素敵なものが送られてきました。
シルビオが60年代ギタリストを勤めていた、メルセデス・ソーサの最新のレコーディングCDとアイリッシュ・ミュージック。
シルビオは「ネグラは(ソーサの愛称)宇宙で一番美しい声の持ち主」と言っています。

偶然とはすごいもので、シルビオにメルセデス・ソーサの息子兼マネージャーのファビアン氏からメールが届いていました。5月23日から25日までブエノスアイレスのテアトロ・グランレックスでメルセデスがニューアルバムの宣伝をかねたコンサートを行うというものでした。ということは、アルゼンチンと日本ほぼ同時に発売されているということですね。びっくりです。 「25日までか~今から飛行機に乗っても間に合わないか~」なんて行けるわけないんですけどっ、心はブエノス・アイレスのコンサート会場です。

そして、私たちが今この最新CDを聴けるという幸せ。本当にありがとうごさいます水口さん!

というのも去年(一昨年かな?)日本でコンサートが行われる予定でチケットまで販売されていたのです。直前でキャンセルになり幻のコンサートになってしまいました。シルビオが彼女と話したときは、彼女自身は行きたいのだけれどドクターストップがかかったと言っていました。飛行機の圧力がだめみたいなんですね。彼女もだいぶお年ですからね。確か今年のお誕生日で70歳だったはずです。どうぞご自愛くださいませ。

ある時はロック調だったり、パバロッティと競演したり、彼女は、なかなかのチャレンジャーなのですが、今回のCDは真骨頂に戻った、素晴らしい彼女に再び会うことができました。大好きなクチ・レギサモンのサンバや、メルセデスがこの世に送り出したといっても過言ではない、テレサ・パロディの作品「La Cancion es Urgente」、特に感動的だったのは、作者でもあるエドワルド・ファルーのギターとボーカルで共演している「Tonada del Viejo Amor」円熟した歌声とは、まさしくこの歌声でしょう。

さあ、明日は一日アイリッシュ聴いてみよう♪
            ■メルセデス・ソーサ■



♪Colon ! Colon~!!

2006-05-23 05:24:59 | 南米的沖縄生活
今日はあまんかいに素敵なお客様がいらっしゃいました。
(以下、スペイン語→日本語訳)

Linda「どちらからいらっしゃいました?」
Eduardo「アルゼンチンのサンタフェからだよ」
Linda「えっ!サンタフェのどちら?」
Eduardo「サント・トメです。」
Linda「・・・・」

なんとシルビオの生まれたパラナ川が通る小さな町の出身だった。
すぐにシルビオに電話。

Eduardo「私はColonのファンですけど(サンタフェのサッカークラブチーム)、どこから来たと思う?」
Silvio「・・・・・すぐ行く!」

シルビオは矢のように飛んできました。
それからは、故里サンタ・フェとコロン!のお話で盛り上がる二人でした。

エドワルドさんはひまわり油の輸出を担当していて、沖縄のスーパーサンエーと取引をしているのだそうだ。
そういえばアルゼンチンのパンパをバスで通過しているとき(かなり広い)ひまわりが咲き乱れ黄金色の海を作っていたっけ。
サンエーの方もご一緒だったのでお話を聞くと、アルゼンチンの商品をいろいろ扱っているとのこと。ひまわり油をはじめ、オレンジジュース入りの豆乳!、「ラプラタメロ」という魚など、 今度是非購入してみよう。
エドワルドさん地球の反対側からようこそいらっしゃいました。



アロス・コン・レーチェの受難

2006-05-22 23:46:43 | 南米の食Comidas
アロス・コン・レーチェ(Arroz con leche)というデザートがある。

米を牛乳で煮て、砂糖を入れ冷たくして食べるアルゼンチンでとてもポピュラーなデザートです。せっかくシルビオが作ってくれるのに、私は長いこと食べることが出来ませんでした。

「米が甘い」

私の感覚からだいぶ外れた味覚だった。

ある日、南米の友人が訪ねて来たとき、たまたま、ぜんざいを(沖縄のです)食べていたので振舞ったら、まったく食べることが出来ませんでした。

「豆が甘い」

彼らにとっては豆は甘くてはいけないのだ。

人間の味覚はまったく保守的なんですね。

しばらくはモレノ家でも、アロス・コン・レーチェを食べる人は
ただ一人、シルビオだけだったのですが、
朝、前日に冷やしておいた、アロス・コン・レーチェをおいしそうに食べる様につられて食べてみたら、やわらかいタピオカミルクみたいで、それ以来一緒に食べるようになりました。
レーズンを入れたり、シナモンをかけても美味ですよ。

家では他に、チュロス論争、ハンブルゲーサ(ハンバーグ)論争も、勃発中!!