南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

Silvio y harmónica

2023-02-07 23:28:20 | Silvio Moreno       プロフィール

スペインのマジョルカ島出身の母と
フランスのコルシカ島出身の
父を持つお母さんと
サウジアラビア移民の父と
アルゼンチントバ族の母を持つ
お父さんとの間に生まれたシルビオ。

お父さんは飛行場整備や鉄道員などの仕事を
していましたが、ハーモニカがとても
上手かったそうです。

軍政が終わった1988年
シルビオが沖縄からアルゼンチンに戻った際
ステージでの演奏があったため
恥ずかしがるお父さんをステージに
引っ張りあげると、何も持っていないのに
リズミカルなハーモニカを鳴らすので
びっくりしながらギター伴奏していると
口に入るくらいのミニハーモニカを
吹き鳴らし会場を沸かせ
さらにクロマチックハーモニカに持ち替え
ものすごい演奏をしたのだそうです。
 
ある日沖縄で毎年1月に行われる
アルゼンチンの音楽祭コスキンフェスティバルを聴いていると素晴らしいハーモニカが
聴こえきました。
シルビオは思わず立ち上がり
ボリュームを大きくして
「誰なんだこの奏者は!」
と興奮していました。

そのハーモニカ奏者はフランコ・ルシアー二
シルビオの友人でもあったハーモニカの
名手ウーゴ・ディアスを彷彿とさせるような
エモーショナルな完璧な演奏。

ちょうどその頃、アルゼンチンから来ている
トリオが沖縄のホテルで演奏していました。
あまんかいに来てくれた際、この話をすると
バンドネオン女性奏者が彼の友達で
そこからフランコ・ルシアー二さんと
コンタクトが取れ交流が始まりました。

その後フランコ・ルシアー二さんが
ウーゴ・ディアスのドキュメンタリー
制作チームにいて、これはシルビオではないかと送られてきた写真には
ウーゴ・ディアスさんの葬儀に
悲痛な面持ちのシルビオが写ってました

1977年シルビオ34歳


Silvio y Mercedes Sosa

2023-02-07 09:26:48 | Silvio Moreno       プロフィール

言わずと知れた
アルゼンチンの国民的歌手
メルセデス・ソーサさんに誘われ
シルビオは1968年ヨーロッパ公演の
ギタリストをつとめています

その年に録音されたソーサのアルバム
「El grito de la tierra」のアレンジを担当。
シルビオは彼女の歌声を表現する時
宇宙一の声だと言います。

レーサーのライセンスを取得している
彼女は、若い頃はシルビオも震え上がるほど ものすごいスピードで車を飛ばしていたそうです。

沖縄の自宅に彼女から
電話が来たことがありました。
シルビオも小さい頃からよく知っている
ソーサのマネージャーをしていた息子のファビアンさんから連絡を受け私が取り次ぎました。

私はびっくりして
目をぱちくりさせていましたが 笑 
シルビオはもう本当に嬉しそうでした。

1997年頃にはアルゼンチンで生き別れになったシルビオの長女がメルセデス・ソーサさんの
事務所に駆け込み お父さんの行方を知らないかと尋ねると日本にいると風の噂で聞いたことがあるとファビアンが言い
事務所の電話をいくらでも使っていいからお父さんを探したらいいと協力して下さいました。

そしてアルゼンチン大使館からシルビオを探している人がいると連絡があり、再会を果たすことができました。

メルセデス・ソーサさんは2009年71歳でこの世を去り、数年後には息子のファビアンさんも
旅立っていかれました

(この写真はメルセデス・ソーサさんの
お母様も写っている貴重な写真です。
水口さま写真ありがとうございます)


シルビオ・モレノ

2007-01-01 23:11:07 | Silvio Moreno       プロフィール
         シルビオ・モレノ プロフィール
          SILVIO MORENO



1943年 5月14日アルゼンチン・サンタフェ州に生まれる
  12歳 サンタフェラジオLT9にてクラッシックギター
      独奏者としてデビュー。
  17歳 アルゼンチン・リトラル国立音楽大学を最年少で
      卒業。
      グラシエラ・ポンポニョ、ホルヘ・マルティネス・
      サラテ、ワシントン・カストロ他の教授に師事。
      映画における音楽を扱った卒業論文「イメージと音
      響」により学士号取得。
1967年 ブエノスアイレスTV7チャンネルの「スター誕
      生」で優勝。
      〇第2回アルゼンチン北東部フォルクローレ
       フェスティバルで受賞。
      〇第1回アルゼンチン北西部フォルクローレ
       フェスティバル、ソリスト部門受賞。
      〇第2回リトラル・フェスティバル器楽ソロ
       第1位。
1968年 アルゼンチン女性歌手 メルセデス・ソーサのギタ
      リストとして活動。ヨーロッパ公演を勤める
      ソーサのアルバム「エル・グリート・ティエラ」
      のアレンジを担当。
1972年 アルゼンチン映画「レボリューション」パブロ・
      アラルコン監督の音楽ディレクターを担当。
1973年 ペルー、ボリビア、エクアドル、コロンビア、
      パラグアイ、チリ、ウルグアイにて
      ソロコンサートを行う(~75年)。
      〇ペルー女性歌手タニア・リベルタ、アリシア・
       マギーニャ、スサナ・バカ。
       ボリビア男性歌手ファンホセ・ガマラと
       イスカイ・ハルパとしてデュオ、ぺぺ・
       ムリージョ、のギタリストを勤める
      〇マジョル・デ・サンマルコ大学
       (リマ・ペルー)でペルー文化を学ぶ
      〇フランス・カンヌ映画祭外国映画音楽部門で
       銀賞を受賞
1974年 ベルリン映画祭音楽部門で銅賞を受賞
      〇第5回インターナショナル・カンション・
       フェスティバル(ペルー)特別招待参加
      〇第10回平和のための国際フェスティバル
      (ベルリン)に作家と歌手の2部門に
       アルゼンチン代表として特別参加
1978年 ギターとオーケストラのための国際フェス
      ティバルにワシントン・カストロ指揮の
      ブエノスアイレス州交響楽団と共に
      アルゼンチンギタリスト代表として出場
1979年 沖縄に渡り音楽活動
      ソロコンサート「ラテンアメリカを歌う」
      東京ABC会館ホール
1981年 「CON QUIEN」(シルビオ・モレノ作詞作曲)
      をラファエル(スペイン男性歌手)が歌い
      ミリオンヒット。
      〇ソロコンサート「大地の叫び」
       東京ABC会館ホール
      〇沖縄盲学校 コンサート
      〇テレビ朝日「題名の無い音楽会」出演
1985年 来沖5周年を記念してフォルクローレグループ
      「AMERINDIA]を
      ルイス・カルロス・セベリッチ(ボリビア)
      セルソ・カセレス(ペルー)と結成
      沖縄横断コンサートを行い「SILVIO MORENO Y
      SU GURUPO AMERINDIA」を録音。
      〇アルゼンチンフォルクローレグループ、
       ロス・トゥクトゥクが「HOMENAJE A LA
       VIDA」(ミゲル・アンヘル・モレリ作詞
       シルビオ・モレノ作曲)をアルバム収録
1988年 アルゼンチンに渡り、アルバム「CHARANGO Y
      GRUPO」を録音。ディレクター兼リーダー、
      アレンジ、チャランゴを担当
1990年 タンゴアルバム「TANGO ARGENTINO」を発表。
1995年 フォルクローレデュオ「パマルカ」を妻、祐子・
      リンダ・モレノと結成。
1999年 アルゼンチンフォルクローレフェスティバル
      「コスキンフェスティバル」にソリストとして出演
2000年 ○「コスキンフェスティバル」メインステージに
       デュオ・パマルカ出演
      ○ルフィノ市名誉市民賞受賞
2001年 ○アマデオ・ロルダン劇場(キューバ)にて
      デュオ・パマルカ ライブ
      ○SIテレビ(キューバ国営放送)出演
      ○ハバナ平和コンサート出演
      ○ブラジルのギタリストYamandu Costaが
       「Ita Enramada」(シルビオ・モレノ作曲)
       をアルバム収録
2003年 NHKスペイン語会話「となりのAMIGO」出演。
      「ラテンアメリカの唄」(シルビオ・モレノ
       作詞作曲)をスタジオ収録する。
2005年 「コスキンフェスティバル」にてアルゼンチン男性
       歌手ダニエル・トロがシルビオ・モレノ作詞作曲
      「PUEDO」を演奏。
      ダニエル・トロ新CDのタイトル曲となる
2007年 ○アルゼンチン男性歌手オルランド・ベラクルスの
       新CDに「COPRA PARA VIEJO RAMUA」
       (シルビオ・モレノ作詞作曲)が収録される
      〇デュオ・パマルカ&ダリオ・ムニョス
       (ギタリスト)コンサートを大阪、神戸、京都、
       広島、千葉、成田、横浜で行う

「MILONGA DEL TROVADOR」(オラシオ・フェレール作詞
シルビオ・モレノ作曲)をはじめ多数の楽曲がアルゼンチン
音楽家に歌われ収録されている。

琉球新報「虹のかなたに」アーティストの半自叙伝
シルビオ・モレノ(ブログ静&環より)英語訳in English