南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

7つのピアソラ

2006-05-16 07:39:58 | 南米的沖縄生活
最近一冊の本が届きました。

「7つのピアソラ」

なかなかこんなパワフルな女性見たことないぞと私が密かに思っている
乾千恵さんが書かれた本です。

彼女とは、京都へコンサートに行った時、始めてお会いしました。
「今日歌われたピアソラの曲とてもよかったです。」
車椅子に乗ったニコニコ顔の千恵さんが発した最初の言葉。

私は「あれ?今日ピアソラ歌ったかな」と考えていましたら、
「LOS PAJAROS PERDIDOS」という曲をシルビオが歌っていました。
そしてピアソラやユパンキやメルセデス・ソーサのお話を彼女と交したのを覚えています。

彼女はピアソラを始め、南米音楽の大ファンだそうで、
その知識たるや、すごいんです!

この本の中にも私達パマルカとの出合いが描かれています。
私が好きなシーンは,彼女がはじめてピアソラの音楽を聴くところ。
読みながらピアソラが聞こえてくる様です。活字が音になって聞こえてきます。

その後、彼女が沖縄の佐喜真美術館で書の個展を開いた時に再会しました。千恵さんの南米への思いは強く熱く、いつかピアソラの足跡を訪ねにアルゼンチンへ一緒に行こうねと約束をしました。

千恵さんのエネルギーをグッとためてジャンルにとらわれない作品に一気に昇華するそのやり方にものすごい力を感じます。
以前あまんかいでライブを行ったことがあるアルパ奏者の内海淳子さんは偶然にも千恵さんと一緒にジョイントライブをしたことがあって、千恵さんはエネルギーが貯まるまで長い時間、部屋からでてこなかったとお話していました。

作品のイメージとは対照的な物静かな千恵さんですが会うだけで私は元気をもらいます。シルビオは千恵さんのマッサージでとても元気になりました(笑)
彼女をサポートする御家族もステキなんですよ。

今日5月16日から5月21日まで京都のギャラリーヒルゲートで出版記念展が開かれます。19日には千恵さんにも会える様ですね。お近くの方は是非足をお運びください

  ■乾 知恵 画文集「7つのピアソラ」出版記念展
            (岩波書店刊)
   賛助出品 司 修「雁の童子」原画
            (宮澤賢治作・偕成社刊)

    2006年5月16日(火)~5月21日(日)
    12:00~7:00pm(最終日~5:00pm)

     ギャラリートーク「自由な表現者としての二人」
        司 修氏(千恵さんも少し話します)
        5月19日(金)6:00~7:00pm
       ギャラリーにて 先着約30名様 無料

    ギャラリー ヒルゲート
     京都市中京区寺町三条上ル西側
     075ー231ー3702(事務所)
     075ー252ー1161(画廊内)
     URL http://www.hillgate.jp