シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

フォレスタのコーラス

2017-10-22 16:55:06 | 音楽を聴く
『フォレスタ』で検索すると車も登場するが、
こちらはコーラスグループのほうである。

BS日テレのコーラス番組のために、
2003年に結成されたグループだ。
男女十数名による混声のメンバーで、
全員音大の声楽を学んで来た人達だ。
なので、そこらの歌好きな集団とは違う。


昨年、YouTubeで合唱曲を探していた際、
偶然このグループを見つけた。
歌の上手さはもちろんなのだが、
全員がマイクを持って直立不動で歌う。

オペラやミュージカルのように、
マイクなしの、客席に響き渡る声で・・
というのではない。
しかし、マイクを握っているからといって、
カラオケのようなフラフラした仕草はしない。

メンバーは設立当時からの人もいれば、
今年入った人もいる。
メンバー交代は時折あるが、
常に12~15名くらいの数のようだ。

男声のみ。女声のみ。
そして男女の混声。
曲も、日本の古い歌から童謡、軍歌、
世界の歌からクラシック、アニメの歌まで、
ジャンルは幅広い。

曲によって男女比を自由に組み合わせられる。
4パート揃っているので、
どんな曲でも可能というグループだ。

伴奏はピアノだけ。
3人の女性ピアニストがいて、
もちろん音大を卒業されている。

フォレスタは、音大卒の音楽グループにあった、
常識や概念を覆すような人達だ。


9月に、フォレスタのコンサートに初めて行ってみた。
曲の合間にトークがあり、
メンバーの素顔のようなものを見れたが、
皆、 面白い人達である。
歌の表情はお堅い、妥協を許さないような感じだが、
割りとフツウの人達なのだ。

ただ驚いたのは、メンバーや歌ではなく、
客席の8割から9割が年輩の方たちだった事だ。
私など若い部類に入る。
日本のこころの歌、という番組の性格上、
聴く層もそういう年代なのだな、と感じた。


ともあれ、しっかり・しっとりしたグループで、
コーラスの原点に帰ったような良い歌を聴ける。
間違っても、そこらの素人が集まる合唱祭や、
紅白などには出て欲しくない。
それから、オーケストラとの共演もしないで頂きたい。
アカペラとピアノこそが、この人達の歌だと思っている。

偏屈に記してしまったが、
私もあの日の聴衆のように、
そう感じる年代に入ったのかもしれない。


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