さて大相撲の入幕基準が、この5月にやや緩和されていた事が判明しました。
これまでは、全日本選手権・全日本実業団・国体成年の部・全国学生選手権の4大会のいずれかの優勝者に、幕下15枚目格付け出しの資格が与えられ、
全日本選手権とのW優勝者には、幕下10枚目格の付け出し資格が与えられていました。
(幕内の遠藤や十両の御嶽海=大道らがこれに該当します。)
それも有効期限が1年ですので、仮に大学三年生以下で、この資格を得ても、卒業するまで待つと資格が喪失します。
今回は受験年齢の基準も23歳未満から、25歳未満と引き上げを図り、全日本選手権・全日本実業団選手権・国体成年の部のベスト8以上なら、
三段目最下位格付け出しの資格を与えると言うものです。
実力がありながらプロ入りしない実業団の選手の大相撲入りを促す内容となっていますが、個人的には全国学生選手権も含めて欲しかったですね。
最近の学生は大相撲の不人気さと相まって (ここ1~2年は巻き返していますが・・・)、学生時代に好成績を挙げてもプロ入りしない選手が多くなりました。
特に東洋大学はその傾向が顕著だったですね。自前で実業団チームを持っている (東洋大学職員チーム) 事もあり、又日本通運や和歌山県庁に就職する選手も見られました。
只今売り出し中の御嶽海 (大道久司) もプロ入り表明が遅れたのは、和歌山県庁に就職が内定していたからだと言われています。
資格を満たして大相撲入りした力士の多くは、殆どが数場所で関取 (十両以上) に昇進している事から、もっと緩和しても良いと個人的には思っています。
これまでは、上記の大会で準優勝しても、序の口から取らなくてはいけなかったですからね。
今回の改革で、多くの日本人選手が大相撲入りして、モンゴル出身力士が跋扈する日本相撲協会に風穴を開けて欲しいと思うのは、私だけではありますまい。