燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

心の栄養

2012-10-23 10:15:53 | 身体の働きについて
何のための健康か?
と考えれば、『健康』は自分の人生を楽しめる基礎だと言えます。

生きる上で、目的の無い生活は砂漠の中に暮らすようです。
毎日がただ過ぎていくだけ。

新しい日があっという間に過去になる。
思い出も何もなく、単に生きていただけの無の日々、勿体ないな、と…。

その繰り返しの中で、アクセントを付けたい、と思うのです。
手段として、趣味や仕事、色々な事があります。
旅行もその一つです。

異文化をかいま見ることで、刺激を受けて得る事が多いです。

何より、旅行の醍醐味の一つは、帰国した時に
日本が故郷である事に感謝する気持ちになる事です。

日本の豊かさ、優しさ、治安のよさ、生活の便利さを実感します。

少し若い頃に、片言の英語だけでフランス、イギリス、アイルランドを
気ままに旅した事があります。

今から思えば、本当に無謀でしたが、
とても楽しかったです。
それなのに、日本に帰り着いた時の喜びは、今も鮮やかに脳裏によみがえります。

最近は仕事があったので、長期休暇は難しく、
日本国内や短期間で行けるアジアに偏っていました。

しかし、ぬるま湯に浸かったような楽な生活状態の私にとって、
海外旅行は勇気のいる作業でもあります。

年齢が高くなるほどに、距離の離れた国には行けなくなると感じるようになりました。

再スペイン旅行は来月中旬に決まりました。
すでに11月はツアー予定満席でしたが、
変更の事情が飛行機のトラブルだった事を考慮して、
旅行会社がなんとか調節してくれました。

仕切りなおしです。

シーズンを少し外れるので、ツアー費用はかなり安くなります。
安くなった分、それなりなのかもしれませんが、楽しみたいです。











秋こそダイエット最適であり・・・

2012-10-13 10:12:40 | 身体の働きについて
運動の秋、収穫の秋、食欲の秋。

暑い日々が去り、過ごしやすい季節になると食欲も復活します。
時期的に野菜や果物などの旬で美味しい物がたくさん…

暑さで滞りがちだった運動もしやすくなります。
行楽に最適な季節です。
出かけることも多いでしょう。

動くとお腹がすきます。
つい、食べ過ぎてしまう。

秋は夏に比べて代謝が上がりますので
ダイエットに適した季節です。

しかし、油断すると体重はぐーーーんと増えてしまいます。

でも、恐れる事はないです。

少しの心がけで体重管理は出来ます。
①体重計測
②食べ過ぎた翌日以降はカロリーを控えたメニューを心がける
*量を減らすのではなく、野菜を多くするなどカロリーを低くするのがコツ
③アルコールを控える。飲むなら日中(常識的に無理ですが)。

ある程度一定の体重を維持していると体重は元の体重に戻る性質があるので
それほど苦労せずに戻ります。

せっかく美味しい物があるのですから食べたいですし、
運動もしましょう 

ストレスは万病のもと 我慢は美徳ではない

2011-12-07 22:21:40 | 身体の働きについて
体の仕組みは神秘的です。
軽いストレスはむしろ必要ですが、大きなストレスは免疫力や体力を無くします。

原因不明の不定愁訴がある場合、
中高年なら更年期障害や加齢と診断される事も多いようです。

今日、その診断を受けた知人と話しました。
普段は言いたい事を言う人なのですが、
彼女は結婚以来、姑さんと同居しているので、
やはり、ストレスがあったようです。

医者でもない私は病気について話す事はできないので、
無理に笑う事でも効果がある事や、笑い話をする事しかできませんでした。

「大丈夫、大丈夫」とその人は明るく言いました。
でも、彼女が子宮ガンで10年ほど前に子宮を取った事を初めて知りました。

私もかつて同居や義理家族との事でストレスがたまり、
20代後半にメニエール症を発症しました。

甚だしく苦痛な時には生死にかかわる病気もしました。

ストレスから免疫力が下がったのでしょう。

運動不足や食事内容だけでなく、健康を損なう理由として
ストレスの多い人は、ガンだけでなく色々な病気になり易い

という事を、健康指導を通じた沢山の人にお会いして実感しました。

人格的に立派な人はともかく、きつい事を平気で言える人は
ストレスが溜まらないように見えがちですが
本当にそうでしょうか。

元気いっぱいに見える人も、いや、そう見える人ほど
ストレスを甘くみているように思います。

愚痴を言うのが『悪』だと思い込んでいるのでしょうか。
元気そうな人は、多少の事は本人も周囲も大丈夫だ、と信じているのでしょう。

人間の心はひ弱なものです。

自分が思う以上に、心が折れていたり、
ボクシングのボディーブローのように小さなストレスが少しずつ効いて
大きなダメージになっている事があります。

あなたの体はあなたが大切にしてあげなければいけません。

孤独は辛いです。
週に一度でも、仲間と集える場所を見つけたり、
無理にでも笑う機会を作ってほしいです。

悲鳴を上げる代わりに、身体は色々な不定愁訴で知らせます。
どうぞ、自分の心に耳を傾けてあげて下さい、と伝えたい。

ストレスは本当に怖いです。

今の私は周囲の沢山の人の支えで元気な日々を送っていますが、
昔の私には、タイトルの事を誰かに言ってもらえていたら
辛い日々はなかった、と思うのです。




子ども達の心の小さな燈(あかり)に・・・ スクールカウンセラー

2011-12-06 13:50:54 | 身体の働きについて
今日は出身大学の心理学の先生と久しぶりにお会いし
ある適応障害教室を訪問するのに同行して、その教室の先生と名刺交換をさせて戴きました。

特にお仕事を紹介して戴くわけではありませんが、
私を応援して下さる先生の御好意が嬉しく、感謝しています。
その後、少し散歩してランチをごちそうになりました。

私は、若い頃、心理カウンセラーに興味がありましたし、
健康には、体と心が影響します。
なので、心理カウンセラーとして働ける
カウンセリング実務士の資格を大学で取得しています。

私の大学でのカウンセラー実務士の実習では、
適応障害教室で、登校拒否児童や心に病のある子ども達と過ごしました。
甘やかすのではなく、子どもの心に添う事が改善効果がある事を実感しました。

誰とも話す事をしなくなって久しかった子どもが、
私にだけ話をしてくれました。
口がきけないと思っていた教室の先生方は、皆さん驚いていました。

彼女は頭の良い子でした。
学習的には問題がなかったけれど、
まだ、12歳というのに、
自分で解決できない大きな問題を抱えていたのです。
ですが、どんどん、追い込まれていくようでした。

それは、先生方にもどうしようもない事でした。
話さない事が彼女にとっての自己防衛だったようです。

彼女は私以外の人とは話さないけれど、
自分の思いを教室の白板に絵で表現していました。

白板の左隅に小さく描かれた独特の絵でした。
抑圧された気持ちが表わされていた気がします。。
それでも一生懸命に自分を生かし続けたかったのでしょう。

私が教室を去る日、彼女はいませんでした。
でも、彼女がいつも絵を書く白板に、
私が『教室で栄養について講義している』様子が描かれていました
先生が絵を消さずに置いてくれたようです。

彼女はそれ以来、教室には来なかったそうです。

今、どうしているのかな、といつも思います。
元気にしているのでしょうか。
その子以外にも、少しの手助けで表情が明るくなり自信をつけて行く子ども達。
どの子も可愛かったです。

子どものせいではなく、環境が子どもの未来や大切な時間を奪っていくと思いました。
許されるなら、燈健康塾を続けつつ、非常勤のスクールカウンセラーになりたいと改めて思いました。

子ども達の暗い心の小さな燈(あかり)になりたいです

明日の第2回セミナー 健康の為にするべき事を伝えたい

2011-11-26 12:10:46 | 身体の働きについて
皆さんにお伝えしたい事。

幸せな生活をするのに『健康』がとても大切だと言う事です。

そんな事、わざわざ言われなくてもわかっている!と、怒られそうですが、
世の中には、健康を害するような情報が飛び交い、公共のメディアが広めているのも事実です。

その中で、自分や家族、友人、知人が病気に苦しみ幸せが壊れていかないように
しっかりと知識を持つ必要があるけれど、

学校でも、どれくらい栄養や食事の大切さを、
時間を割いて子ども達に教えているのでしょうか?
食育も始まったばかりで、充分とはいえません。

そういう私も、まだ学びの最中です。
栄養学はまだ新しい学問です。

ビタミンと言えど20世紀になって発見された物がほとんどで
まだ発見されていない栄養素もあると思います。

でも、今知っている事や経験の知識が結びついた事で実感した事などは
お教えし、少しでも多くの人に健康になって戴きたいのです。

最新の栄養学を学ぼうと、日々、アンテナを張っています。
学ぶほどに、世の中の恐ろしい実情に危惧を感じるようになりました。

間違った栄養摂取や減量をしてはいけません

この思いが伝えられるセミナーになりますように!
そして、少しづつでも、健康が維持できたと喜んで戴くよう頑張ります。


悪玉コレステロールは本当に悪玉?

2011-11-21 21:06:05 | 身体の働きについて
LDLコレステロールを悪玉と呼び、HDLコレステロールを善玉と呼ぶのですが、
LDLは本当に悪いのでしょうか?

じつは、HDLもLDLも身体にとって大切なものなのです。
コレステロールは体内で7~8割が合成されます。
なので、不足分を食事で摂らなければなりません。

むやみに減らしてはいけない栄養素です。

多いと動脈硬化になる、と言われますが、
少ないと他の病気になります。

中高年は少しコレステロール値が高い方が元気です。
一般的に総コレステロール値が180~200位が良いようです。

卵はコレステロール以外にも栄養的に優れた食べ物です。
10個も食べるのはコレステロールだけなく、他の栄養素も過剰で良くないですが
毎日、1個や2個食べたってかまわないです。





女性は閉経後に太るというのは本当?

2011-11-18 10:33:40 | 身体の働きについて
若い頃は、ステーキや唐揚げなどの油濃いものが好きだったのに、
歳を取るにつれ、好みが変わり、あっさりした和食などが美味しく感じるようになりますね。

女性の閉経後はエストラゲンというホルモンが減少します。
コレステロール値が一般的に高くなり、基礎代謝量も多少下がります。
若い頃と同じ食事だと代謝量が低くなった分太っていきます。
『若い頃と同じ食事なら太っていく』というのがミソです。
歳を取ると代謝量が低くなるから太る、と言うのは違うと思います。

油脂はカロリーが高いので、基礎代謝量が低くなった分、
年齢に応じて、身体が欲する食事内容を変化させるので
身体は、きちんと対応している、と私は思います。

年齢に関係なく、肥満は食事の内容と運動不足が大きな原因です。

運動するのに痩せない、というのも食事の摂り方が原因です。
標準体重の人がしっかり運動して体重が徐々に増えるとしたら
筋肉が増えているのかもしれません。

運動した事で安心して食べたり、食欲が増進して食べすぎているのかもしれません。
肥満は腹囲を測ればわかります。

健康な体は、ブクブクでもガリガリでもありません。
外見が痩せていても、おなかがぷっくりしていたら『かくれ肥満』で立派な肥満です。

適度な肉付きがある方が健康ですし、見た目も美しいです。




脳の神秘 廣澤大介さんのコンサート 園田学園の演奏会

2011-11-06 21:28:07 | 身体の働きについて
11月2日に園田学園吹奏楽部の定期演奏会に行きました。
縁があり、10年程前から毎年行きます。
私立の学校という事で、少子化のあおりを受けて年々生徒数が減っていきます。

特に今年は減っていました。
しかし、内容は例年以上に良かったです。
演奏後、今年は兵庫県の地区大会で金賞を取ったと聞き、納得しました。
いつまでもクラブが存続するようにと心から願っています。

4日は廣澤大介さんのバイオリンコンサートに行きました。
背の高い、すらりとしたハンサムな青年です。
知的障害があるとのことですが、その演奏は素晴らしかったです。

優しく透き通った音色に感動して、思わず涙がでそうになり横を向くと、
隣のおばさんがハンカチを取り出し涙を拭いていました。

そのおばさんと短い休憩中にすっかり打ち解け仲良くなりました。
良い音楽は、心を打つと同時に癒され、人との垣根を低くするようです。

彼の主治医の精神科医は、知的障害者がバイオリンを弾く事が出来るのは『奇跡』と言ったそうです。
そして、普通の人の百倍、練習や努力をしたからだとも。

確かに、彼は非常に努力をし続け、2次障害の為に苦しみ、1年で20kgも痩せたがバイオリンは離さなかったといいます。

でも、山下清さんの例を挙げるまでも無く、知能指数を計る分野での能力は低かったかもしれないけれど、
やはり、芸術面での能力が高かったのだと思います。
本人の努力だけでなく環境も大きく、周囲の理解(特に家族)と応援が、廣澤さんの音楽を作ったのではないでしょうか。

『好きこそものの上手なれ』と言いますが、嫌いな事は持続できません
やればやるほど、脳は発達していきます。

いくら才能があり、IQが高くとも使わなければ脳は萎縮します。
生きがいを持ち暮らす事は脳の萎縮を防ぎます


それにしても、たゆまない努力がなければ絶対出来ないし、楽譜を覚えるのも大変です。
吹奏楽部の生徒達をはじめとして、沢山の曲を覚え、楽器を奏でる人を尊敬します。

3日に発熱しましたが、コンサートのある2日と4日でなくて本当に良かったです。


心が弱ると免疫力が落ちる

2011-10-25 16:06:54 | 身体の働きについて
昨日は、落ち込む事があり、少しおセンチになっていたようです。
還暦が近い歳になって、未だに親を恋しく思う私は心が未熟なのでしょうか。

大家族で自営の父を助けて働く母は忙しく、それほど親に構われた訳でも
ベタベタとした親子でもなかったのに、
亡くした後の方が親を思い出しました。

心が弱っていると眠れず、疲れが修復されず、体力が落ち、免疫力も落ちて、病気を呼び寄せます。

母が亡くなって2年後、人間ドックを受けたところ、腫瘍マーカーが異常値を示していました。
そして、再検査がいくつもありました。
再検査では、甲状腺がんの卵が複数見つかり驚きました。

気持ちだけでなく、身体もダメージを受けていたのです。

幸い、甲状腺がんは悪質なガンではない上に、2年後くらいで数値が良くなったのか、
次回は5年後になりました。
今では、その他の数値は、看護士がいつも感心するほど正常な数値なので
ガンも治っているのかもしれません。
栄養バランスを考えて食べる習慣のおかげで、免疫力があったのでしょう。
本当に栄養士になって良かったです。

小さなガンの卵くらいなら、免疫力を高める食べ物や
生活習慣を変えるだけで治る事を体験しました。
結構、大変みたいですが、ガンを治す食事療法もあります。

どんな人でも、心の弱る時があります。
どんなに気をつけていても病気になる事もあります。
命も永遠ではありませんが、運動と食事の生活習慣を
少し改善するだけで健康が維持できるのです。

健康寿命を延伸しましょう。


秋は、減量の季節 体重の減量と増量について

2011-09-23 15:54:01 | 身体の働きについて
『天高く、馬肥ゆる秋』

当地は昨夕から急に涼しくなりました。
『だんじり祭り』の後は、すぐ秋になる、と聞かされている通りです。

カレンダーの都合で、以前の日程より遅くなったのに、
今年も祭りには台風やら雨が降り(日本各地大変だった)、暑かったです。

『だんじりの神様』が、いるのだろうか??

と、余談はさておいて、

秋は夏に比べて身体の代謝が上がります。
これは、寒くなると体温を上げる必要があるからで、食欲も増します。

そして、『実りの秋』でもあるので美味しいものがたくさんありますので、
つい、食べすぎてしまいますが、気をつければ、夏より減量しやすい季節です。

冬の方がその意味では代謝が上がりますが、寒さの為に運動量がどうしても落ちるので
気候の良い秋にしっかり運動と食事で減量し、冬場も増量しない身体にしましょう。
運動、といっても行楽に歩き回るのも方法の一つです。

勿論、1か月1kg減らす程度を心がけます。

減量は大変ですが、食べすぎが続けば体重を増やすのはあっという間です。
勿論、そのほとんどは脂肪なので病気のリスクがグンと上がります。

美味しい季節の贈り物を、少しづつ多種類食べるのは身体にも良いので、
じっくり味わってください。

急がず、じっくり味わう事が、脳の満腹中枢を刺激し、
食べすぎ防止にもなりますので、心掛けてくださいね。


増えすぎた脂肪を減らすことに意味がある

2011-08-22 20:47:09 | 身体の働きについて
体重の増減に一喜一憂している人はとても多いです。

本屋で一番、発刊される本はダイエット本と言いますし、
テレビや雑誌、新聞、のメディアにも多く記事が乗っています。
今や、ダイエットは国民の最大関心事です。

私の面談のデータを見ても、やり方はどうであれ、
生活習慣病のリスクのある人が脂肪を減らすと、
確かにリスクが減少します

でも、その後がとても大切なのです。
安心して生活を戻すと、必ずリバウンドして検査結果は悪くなります。
リバウンドしないダイエットが大切なのです。

スポーツクラブで汗を流して2キロ、サウナで3キロやせた、
と喜びますが、これらはすべて汗が出て水分が減っただけですから、
やせた事にはなりません。
水分を補給すればすぐに戻ってしまいます。

ダイエットを始めると1日に何度も体重計に乗り、
神経質に体重の増減を気にしますが、それも不要な事です。
計るのは朝起きて、トイレに行った後の1回だけで良いのです。

ダイエットに大切な心構えは頑張りすぎない事
自分の状態の把握です。

それは、肥満体であれば肥満体だと認識する事であり、
自分が無理なくできる、改善方法を見つける事です。
それには、まず、肥満が怖いものであるという認識を持つ事だと思います。

個人の顔がそれぞれ違うように、リバウンドしない痩せ方は各人で微妙に異なりますが、難しいものではありません。
それを習得してもらいたいと思っています。

脂肪から出るホルモン

2011-08-19 11:20:01 | 身体の働きについて
今日は、脂肪についてお話します。
ちょっと難しいかもしれませんが、脂肪についての誤解をとければいいなぁ、と思っております。

脂肪と聞くと
『白くぶくぶくした塊。
血管の中で溜まると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になる。
熱すると溶けて流れるもの。』

一般の方が考える、脂肪に関してのイメージってこんなものではないでしょうか。

肉類の脂肪を見ると、脂肪の中に何か入っているように見えませんし…。

しかし、実は脂肪細胞からは多彩なホルモンが分泌しているのです。
血糖値を上げるホルモン、中性脂肪を血中に多く出して、HDLコレステロールを減らすホルモン、血管を収縮するホルモンなどがでます。

そして、動脈硬化を抑制したり、インスリンの効き目を良くして糖の代謝を良くするアディポネクチンというホルモンを減らします。
血糖値を下げるのは膵臓から出るインスリンしかありません。

血糖値が下がりすぎると身体は動けないし、死にいたる事もあるので、この働きは必要なものですが、
適量であれば有益でも、過剰だとそのバランスが崩れてしまいます。

脂肪増加でインスリンの放出が過剰に出さなくてはならないけれど、アディポネクチンが減少して、膵臓が疲れます。

脂肪は体温を維持したり、保温、クッション、エネルギーの貯蓄など生きていくのに必要なものでもあります。

ですから、多すぎても、少なすぎても、良くないものなのです。

必須脂肪酸といって食事で取り入れなければならない脂肪もあります。

全くの油抜きの食事は美容にも健康にも良くはないのです。





睡眠障害と鬱

2011-08-16 20:16:07 | 身体の働きについて
昨日に続き、睡眠についてお話します。

日本大学医学部の大規模調査で、うつ病の症状と睡眠時間は強い関連性があると言う事を、明らかにしたそうです

睡眠時間が7~8時間の人がうつ病の症状を持つ割合が最も低く
それより睡眠時間が短くても、長くても、うつ病の症状を持つ割合は高くなるという結果でした。

また、うつ病の人だけの調査では、睡眠時間が5時間の人の割合が約50%、
9時間以上睡眠時間をとる人は30%以上という結果も報告されているそうです。

死亡率が一番低いのも7時間睡眠の人です。
興味深いデータだと思いませんか。

睡眠時間が短くても長くても、リスクが高まるとういう結果ですので、
うつ病の症状で悩まされている人は、睡眠時間の配分を考え直さないといけないのかもしれません


鬱は脳のセロトニンとノンアドレニンが関係していると言われています。


脳のセロトニンが放出されると、脳の細胞の新陳代謝が早くなり、
また、安心を感じている間は逆の感情(焦りや恐れ、怒りなど)を頭から追い出せるので、脳の損傷を防げます。

ストレスで睡眠不足が続くと脳のセロトニンが不足してしまうのです。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が、現在最もよく使用されている抗うつ薬です。
SSRIは抑うつや気分変調のほか、うつ病によく併発する他の精神障害にも効果があるとのことです。

サマータイムに順応する方法(2011.6/26 日経新聞より)
・朝起きたらすぐに太陽光などを浴びる。
・朝食をしっかり食べる。朝食の献立は重要でコメやパン以外にたんぱく質も充分に摂り、夕食は軽めにする。
・無理して早寝しようと焦らない。
・昼間、仕事などでしっかり仕事をして身体を動かす。
・短時間(15分~)の昼寝をする
・多少、睡眠不足でも、あまり気にしない。

暑い日もあと少しで和らぐとの事ですので、寝やすくなります。
ぐっすり寝て、ストレスを吹き飛ばして下さいね。

ただし、寝すぎにも気をつけて!!




早起き 睡眠について

2011-08-15 18:58:13 | 身体の働きについて
今日はお盆の15日です。
盆休みのある方もない方も、相変わらず暑かったですが体調はいかがでしょうか。

私も、ばたばた忙しい日々が続き、つい、ブログをお休みしていました。

すでに秋雨伝線が北海道に来ているとの事で、3日ほどこの暑さが続きますが、あとは少し涼しくなるそうです。

サマータイム導入で早起きを余儀なくされた方もあると思います。
涼しくなると、また、元の始業時間に戻るのでしょうか?

体内時計は2種類あり、1つは脳の神経にある主時計、もう1つは全身の細胞にある末梢時計です。

時計といっても正体は、酵素やホルモンなどのたんぱく質を生成を調節する遺伝子です。
起きてから15時間くらいで、人の体は、寝る準備をするそうです。

そして、いつも就寝する時刻の3時間前は睡眠禁止時間帯と呼ばれ、うまく眠れません。
これが、翌日早く起きようとして無理に早寝しても眠れない理由だそうです。

主時計は光に反応して早まる性質をもつので、起床後、すぐに太陽光を浴びると効果的ですが、
早く変更するのに1週間から10日かかります

主時計の周期は25時間で1日より少し長いので、自然のままでは、後ろにずれるので遅く寝るのは簡単ですが、早く起きるのは大変です。末梢時計は食事の量と時間が重要です。
9~11時間空けた後の食事によって末梢時計がリセットされ、主時計と同調する可能性が高いとの事です。

簡単に要約すると朝食をしっかり食べて、夕食を軽くする事が早起きに効果的なのです。
これは、健康ダイエットにも有効です。
一日の食事量が同じでも、朝食をしっかり食べて、夕食を軽くするのが基本だからです。

昔の人は、経験から『早起きは、3文の得』といいましたが、今では、睡眠時間により成長ホルモンの働きなどが活発になるので、健康にも良いと分かっています。

せっかく早く起きる習慣をつけた方は、サマータイムが解消しても続行するほうが良いですね

重要な事は寝る前に覚える

2011-08-08 17:09:27 | 身体の働きについて
毎日、暑い日が続きます。

節電で冷房を控えていらっしゃる方も多いのではないのでしょうか。
寝苦しくて睡眠不足になっていませんか?

睡眠は健康にとって、とても大切なものです。
私が特定健診で接した、多忙な働くお父様達の睡眠時間の平均値は5~6時間程度でした。
日本を支える方達の働きぶりに頭が下がります。

死亡率の一番低い睡眠時間は、約7時間と言われていますので、
日付が変わるまでには寝るようにして、6~8時間は睡眠を取りたいものです。
仕事のない人も多い世の中、うまくワークシェアができるといいのに、といつも思います。
メタボな男性が増加しているのも、この働き方が深く影響していると感じます。

身体を構成しているのは、それまでに食べた食べ物の中の栄養成分です。
そして、常に栄養素を使い、代謝をくりかえしています。

脳のたくさんの機能の働きも睡眠中に栄養素の働きで行われます。
そして、どんなに栄養価の高い食事でも、『眠らなくてもよいという食事』はありません。

睡眠中に、身体は、細胞の修復をして、明日へのエネルギーを貯めています
発育や新陳代謝にかかわる成長ホルモンは夜10時から朝の2時ごろまでが分泌のピークです。

成長ホルモンといっても、子どもだけのものではなく、大人にも重要です。

点数の不安から、つい、徹夜になった、という学生さんや資格試験に挑戦する方も多いと思います。

でも、寝ている間に、脳細胞が覚えた事を整理し、記憶作業も行われています。
言い換えると、寝ないとそれができないので、必死で覚えたなら、さっさと寝る事です。
1日徹夜をするだけで修復や再生の仕事が滞ってしまい、身体にダメージを与えてしまいます。

不眠が鬱と関係する事もわかっています。


朝早く起きて勉強するほうがよいと言われていましたが、重要な事は寝る前に覚えるようにすると良いようです。そして、翌日に、さっとおさらいをします。

幸いなことに、私は、普段は平気で遅くまで起きていられるのに、テストや勉強となるとすぐに眠気がきます。
充分な範囲を覚える前に眠気が来るので、困ったものですが…。