燈(あかり)健康塾 正しいダイエット法

管理栄養士が健康的のための正しいダイエットに必要な栄養、や運動の仕方についてよもやま話をします。

脂肪から出るホルモン

2011-08-19 11:20:01 | 身体の働きについて
今日は、脂肪についてお話します。
ちょっと難しいかもしれませんが、脂肪についての誤解をとければいいなぁ、と思っております。

脂肪と聞くと
『白くぶくぶくした塊。
血管の中で溜まると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になる。
熱すると溶けて流れるもの。』

一般の方が考える、脂肪に関してのイメージってこんなものではないでしょうか。

肉類の脂肪を見ると、脂肪の中に何か入っているように見えませんし…。

しかし、実は脂肪細胞からは多彩なホルモンが分泌しているのです。
血糖値を上げるホルモン、中性脂肪を血中に多く出して、HDLコレステロールを減らすホルモン、血管を収縮するホルモンなどがでます。

そして、動脈硬化を抑制したり、インスリンの効き目を良くして糖の代謝を良くするアディポネクチンというホルモンを減らします。
血糖値を下げるのは膵臓から出るインスリンしかありません。

血糖値が下がりすぎると身体は動けないし、死にいたる事もあるので、この働きは必要なものですが、
適量であれば有益でも、過剰だとそのバランスが崩れてしまいます。

脂肪増加でインスリンの放出が過剰に出さなくてはならないけれど、アディポネクチンが減少して、膵臓が疲れます。

脂肪は体温を維持したり、保温、クッション、エネルギーの貯蓄など生きていくのに必要なものでもあります。

ですから、多すぎても、少なすぎても、良くないものなのです。

必須脂肪酸といって食事で取り入れなければならない脂肪もあります。

全くの油抜きの食事は美容にも健康にも良くはないのです。






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